大阪空港 Runway 32 Left Appraoch End

空の話をしましょう! : 返信用フォーム


942 初めましてパイロットを夢見ていた者です
NAME : shama 2013/03/20 23:52:45

ちょっと場所として違うかな?と思いましたが、簡単な質問として少し見て頂ければ幸いです。
現在18歳の男で、この春から日本の大学に進学します。
叔母がCAである影響もあり、幼い頃からパイロットを夢見ていたのですが、生まれつき左耳が聞こえないため、そもそもの資格が無い物と知り夢は諦めていました。
しかし、最近になって少し調べ直してみたらアメリカの航空身体検査(FAA)では、聴力検査基準を少なくとも1つ満たす事とあり、その中に語音聴力検査にて片耳で70%以上聞き取れる事とありました。日常生活での会話などは右耳だけで不自由ないため、これはすなわち自分でも海外ならパイロット、本音言うならばエアラインパイロットも目指すチャンスがあると言う事でしょうか。それとも、やはり無理なのでしょうか。
チャンスがあるならば、もう一度夢を目指したいと思ったため質問させて頂きました。
お手数ですが、教えていただけると幸いです。 



942-1 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com/  2013/03/21 01:57:18

Shamaさん、こんばんは。

日本のエアラインは健常者で有っても、滅茶苦茶厳しいので、私は誰にも勧めません。 こんなサイトを運営していても、です。 それでも!と言うなれば、航空局か航空身体検査を行っている医師に相談されるのがベストですよ。中にはアメリカの検査も可能な医師も居られるそうですよ。まあ、日本はアメリカよりも何倍と厳しいとは聞きます。(私はアメリカでは乗ってましたが、日本はど素人です。)

アメリカの方は、3rdから1stまで「聴力検査基準を少なくとも1つ満たす事」って書かれてますね。
FAR 67.105(a)
FAR 67.205(a)
FAR 67.305(a)

(1) Demonstrate an ability to hear an average conversational voice in a quiet room, using both ears, at a distance of 6 feet from the examiner, with the back turned to the examiner.

両耳を使って、6フィート貴方の背面に離れた検査医と普通の会話レベルの声が聞こえる事、と書かれてますね。 Using both earsってのが、「片方でも良いから」なのか「両方を使えないと駄目」なのか不明です。

(2) Demonstrate an acceptable understanding of speech as determined by audiometric speech discrimination testing to a score of at least 70 percent obtained in one ear or in a sound field environment.

「audiometric speech discrimination testing」これが何の検査かが分りませんが、このテストで片方の耳で70%と書かれてますね。

(3) Provide acceptable results of pure tone audiometric testing of unaided hearing acuity .....
別の試験も有るみたいですね。


(b) No disease or condition of the middle or internal ear, nose, oral cavity, pharynx, or larynx that-

(1) Interferes with, or is aggravated by, flying or may reasonably be expected to do so; or
(2) Interferes with, or may reasonably be expected to interfere with, clear and effective speech communication.
(c) No disease or condition manifested by, or that may reasonably be expected to be manifested by, vertigo or a disturbance of equilibrium.

後は飛行する事によって悪化しない事や、飛行や会話に障害になら無い事、そして目眩とかが無い事ですね。

ただ、

私には初めてのケースです。それに検査医も熟知しているかも不明です。それで、FAAとの交渉も必要になる可能性があると聞きます。 もう少し必要ならメール下さい。 可能な範囲は限られてますけど、可能な事は協力が出来ればと思います。



942-2 NAME : shama 2013/03/21 14:42:28

とても丁寧なお返事ありがとうございました。

管理人様でも初めてのケースとなると、やはりレアなケースなのですね。
叔母に頼んでみると、機会があれば現職のキャプテンにも聞いてもらえると事なので、その情報も待っている所です。

自分なりには国内でアメリカの検査を受けられる所をまず探してみようと思います。
FAAとの交渉の必要な可能性との事ですが、具体的にそれは検査が出来るお医者様に頼むのでしょうか、それともFAAに関して取り仕切る機関に自ら交渉すると言う事なのでしょうか。
時間が許すのならば、何かまたアドバイスを頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。



942-3 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com/  2013/03/22 00:25:23

レアなケースに遭遇した訳では無いので、他の教官さんからの話を聞いたのを思い出しながら書いて居ます。
有る程度のハンデを持った人の場合は1人のドクターでは判断出来無い事が有ると頻繁に聞きます。
そこで、FAAとの交渉、まあ交渉と言うより相談かな、それが必要になるとか。
英語に精通されてるなら、独自で話を聞けば済む事でしょうが、無理かなと思いまして。

それに現職であってもキャプテンが、そこまで詳しい事とは疑問です。
たぶん、いい人なら問い合わせはしてくれるでしょうけど、キャプテンだからと言う事で知ってるかは別です。
出来る事なら、今後の為にご自身で航空局に聞かれるのが早いでしょう。
それに、それぐらいの行動力が無いと、職種に関わらず就職は厳しいのでは無いかと思います。

