- 1004 大切なこと・・・。
- NAME : かず 2014/03/06 23:42:38
- 誰にでも大切なことがあると思います・・・。無理はしないでください・・・。搭乗者にも・・・。
危険とおもったら飛ぶのをやめてください・・・。お願いです・・・。
- 1004-1 NAME : 管理人 2014/03/07 15:22:45
- 愛知での事故ですよね。
私は直接、面識が無いのですがご存知の方も多いと思います。
日本でもアメリカでも、人間のミスによる事故に関しては長い間、問題視されています。 短期での訓練では事故防止に関しての教育が、手薄になってる気もしますが、 アメリカ航空局は、ここ数年はこのエリアにはかなり力を入れて教育を義務化しています。 主にADMと言う言い方かな。 Aeronautical Decision Making.
息をしているだけでもリスクが有るのが現実ですから100%は有り得ませんが、 それでも、人為的なミスを少しでも減らして「無理はしないでください・・・。」を 心理学的に、体系的に強化しようとの考えです。 短期だと、英語の壁もあり強化されてるとは思いませんが、気になる所です。 試験でも、安全対策に付いてよりも、操縦に目が行くのも現実。
パイロットと言う人種は、外見を気にしますからね。 あの事故に、そんな事が有ったかは不明ですが、東洋の文化圏では気をつける必要が有る部分です。 機長は、全責任を背負ってるが、好き勝手にしても良いと言う訳でも無い。 危険と感じる事を行わないと言う環境、人のミスを笑うのでは無く認める。 拒否する事を恥と考えない、拒否する事を賞賛できる雰囲気が必要と思います。
考えりゃ、教える私達に責任が有るのかも知れませんね。
- 1004-2 NAME : AOZORA 2014/03/07 22:01:17
- かずさん、こんばんは。痛ましい事故が起きてしまいました。管理人さまはじめ、
ここに集う皆様一様にショックを受けておいでだと考えます。
事故の要因は後に国交省から調査報告書という形で報告されますとして、当日、 やや離れた場所で防災対応のスタンバイであった私として感じたことを書きます。
当日の天候は、南岸低気圧の影響を受け、中部地方は、ほぼ全域で、目で見て飛行 できる、限界に近い状況であったことは、ライブカメラや、空港の実況のデータから
あきらかでした。私たち職業Pは、会社の契約している気象情報提供会社の情報により やや詳しい地域ごとの気象情報も入手できます。それによって自分が着陸するまでの
経路、目的地、帰る場所への到着予定時刻の予想を分析してGO-NOGOの判断をしてます。 自家用Pと事業用Pどちらも、航空機の安全運航に関しての義務や責任に一切の違い
はありません。飛行経験に若干の違いこそあれ、基本的に飛行能力の到達基準に差は ないでしょう。では、何が違うか? それは、事業用Pは、他人の需要に応えて、
報酬を受けることにより、自己満足ではなく、顧客の満足する、なおかつ会社の利益 を生むことが求められるのです。そのレベルに達したとみなされるまで訓練を受け、
だめであれば、操縦士としてはいられなくなります。特に危険が付きまとう防災業務 には、飛行時間2000時間以上、高度なOJTがワンセット。あらゆる環境下での飛行を経験
することで「危ない」という環境を把握することができるようになります。今回、特に 書きたかったのは、この「危ない」という判断がいかに難しいか?ということです。
高圧線、雲、視程障害、雨、雷 など、誰でも知っています。しかし「危ない」というのは、 やはり自分が「危ない」目にあわないと本当の意味での危なさはわかりません。
自家用Pのみなさんは、かずさんの言われますように「危ない」気がするうちにNOGOの 判断をされてください。お願いします。事業用Pの場合、時にそれが許されない場合
があります。仕事をするというのはそういうことです。それゆえ、時間をかけて訓練を うけているのです。人間は間違う生き物です。飛行経験が多かろうが間違いは犯します。
間違いを犯したとき、間違いが素直に認められなくなったら・・・私は操縦士をやめようと 思ってます。
大好きな空で、このような事故が起きないように・・自分が起こさないように・・・・ 亡くなった方々のご冥福を祈るばかりです。
- 1004-3 NAME : かず 2014/03/07 22:39:16
- 管理人様、AOZORA様、御返事ありがとうございます。
人のミスを笑うのでは無く認める。 拒否する事を恥と考えない、拒否する事を賞賛できる雰囲気が必要。
間違いを犯したとき、間違いが素直に認められなくなったら・・・。
私も一緒です。 拒否すれば相手の人が、間違ったことをしているのに怒らないだろうか・・・。プライドが・・・。 自分が間違えてるのに、素直に認められないとき・・・。
素人がなまいき言ってすみません・・・。
気持ちが落ち着きましたら、買い物しながら駐車場で見てますね。
- 1004-4 NAME : 管理人 2014/03/09 14:49:39
- なまいきなんて思いません。
操縦士の永遠の課題でもあり、人間の日常生活でも多くあると思いますよ。
拒否すれば相手の人が、 間違ったことをしているのに怒らないだろうか プライドが 自分が間違えてるのに、素直に認められないとき
これって、パイロットだけじゃないけどと思いませんか?
