- 925 納得 The Turns Around a Point !
- NAME : ふくねこ 2013/01/06 17:05:12
- Downwind側が最もバンク角が大きくなるって話は聞いた記憶がありました。
でもでも、やっぱり納得できてなくて、これは自分の記憶間違いかも?って。 で、みん検の同問題は敢え無く撃沈・・・。 解説を読んでG/Sの問題と云われても「なるほど〜・・・」それでもやっぱり「なんで?」でした。 長年地上で地面に接した生活を送っているせいか、感覚的にどうしても風に流されるより、風に逆らって旋回してる方がバンクは深くなるだろ!って思えちゃうんですよね。
せっかくの機会なので、頭を整理するために以前作った旋回に関するAerodynamicsの関係式で検証してみました。 すると、なな!な〜んと!! 思いっきり納得のいく結果になりました。 まさに地面に対する関係による影響、と云うか効果でした。 改めて説明するような話でもありませんが、中にはアタシのように疑問に思われた方も居る(かも?)しれませんので。 まぁこんなんで悩む人はアタシくらいなのかもしれませんが、ひょっとすると他にも悩んでる人が居るかもしれないでショ?
前提条件としてはWind calmの時に、75ktで約30度バンクをした場合と同じとします。 この時の旋回半径は、約130mになります。 同じ操作でWind 360 at 20ktとした場合です。 (ちなみに20ktの風は、風速10.3m/secです。) HDG270の瞬間では、対気速度=対地速度は75ktですが、右から10m/sで押されているので、実質的に130m+10m=140mの半径の旋回と同じになりますよね。 この場合、バンク角は28度位になり、毎秒約25度づつ旋回することになります。 逆に最もバンク角が深くなるのでは?と推測していたHDG090ですが、同様に130m-10m=120mの旋回半径を得るために、バンク角は34度程度で、毎秒29度の旋回でした。 では問題のHDG180の時はどうなったかと云うと、この場合の「対地速度」は75kt+20kt=95ktにもなっています。 (もちろん「大気速度」は75ktのままですが、地上の1点が目標なので。) 95ktで130mの旋回半径を維持するためには、毎秒34度の旋回が必要になり、その際のバンク角は42度にもなりました。 やはり対地速度の影響が大きく出ていました。 最後にHDG360ですが、この場合の「対地速度」は75kt-20kt=55ktですから、20度/秒の旋回で良く、バンク角も21度程度となりました。 この条件では、実に風下向きと風上向きで、バンク角に倍の開きが出ていました。 ちなみに、風が10ktとした場合では、HDG180でバンク角36度、HDG360でバンク角25度と、それでも10度もの差が出ていました。 これで今後自分を疑う事も無く、自信を持ってTuens Around a Pointが回れる・・・といいなぁ。
まぁ物理の教室ではないので、だから何だ!と云われればそれまでなんですが、やっぱり云われたまま漫然と飛ぶより、理解して飛ぶ方が楽しいでショ? (こんな事をいきなり聞かれた教官はたまらんだろうけどネ。 ←自動車教習所で教官を怒らせた人 ^o^;) 「こうです!」と云われて「はい」と素直に云える人ならいいのですが、規則と違って原因のある現象については、理解できないとどうしても「なんで?」と思ってしまうんですよね。 やっぱりアタシは、頭で理解できないと納得できない人なんです。 ん?逆か?頭で納得しないと理解できないのか・・・!? (おかげで学校の授業で、数学や物理系は、悲惨な点数でした。 ^o^;) あ!くれぐれも教えてくれる人を信用しないとか、異議を唱えたりとかって訳ではありませんので、その辺はお間違いの無いように。 くれぐれも、アタシ自身の問題なんで。
- 925-1 NAME : 管理人 2013/01/06 22:18:54
- ふくねこさん、 実はこれは多くの人が勘違いする所なんです。
実は私も、Downwindで一番、バンク角度が深くなると勘違いしてました。 これでCommercialが取れたんです。。。(単にCheckrideの時に風力が弱かっただけでしょう。)
しかし、間違えて飛んでいると、上手く行かない時が大半。 CFIの練習をしている時は「教える」て事を中心と練習をしていました。 口頭で説明しながら、Turns around a Pointをするのですが、何度やっても上手く行かない。 説明と実際が間違えてますから、風が強いと上手く行く訳が無い。
そこで、Flight Training Handbookを読み直してみました。(当時のFAAの最新本) 覚えていた事と、書いて有る事が違うと気が付きました。 英語が出来無いPrivateの時は、書いて有る事よりもイメージで文章を読んでいたのです。 まあ、英語力が無いのでイメージ読みをしていたのでしょうね。。。。 Downwindで横風の影響が最も強くなるから、バンクを深く・・・と思っていたのですが、本当はクラブだったと。
計算式で教えないと駄目だと言われると終わりなのですが、 Traffic Patternでの飛行を考えれば、よりイメージがしやすいかと思います。 Turns Around a Pointを4分割すると、Traffic Patternでの各ターンと同じになります。
滑走路に対して、風が平行に吹いていると考えれば、イメージが半分は出来ると思います。
Baseでは真横から風が吹きますから、機首が風上に向いている必要がありますよね。 Turn About a Pointなら、一瞬ですが、それが円の一番の風下の時です。 DownwindからBaseへの旋回では、、、、送り風が一番強くて、チンタラしていれば、風下に流される。 Ground Speedが遅ければ、その分は早く旋回しないと無理ですので、 Steepest Bankになります。 次はBaseからFinal 機首が風上に向かうにつれて、対地速度が遅くなります。 遅くなると言う事は、普通に旋回すると行き過ぎになりますので、バンクを緩くしてやります。
Downwindからはバンクが深くて、Finalへはバンクが浅いなら、180度の旋回が出来無い・・・・・ と思ってしまいますが、 Baseでは風向きに機首を向ける必要が有るので、自然と問題が解消される結果になります。 (まあ、実際はBaseは、微調節をするべき所としていますけど。
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皆さん、文章を読んでると訳が分らないでしょ? ですから、Ground SpeedとBank角度が比例してると覚えておいて下さい。 そして、一番の風上と風下では、バンク角度は平均ですが、風上にクラブする所と覚えて下さい。 (一番の風下は、Steepest Bankでは無いです。 Medium Bank、違いはCrabですよ、っと)
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