アメリカの方は言葉の壁が有るので、有る程度は頼っても良いかとは思います。
本気でアメリカの資格を目指すならね、との条件は付きますよ。 
まあ、そこまで真剣なら航空学校の方でも調べてくれるとは思いますが。



942-4 NAME : shama 2013/03/22 12:38:29

ご丁寧な返事どうもありがとうございました。
そうですね、中々耳が聞こえないという所に引け目を感じていて積極的に自分で動くと言うところを忘れていたかもしれません。
まずは自分の足で情報を集めてみようと思います。
アドバイスどうもありがとうございました。
またよろしくお願い致します。



942-5 NAME : おやくま 2013/03/23 20:52:37

こんばんは。

shamaさんはどちらにお住まいですか?
日本国内では、羽田空港内にある東京国際空港診療所でアメリカの航空身体検査が受けられます。
こちらの菊池先生にご相談されてはいかがでしょか?
http://www.flying-doctor.net/
私もいつもお世話になっていますが、気さくな良い先生ですよ!



942-6 NAME : shama 2013/03/24 23:53:21

こんにちはアドバイスどうもありがとうございます。自分は神奈川県在住です。
実は自分で調べた結果からこちらの病院を先日見つけていて、そのときに電話で質問させていただきました。
短い時間でしたが、訓練は可能である可能性がある事や、他に大臣判定の事など自分が情報収集すべき方向性がかなり特定できました。
もう少し自分で情報をまとめてからまたお電話をさせて頂こうと思いますし、実際に病院に足を運んで検査をしてみたり、時間の許す限り相談をしてみたいと思ってます。
どうもありがとうございました。



942-7 NAME : 管理人 2013/03/26 18:34:32

おくやまさん、情報ありがとうございます。

Shamaさん、積極的に頑張ってますね。 
自費の訓練は、資金さえなんとかなれば、何とか成る世界です。
でも今は、日本の航空業界への就職は誰にでも狭き門です。

18歳との年齢は大きな可能性があります。
数年後に日本の空が大きく変わる可能性はありますが、大半の人は散っていくのが現実です。
操縦が出来ても、免許が有っても何の保障もありません。
訓練が順調に進んで勘違いする人も多いのですが、就職は桁違いの難しさがあります。
それを忘れないでね。

これは障がいの有無では無く、航空業界の厳しさです。



942-8 NAME : shama 2013/03/28 22:07:13

返信どうもありがとうございました。
アドバイス頂いたように、あまり夢に盲目にならずに頑張ろうと思います。
また何か疑問が生じたら質問させて頂きたく思います。



942-9 NAME : koba 2013/04/07 03:50:35

こんにちは。

はじめて投稿するKOBAというものです。
今、私はアメリカのロサンゼルスに住んでいるのですが、仕事のかたわら趣味で飛行機を飛ばしています。

私の仕事はTV番組制作者なのですが、実はたまたま今、社内プロジェクトで「ある聴覚障害者の日本人がFAAのプライベートライセンスを取得する過程のドキュメンタリー作品」を撮影&制作しております。
その彼はほぼ音が聴こえない聴覚障害者なのですが、FAAのメディカルもPASS(limitationは付いていますが。)して、ソロフライト&ソロクロスカントリーも終え、チェックライドあと一歩のところまで来ています。(ただ、チェックライド前で、経済的理由で日本に一時帰国してしまいましたが。。)

聴覚障害者のメディカルをみれるドクターはLAにも数人いて、そのメディカルをパスした後&チェックライドの前に、FAAによるFlight Testが行われるとのことです。(操縦中にタワーからのLight Gun Signalsが判別できるかとか、Loss RPM等のEngine Failureが、振動や計器から判断できるか、などのテストを行うそうです。)

ちなみに、下記のYoutubeサイトに、そのドキュメンタリーの一部が出ております。
(まだ1話目で、来週あたりに2話目を公開予定です。)
http://www.youtube.com/watch?v=OIc-XNjUZyQ&feature=player_embedded
良かったら見てみてください。

突然の投稿で失礼しました。
私も空を愛する一人なので、少しでもお役にたてたらと思いまして。。



942-10 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com/  2013/04/07 08:01:17

Kobaさん、 おはようございます。 この手の話は有名ですけど、本当に見る(?)のは初めてです。
この様に懐の広い所を見ると、アメリカって良いなと思いますね。
健常者にも厳しい日本もこの様になって欲しいと思ったりします。
国土が狭く「腕」が必要になるのは分るのですが、大半の人の「道」や「可能性」が閉まるのが悲しいですね。

最近は色んな人が気軽に動画を撮って見せられる時代になりましたけど、
その道のプロが制作すると桁違いですね。
飛行機は見た目じゃないって分ってるのですが、あのC-152でも夢の様な機体に見えますね。
私の仕事でも使えないかなと思ったりするけど、そこまでハイテクな産業でも無いのが残念。

Kobaさん、せっかくですし、見てたらメールを頂けませんか? 