パイロットなら特に「プライドが」てのが、命を奪っています。 「拒否すれば相手の人が」これって試験でたまに聞かれますが、 正直に答えると、不合格にされます。 AOZORAさんの様に、業務上となると「拒否」は厳しくなるでしょう。 これこそ、リスク・マネージメントの世界です。 業務上拒否できなかったとしても、事故を起こせば責任を追及されます。 で、無理に拒否すると、職が危うくなります。 拒否して他のパイロットが無理して飛行、帰ってきたら攻められます。 究極の選択とも思いますが、少しでも安全にするには訓練と学習しか無いと思います。
「自分が間違えてるのに、素直に認められないとき」 これは、男性に多い馬鹿な傾向では無いでしょうか? 私は注意してますが、本能的に思わず認められない時があります。 気が付いたら直ぐに 「冗談を交えて誤魔化し、訂正します。」 が飛行となるとね。 「事故の可能性が高くなるから引き返す」と素直に言える様になるべきです。 その後は笑われても、 「あのままなら、10%の事故率があった。10%の確立に命を掛けられない」 とでも言うべきでしょうね。 経験のある操縦士でも「雷雲をつっきた!」とか馬鹿な事を言う人が居ます。 帰ってきたのが偶然でしか無いのに自慢する。 そして、それを聞いた経験の少ない人が尊敬すると変な悪循環もある。
「無謀と勇気は同じでは無い!」と学生の頃に言われた事があります。 「君がやってるのは、凄い事では無い。馬鹿な行動だ。無謀と勇気を勘違いするな」と。 言った人は飛行機には全く関係の無い人でしたが、 今でも、その衝撃とその人に対する尊敬の気持ちは残っています。
飛行機に乗ってるのと、 勇気、プライド、危険、無謀、偶然、他人の眼、冷静、、、、がゴチャゴチャになります。 AOZORAさんの考えをStudentやPrivateの人には間違えても言えない。 でも、仕事となれば、それだけの知識と技量を武器にしなくては生活が出来ない。 飛行機に乗るだけでもリスクは有る。 でも日常生活でも息をしてるだけでもリスクがある。 このリスクを判断するのがリスク・マネージメント。 無事故で終わらすのが最適だが、回避できない時もある。 それを含めてのリスク・マネージメント。
安全と言われた原発も事故を起こした。 あの時はリスクマネージメントとマスコミが言っていたが、 リスクマネージメントほど難しい物は無い。 だって100%安全な事なんて有りえませんからね。 マスコミのリスクマネージメントが職員の慢心に追及してるなら理解は出来たが、 原発の存在に対して言っていた様にも聞こえたし、 意味を分かってるのかなと思う様なイメージも残ってる。
勇気をもって自分自身の限界を見極め、恥と思っても、勇気を持って拒否するのが 本当に上手いパイロットと思います。 人の操縦やミスとかを笑うパイロットに出会えば私は、その人を軽蔑します。 笑っても良いのは、危険な事に突っ込もうとする時や偶然に助かった事を自慢する時だと考えています。
かずさんが書かれた事は永遠の課題です。 ただ、実際の訓練では操縦術に焦点がどうしても置かれます。 FAAは変わって来て、ここらも重視する様になりました。 まだまだですが、以前の様に無試験とは言えません。 日本もこれから、強調されると思います。
安全対策は一番大事なのですが、現場では資金や時間の制限で、 ここらが後回しになるのが現実で、明確な答えも無いのが難しい。
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