- 1114 時計について
- NAME : Eddie 2016/09/28 16:37:47
- 質問を失礼いたします。
航空法には、計器飛行などを行う際は「秒刻み時計」が必要と記載されています。 また、FAR(91.205)にもInstrument Flightには「A Clock displaying hours,minuites,and seconds with a sweep-second pointer or degital presentation」と規定されております。
しかし、最近の飛行機にはアナログ時計のような物はなく、またグラスコクピットのような場合でも時刻の表示はあるものの、秒を示していない物が多くあるように感じております。(G1000やPROLINEなど) ストップウォッチ機能はあるのでそれを秒刻みととらえているのでしょうか?
少し疑問に思いましたので、ご存じであれば教えて下さい。
よろしくお願いします。
- 1114-1 NAME : ふくねこ 2016/10/02 18:06:53
- 皆さん忙しそうなので、僭越ながらInitial Studentの身ですがResさせていただきます。
秒針付き腕時計でいいと思いますよ。 誤解を恐れずに言えば、IFRはPilotのCertificateであって、機体には関係ありません。 (厳密には、IFRが可能な必要装備と精度に制限はあるようですけど。) 通常のVFR機であれば、IFRは可能です。Recreational機やSport機では対応してない機も在りそうですケド。 したがって、機体に秒針付き時計が装備されていなくても、IFR Certificateを持ったPilotが秒針付き腕時計を装備していれば、問題無いと思います。 もっとも最近のGrass cock@it機では、秒単位で計測する「結果」を表示してくれるので、問題は無いと思いますが、故障した場合にPilotが自身の時計で代替できなきゃ怖いですもんね。 (すみません、ビール飲みながらなので、変な文章である可能性がありますが、ご容赦を。)
- 1114-2 NAME : AOZORA 2016/10/03 08:44:28
- Eddieさん、はじめまして。ヘリパイのAOZORAと申します。
9月末に計器飛行証明のCABチェックを終えたばかりでヘトヘトです。 久々にこちらを覗いたところタイムリーな内容でしたので書き込みいたします。
航空法施行規則第145条「航空機の航行の安全を確保するための装置」において 計器飛行等を行う航空機に装備しなければならない装置に〖秒刻み時計〗があります。
もちろんこの項に記載されている装備をすべて搭載した機体でないと計器飛行等は行えません。
では〖秒刻み時計〗とはなんぞや?になるのですが、こちらは、少し調べものをしなければなりません。
航空法六法をお持ちでしたら施行規則の最後の方に付属書第一という項があります。こちらに 「航空機及び装備品の安全性を確保するための強度、構造及び性能についての基準」と書かれています。
この基準の細目が書かれているのが「耐空性審査要領」です。
「耐空性審査要領」はgoogle検索で「耐空性審査要領 閲覧」で検索しましたら、ASIMSのページに行けます。 登録していなくても「OK」を押すとページに飛びます。その中の「耐空性審査要領情報管理」に入りましたら
「第20号」に入ってください。その中の「飛行機T類」か「回転翼T類」に入り「第6章装備」に入り PDFを開くと「6−1−2」項に出てきます。
「第20号」によって秒刻み時計がこういう標記に変わっていたんだと納得できるはずですよ!!
ちなみに計証の実地試験では、グラスコックピットの機体でもアチチュードモードで機体を安定させIASを維持。 秒刻み時計を利用し、1分計測でGSを測り、WCAを用いて風の算出を実施し、プリコンしてETOを報告という
流れはかわりません!!
- 1114-3 NAME : もひJr 2016/10/03 15:09:32
- G1000は秒も表示されますすPROLINEは知りませんがきっと表示されると思います。
91.205(a) "unless that aircraft contains the instruments and equipment specified in those paragraphs..."とあるので機体に装備されているものでなければいけません。
- 1114-4 NAME : Eddie 2016/10/04 10:00:52
- ふくねこ様
AOZORA様 もひJr様
皆様ご回答ありがとうございます。
AOZORA様から教えていただきました耐空性審査要領を確認いたしました。
6-1-2-1b「時、分および秒を表示する秒針付若しくは数字表示の時計」と記載されておりました。 ということは、グラスコクピットの場合、アナログ時計ではなくても、数字表示の時計であれば良いということですね。
ありがとうございます。大変参考になりました。
Eddie
- 1114-5 NAME : 管理人 2016/10/04 11:21:01
- みなさん、こんにちは。
2年も飛行機に触る事もなく、完全なおさぼり管理人になってます。 申し訳ございません。
久々にFARを読んでみました。
FAR 91.205を見てみますと・・・・・ (a) ..... unless that aircraft contains the instruments and equipment specified in those paragraphs (or FAA-approved equivalents) for that type of operation, and those instruments and items of equipment are in operable condition.
と出てますので、ひもjrさんの言う通りかな。Aircraft Contains なんで腕時計は駄目かも。Installedでは無いのが、引っ掛かります。腕時計でも機内にあればContainだぞ、とも訳せる。 (普通は装備されてると理解すべきだろうけど、、、、、このFARが出来た時代に比べるとデジタルや秒針なんて普通になったので、解釈が分からん)
(b)はVFR-Dayに必要な物で、時計は含まれてませんね。 (c)はVFR-Night、 (b)に夜間飛行するなら(c)の機材も足してねって感じでしょうか。 (d)はIFR、ここに問題の時計が含まれてますね。 これを見ると、(b)と(c)が必要で、それに(d)の機材も必要だと書かれてますね (Gyroとか無線機はVFRでは絶対に必要では無いのですね)
(e)以降は、私らには関係が無さそう。
今回の疑問の時計は FAR 91.205(d)(6) A clock displaying hours, minutes, and seconds with a sweep-second pointer or digital presentation. ですね。
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遠回りしましたが、秒針か秒単位のデジタル表示は義務付けられていますね。 秒針が無いのは駄目ですし、普通の計器飛行を考えると秒針は必須です。 G1000やPROLINE、GPS世代の人間では無いので、何とも言えません。 通常モードでは分単位で、切り替えると秒単位で表示されても驚きはしません。 エンルートで秒単位で考えても無意味だし、アプローチなら秒は知りたい物です。
計器飛行では秒単位で場所を確定する場合があります。 ApproachやHoldingが簡単に思いつく事かな。
Approachなら、FAFからMissed Approach Pointまでを時間で判断する場合もあります。 FAFを通過した瞬間から計算で導き出した時間を秒単位でひこうします。 また、チャートを見るとMAPまでの時間が秒単位で表示されていますので、 計器飛行をするなら、秒針は必須項目です。
Holdingでは時間で綺麗なパスを守ったり、Holding Pointを離脱する時間を秒単位で行いますので、色々な局面で秒針は欲しいですね。
- 1114-6 NAME : Eddie 2016/10/05 15:39:43
- 管理人様
お忙しい中ありがとうございます。 グラスコクピットの場合、時間及び分は表示されているので、ストップウォッチ機能が使用できれば、大丈夫ということですね。
アナログ時計も秒針はついていますが、ストップウォッチとして使用しているので同じですね。
ご回答いただき、ありがとうございました。
Eddie
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