942-11 NAME : ふくねこ 2013/04/07 19:24:36

正直なところ、健常者(歳食ってるのと性格が悪い以外)の自分では想像もつかないお話です。
どうしてもある程度年齢がいってくると、生活のPriolityが上がってしまって、昔は「夢」だった飛行機が、単なる「趣味」に格下げされてしまっています。
(まぁ実際に訓練を初めて、それだけ身近になったと云えばそうなんですが。)
もうこうなってくるとshamaさんや、kobaさんが紹介されている方には、無責任ですがぜひLicenserとして、世の中に一泡吹かせて貰いたい気になってきます。
こんなふうに夢に向かって人たちに、アタシにも何かできないですかね?
と云っても、まだまだこちらはStudentの身で、ATCもままならないトーシローですけどね。
そんな人たちも、ぜひこのCFI Japanで知り合っていきたいですね。



942-12 NAME : koba 2013/04/09 07:42:22

管理人様

こんにちは。
確かに、管理人さんが仰る通り、アメリカの航空業界に対する懐の深さには、驚かせられる事が多くあります。
以前(3〜4年位前)、とあるテレビ番組の取材で、Arizonaに住んでいる両腕の無いパイロットの撮影をした事がありました。
さすがに、通常のMedicalは通らないので、medicalは必要ないスポーツパイロットの免許で飛んでいましたが。。
実際にソロでErocoupeを操縦している所も小型カメラをしこんで撮影しましたが、ラダーが無い機体とはいえ、両足を器用に使い操縦桿とスロットルを操作している姿には感銘を受けました。

ところで、本日例の聴覚障害者のドキュメントの2話目をアップしましたので、時間がある時にでも皆様に見て頂ければと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ahtTjMVTta4
サングラス越しで見辛いですが、彼が初め飛んだ直後のはにかむような笑顔が印象的でした。
1秒程度の笑顔でしたが、緊張の中にかいま見れた、”空を飛べた事への喜び’がにじみ出ていて、自分が初めて飛んだ時の事も同じように喜びと緊張でこのような笑顔をしていたな〜と思い出しました。

ちなみに、自分はカリフォルニアのTorranceベースで飛んでいます。
プライベートを取ったのは5年ほど前で、2年前くらいにIFR資格も取りましたが、
そのIFR勉強中は、このサイトも利用させて頂きました。いろいろ役に立つ情報が多く、助かりました!ありがとうございます。








942-13 NAME : ふくねこ 2013/04/13 16:31:05

kobaさん、素敵な映像をありがとうございます。
さすがにプロが作ったものは違います。
アタシも訓練を動画に撮っていますが・・・比べる方がどうかしてますね。 ^o^;

さて、アタシは訓練を初めてすでに1年半が経過しています。
それでも、まだ10時間ほどしか乗っていません。
(しかも今年は訓練に行けそうにありません。 >o<
それに引き替え、この主人公の方は先週First Flightだったのに、今週はもうATCもこなし始めてる。
もちろん録画ですから時系列が違うのは当然なんですけど、頭では分かっていても気持ちが。ネ。
実時間では、すでにSOLO X/Cもこなされているとかですから、はるか先を行かれているんですが。
な〜んか、障害の有無に関係なく、どんどん先を越されて、置いていかれてる気分です。 ^.^;

アタシも遠くない未来、老眼と視力低下でMedicalが通らなくなる前にLicenseを手にしたい・・・とは思っているんですけどね。
努力が足りんなぁ。(お金と時間も!)
もう映像を見ていると、同じ飛行機のLicenserを目指すものとして、障害とか関係なく単純にガンバレ〜と思っちゃいますが、ちょっと感情移入し過ぎ?



942-14 NAME : Ritsuko 2013/05/20 10:00:34

Kobaさん

Youtube 拝見させていただきました。とっても素晴らしい活動だと思います。
もっともっと、日本で皆さん簡単に免許がとれて、飛べたらいいのにと思っています。

多くの方が矯正視力や目の手術を受けた人ではパイロットになれないと今でも信じています。
時代が少しずつ変わり、矯正視力でもよい時代になりました。(戦闘機はまだ裸眼でしょうか?)
私は2年前にレーシックを受けました。ドクターにもパイロットになるのでレーシックを受けに来たという人が最近多いんだと聞きましたね。

昔は自社養成パイロットが主流でしたが、今では多くの大学にパイロット養成コースができたり、時代は変わりましたね。
LCCの参入で、パイロットの不足も嘆かれていますので、これからどんどん航空業界が変わっていくと思います。
そのためには、一般の方(航空業界に関係のないひと)の理解も必要だと思いますね。








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