- 1136 民間との違い?
- NAME : 英語は苦手 2017/07/13 10:50:05
- 初めまして
航空無線を聞いていて判らない事があって検索してここにたどり着きました。
聴いたままで聞き間違いかもしれませんが よく民間機ですと「メイティン クライムフライトレベル ツーフォーゼロ」などと聞きますが 自衛隊機で同じような意味かと推測はしていますが、「メイティン アフタービロー ワンゼロタウザン」と言ったりします。
この違いは何なのでしょうか?
- 1136-1 NAME : 管理人 2017/07/13 12:42:54
- 最初のが フライトレベル240
次のが 高度10,000フィート
高度とフライトレベルの違いですね。 簡単に書くと高度が18,000フィートよりも高いか低いか。 この18,000フィートを超えると、フライト・レベルってのを使います。
フライトレベルは100フィートでフライトレベル「1」と計算します。 FL240なら 24,000フィート相当になります。
航空機には高度計ってのが有るんですが、実際は高度を測るんでは無くて、気圧を測定しています。 「xxxパスカルなら、標準大気だとyyyフィートになるから、yyyフィートって表示しよう」って高度計が考えています。 実際は考えてる訳なんて無く、その様に設計されています。 なお航空の世界では、気圧はパスカルではなく、inHgてのを使います。
この気圧は天候に左右されて誤差が生じます。その誤差を解消する為に操縦士は高度計規正値なる物を高度計に入れます。(これを英語ではAltimeter Setting、無線ではAltimeter zz.zzと言います)
操縦士は最新のAltimeter Settingを入手すると、その数値を高度計にセットして行きます。
これで誤差はほぼ無くなりますが、各航空機がバラバラのAltimeter Settingを使うと、バラバラの高度を飛行する事になっちゃいます。
それで、18,000フィート以上では、Altimeter Setting 29.92 inHgで統一しようぜって国際的な取り決めがあります。29.92は標準大気の気圧設定値です。 (海面レベル、標準大気)
(18,000以上で離着陸もしなければ、障害物も滅多にないからでしょう。 それに、そんな高度での飛行は早いからイチイチ修正なんて出来ませんからね。 なお、歴史的なウンチクは知りません)
これで、航空機同士の高度誤差は無くなりますが、実際の高度とは誤差が生じるからでしょうか。 18,000以上では Flight Levelってのを使うってなってます。
- 1136-2 NAME : 英語は苦手 2017/07/13 13:19:20
- 管理人様
判りやすい説明をありがとうございます。高度計って賢いんですね。
18,000フィートで「フライトレベル」と「アフタービロー」のどちらを使うかという事で良いのでしょうか? アフタービローのほうは上昇しているのか下降しているのかの表現がないので「高度10,000フィートなう!」という感じなのでしょうか? しかしメイティン(維持?)が付いてるはずなの離陸後の戦闘機は「メイティン アフタービロー セブンタウザン→メイティン アフタービロー エイトタウザン」と上昇していきます。そこも??なんです。
after billowがスペルなのかと思い翻訳しても「大波の後」なんて訳が出てきたりして悩んでおりました(笑)
英語が苦手ながら航空無線の言葉の意味を解析していますが、このような用語集のような書籍がありましたら教えて頂ければ幸いです。
- 1136-3 NAME : 管理人 2017/07/13 16:06:37
- ありがとう・・・・・・・・
実は避けてたのですが、「メイティン アフタービロー ワンゼロタウザン」は間違いと思います。
"Maintain at or below 10,000"な気がしてますが、他の可能性も有るし・・・・・・ これなら、1万フィート以下でね、、、、って意味ですが。
「高度10,000フィートなう!」 なら "at 10,000" と操縦士からの表現だし。 管制官なら "maintain 10,000" かな (1万フィート守れよって意味になる)
「メイティン アフタービロー セブンタウザン→メイティン アフタービロー エイトタウザン」 上昇なら "Climb and maintain 8,000" じゃないかな。
- 1136-4 NAME : くろ 2017/07/14 06:20:33
- 29.92 標準大気圧(QNE)、実は日本ではFL140に設定されています。
何故?富士山の山頂高、北米ではマッキンリーでしょうか。
メイティン(維持)クライム(上昇 *犯罪じゃないよ)フライトレベル(FL) ツーフォーゼロ(240) メイティン(維持) アフタービロー(後に 以下で) ワンゼロタウザン (10,000)
有視界と速度も早いですから余裕のある管制しているのかもしれませんね。
P.S. ロシアでは高度はメートル法使用していますので、空域に入ると上昇下降の指示が来るそうです。
- 1136-5 NAME : 英語は苦手 2017/07/14 11:51:36
- 管理人様
くろ様
「メイティン アフタービロー ワンゼロタウザン」は間違いとの事で私の聞き違いかもしれません。 今までは民間の無線しか聞いたことがなくて、自衛隊機の無線ですと「なにこれ!?」という言葉がでてきて戸惑っております。 「アフタービロー」自体あまり民間の東京コントロールとかでは聞いたことがなかったものですから・・・ 基地のタワーやディパーチャーですと特殊な言葉が多く感じます。(ハイレートクライムとか・・)
フライトレベルは14,000フィートなら「ワンフォーゼロ」 13,000フィートなら「ワンスリータウザン」という事ですね
今後は録音装置を追加して、少しずつ意味を解析したいと思いますので、どうしても判らない事はまた質問させてください。 よろしくお願いいたします。
- 1136-6 NAME : 管理人 2017/07/14 12:19:57
- 録音データが有ると助かるね。
日本の事は知らないし、軍事用の特殊なフレーズも知らないし。
でも民間との差は、基本的にはそんなには無いですよ。 民間と同じ周波数帯で運行してる事も多いので、 そこまで特殊だと、民間機のパイロットが混乱しちゃう。
聞いた事が無いと、その部分が脳の中で強調されるので 目立つでしょうけど、全体で考えると一部のフレーズでしょう。
- 1136-7 NAME : くろ 2017/07/18 08:17:39
- あ、管理人さん
空域に関しては大分違いますよ。 Vで上がれる高度もかなり高いです。
下から見てたらエンジン信用しすぎかもと思われる高度で有視界やってますから。 ま、シーリングも雲の出方も違いますから。
P.S. わかめありがとうございます。
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