- 1022 初めまして。私もずっと前にCFIでした。
- NAME : ふくちゃん 2014/07/11 03:14:43
- ふくちゃんと申します。もうすぐ還暦ですが、空には若いころ同様に特別な思いが有ります。
実は、私もかつてアメリカでCFIヘリコプターの資格をとって、私なりに活躍?した経験が有ります。 空域はロスアンゼルスエリアでしたが、現在は日本で自営業(航空業界と無関係)を営んでおります。
私はヘリパイの端くれとして、3.11東日本大震災のあの光景を見て、何も出来なかった事にとても後悔をしておりまして、 現在、地元に防災ヘリコプターの導入を呼びかけております。しかしながら、小さな町としては予算の関係もあり 防災ヘリコプターは夢のまた夢状態です。
ヘリコプターの利点は、誰でもご承知のように離発着の為の空港が必要ない事ですね。 小さなスペースでも飛行場外申請が許可されれば、運用が可能になる、狭い日本には誠に都合のよい航空機の一つ だと思うのです。ただ、機体価格、対空検査、専属パイロットや整備士などの人件費などを考えますと、その維持費は 小さな港町には、確かにむつかしい事でしょう。
そこで私は、導入機体をレシプロエンジンのロビンソン社のR44(4人乗り)にして、パイロットはボランティアとする、 「自主防災ヘリコプター」としての組織を立ち上げたいと思い、UstreamとYoutubewでボランティアパイロットを 育成するための番組をやり始めました。
AGIの資格は生きていますが、なにぶんにも教えていたのはだいぶ以前の事で、知識はだいぶ錆びついております。 CFIジャパン様のサイトで勉強させていただき、後輩のパイロット育成を頑張りたいと思っています。 そのため、資料の一部を拝借させていただきたく、お願いする次第です。 もちろん番組は無料でどなたでもご覧になれるようにしております。時々勘違いしたことも話してしまいますが、 徐々に良いものにしたいと思っております。
何より、今後予想される東南海地震や津波その他、自然災害に対応するため、このボランティア活動を続けて行き、 市や県、あるいは国からの援助で、地域自主防災ヘリコプターが導入されるまで頑張り続ける決意でおります。 YouTubeで「福ちゃんのあなたもパイロットになれます」と検索していただければご覧になれますので、よろしければ どなたでも、ご覧ください。
- 1022-1 NAME : AOZORA 2014/07/11 10:52:58
- ふくちゃん様 はじめまして。AOZORAと申します。並々ならの情熱でヘリコプターの普及活動に
あたられているとのこと、大変なご苦労だと存じます。
当方、防災機の運航を任されている身として、一言コメントさせていただければ幸いです。
残念ですが「日本においては、誰でもパイロットになれない」ということです。大きな理由は、
「複雑な気象変化」と「過密なトラフィック」であると断言できます。日常的に月間15時間
から25時間の実働を含む飛行経験をもつ我々であっても、常時高い緊張を継続しつつ、神経を
すり減らしながら飛んでます。決められた地点を決められたコースで飛行するのみであったら、
何とか安全を保つことも可能でしょう。しかし、防災オペレーションはフレキシブルな運航が求められ、
かつ、実運航時は狭いエリアに自衛隊、消防・防災、報道の各機体が無線一つで安全間隔を保たねば
なりません。2000時間以上の飛行経験を問われる所以は、ここにあります。
我々の業界の人手不足は深刻ですが、安全な運航ができるパイロットは容易に育成できないという
現状があり、機体と自家用技能証明等があれば防災業務ができるというものではないことを、どうか
ご理解ください。操縦ができるだけでなく、安全が確保できる操縦士は、とてもボランティアで養成
することはできないと考えます。ふくちゃん様の活動が、自主防災ヘリ導入ありきではなく、ヘリ操縦士
を志す若者を一人でも世に送ることができるアイテムとなることを期待いたしております。
- 1022-2 NAME : 管理人 2014/07/13 09:31:08
- ふくちゃん、AOZORAさん、 おはよいうございます。
実用性はともかく、チャンスが広がるのは嬉しい話です。 現状の日本では厳しいかなと思いますが、元CFIとしては入り口が広がるのが嬉しいです。
ヘリコプターの購入だけでは不十分な気がします。でも、誰かが小さい自治体に声をかけ議員や議会を動かして「自主防災ヘリコプター」の必要性を伝えるのが第一歩かとも思います。そんな意味でも活動は必要でしょうね。 東日本大震災だけでなく、阪神淡路大震災の時もヘリコプターは活躍しましたし、今後の少子高齢化の対策として日本の国全体がどちらの方に動くのかも気になりますね。
ふと考えると、来年度ぐらいから日本でもオスプレイの導入も有るとか。 政治的な事は分かりませんが、日本の国土には防災としての利用度は高いかなと思います。 オスプレイの操縦経験が無いので、日本の密集した国土での実用性は未知数ですけど。
AOZORAさんの言う様に多くの経験が必要ってのは間違いの無い事で、アメリカの様な広大な地域でも実際の運用には壁ばかりな気がします。すが、開けた日本の空ってのが私の希望ですし、将来のパイロット達が経験を積める場所も必要かと思います。
パイロット不足の解消は民間や自治体だけでは、限界が見えてるのも事実。 税収入の減少も免れないでしょう。 民間だけでも、国だけでも、地方行政だけでも、日本の空は難しいと思います。 国民、民間、行政との連携がないと今後のパイロット不足は解消されないでしょうね。
アメリカでCFIとして経験を積んだ人を含めた、FAAのATPを土台を部分的でも認めた免許制度かとかを作らないと駄目なんじゃないかと思います。悪い所だけを見ての否定ばかりだと、先細りだし。
アメリカから帰ってきての即戦力が無理なのは分かりますが、即戦力でないと駄目だとの考えも、日本の空の首を絞める考えだとおもっています。アメリカや海外を否定するんじゃなくて、良い所だけを認めて、明確な文書化でのトレーニングを義務するなど法的な整備が整って欲しいと思います。
それなら防災ヘリやLCCのパイロット不足も、少しは改善するんじゃないかなと思っています。 このままだと自衛隊がパイロット養成所になってしまい防衛も怪しくなるんじゃ無いかと思っています。 個人的な思いは海外での自費訓練の有効活用です。 FAAのPrivate前後から、FAAとは別に日本の必要とする訓練を訓練生や教官に義務化して行くのも方法じゃないかなとは思っています。
例として: 自費組みには、Privateを取った後で一時帰国して、十時間程度の訓練を受ければ、そこから2年間はxxxが免除される、とか訓練生に日本の現実を意識させて上級の資格を取らして行った方法など、初期の段階から日本の空域を意識させた方がプラスなんじゃないかと勝手に思っています。
日本にはアメリカのAOPAの様な強い組織がありません。皆で足を引っ張るのではなく、協力して働きかけないと駄目だろうなと思っています。
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