- 457 外国で取得した英語能力証明の切替え基準について
- NAME : Osamu 2010/10/12 16:57:06
さきにJCABから具体的な切替え基準表(国土交通省航空局乗員課編:海外で取得した技能証明等の切替えに関する取り扱い要領)が公表されたので、JCAB乗員課に英語証明の件で電話で聞いてみました。既にオーストラリア、ニュージーランド、韓国ほかいくつかの国のものが既に日本のに切替えされており、北米地域ではカナダの英語証明は無期限で切替え可能(レベル6)である反面、アメリカの場合はJCABによればJCABからFAAへ問い合わせているが、FAAからICAOの基準に適合する試験を行っている旨の回答が確認できないので現時点では切替えしていないとのことでした。カナダとアメリカは英語能力試験の実態面ではほとんど変らないと思われるんですが、カナダの場合はJCABからの問い合わせに対して一応ICAOの基準に適合する旨と名目的にも””一応”英語能力試験を実施した?(初めてライセンスを取る人アメリカ同様、ある程度英語で読み書き、聞き取り、話す能力がないとライセンス自体発給されないので全員受ける必要があるようです)という回答があったので、切替え可としたとのことでした。・・・(あくまで書面上の回答だけでの処置らしい・・です。) しかし、FAAはICAOとの対応で混乱を防止するため、ICAOの英語証明の制度ができた際、ELPの裏書きをする一方、別途告示を出していて、それによれば、期限の表示はないものの、レベル4であることと、試験方法はICAOの基準を満足している旨明確に表明しているのですけれどもね。
一方、最近公表されたJCABの切替え基準表によれば有効期限が無くても、また評価方法がICAOのAnex1と違っていても一応最低限のレベル4に切替えは可能としてある程度裁量幅をもたせています。
そうしますと、アメリカの航空会社のパイロットはアメリカから日本へ来る場合はFAAのEnglish Prficientで良いが、日本から海外へ出発する場合は、アメリカの機体であっても運行するパイロットがFAAのEnglish Prficientが日本では上記の理由でそれを有効と認めないのであれば、日本の英語能力証明あるいは他のICAO加盟国発給の日本で切替えた場合可とされる有効な英語能力証明がないとあるいは再取得しないと運行できないことになると思うのですが、実際はどうしているんでしょうね。
- 457-1 NAME : 管理人 2010/10/12 19:37:54
- Private, Commercial, ATP すべてFARが求めている英語のレベルが違いますから、もう少し複雑かも。
これは私の勘なんですが、FAAとICAOは主導権争いをしてるのでは?と思ってます。 そんなんで、このあたりはグレーになってしまってるのでは?と推理してます。 まあ、アメリカの航空会社が操縦士を雇う場合は、英語で面接しますし、Level-6ぐらいの英語が出来なければ就職が厳しいのでは?と思いませんか?
大体、英語証明自体がアメリカ人には無意味に思えるんでしょうね。 英語圏の人間にはウルサイだけでしょう。
- 457-2 NAME : KEN 2011/05/15 22:28:04
- カナダの英語能力証明とFAAの英語能力証明が同じレベルと書かれておりますが、カナダの場合リス二ング、面接が実地されますのでICAO基準です。実際問題カナダの法律はどちらかと言うとアメリカよりイギリスよりの法律と基準で試験を行いますので完全にICAOよりの考えで基準です。一方、アメリカの場合英語証明の試験はオーラル試験に含まれており、口述試験自体をパスすれば英語証明がもらえるという考えです。それに、アメリカの口述試験は問題が公開されていて内容をまる暗記すれば答えられますので、それで英語が出来るかどうかの判断をするのは正直出来ませんよね? アメリカの英語証明の切り替えが出来ないのはそこなんですよ。
確かに、カナダは英語能力の試験(フランス語でも可能)と口述試験は別で行われます。口述試験にしてもアメリカのように問題が公開されていませんので聞かれる質問は予想できないんですよ。つまり、予想できない問題に対して即座に回答しなければなりません。私自身当時から既に高校大学とカナダで卒業しましたので英語に関しては苦労しませんでしたが専門知識に関しては苦労しました。ですから、ある程度の英語力がないと免許が取れない仕組みです。これは十分ICAOの基準に対応しています。イギリス免許やその他のEU諸国の試験もそのような基準で行われており、そのことからJCABは英語能力証明の切り替えを可能としているみたいです。私は今から8年前にカナダでCPLを取得し、その後現地で飛行時間を積んでATPLまで取りました。そのときも日本人の訓練生で訓練を受けてた人もいますが英語ができず帰国する人も沢山いました。FAAはあくまでもアメリカの独自のルールをベースに法律を作ってるのが問題なのではないのでしょうか!
- 457-3 NAME : 管理人 2011/05/16 04:30:38
- KENさん、 情報ありがとうございます。
「FAAはあくまでもアメリカの独自のルールをベースに法律を作ってるのが問題なのではないのでしょうか!」 私もまさに、ココがポイントだと思います。 でも、広いアメリカ、 地域差も大きいみたいですよ。 ここまでは私には分かりませんが。
まあ、Internationalで飛ぼうと思う人は、それなりに語学力も有るんじゃ無いですかね? 日本では、アメリカみたいに簡単に乗れるわけでも無いですし、そんな中で「海外まで小型機で!」と言う人はそれなりに語学力も有るんじゃ無いですかね? たぶん。 プロとして雇われている人も、Internationalが有る様な仕事なら英語も面接の一つなのかなぁ、なんて想像してます。 本当に英語検定が必要な人は、やはり特殊では無いかと思います。
国内だけで乗る人は不必要なんですから、基本的には「まあ、まあ、まあ」と思ってます。
- 457-4 NAME : Tokai Flying Club Nagao 2011/05/16 09:59:22
- GWにC172で韓国まで行ってきました。
私は日本の英語証明(CAB受験)を持っていますが、「一人では飛ばせない」というのが正直な感想でした。 「海外まで小型機で!」というフライトを行う場合、ハンドリングも含め相当高度なノウハウが必要とされました。 私はまだまだ若輩者ですので、必要なライセンスはありますがノウハウはありません。 経験豊富な大先輩自家用パイロットと組んで、ご教授を頂きながらやっと実現したフライトでした。
日本からの海外フライトを行う場合、海外の英語証明を書き換えるのも方法の一つですが日本の航空局の試験を受験することをおススメします。 学科試験・実地試験の試験勉強を通して、「日本から飛ぶための」航空英語の能力は確実に上がると思いますよ。
- 457-5 NAME : 管理人 2011/05/16 10:26:52
- Nagaoさん、 いつもどうも。 (皆さん、失礼!)
国際飛行する人は特殊と思ったのですが、意外と近くに居ちゃいましたね。 AOPA-Jとかでも国際飛行してるとは聞いていましたが、以外や以外。 そういえば、前にNagaoさんから試験のメールを頂きましたね。
でも、中途半端な経験じゃ楽では無い様ですね。 「英語証明が!」と本気で言う人は、頑張って英語を学んで下さい。
英語を教えるサイトじゃ無いので英語は教えられませんが、 (それ以上に、英語なんて教える技術は無いけど) 英会話と英語のコツは・・・・ ・人見知りしない ・気合 ・間違えてもガンガン ・アメリカ人や外国人を見たら、こちらから話す ・基本の五文型を確実に ・本を読破しろ。 エロ本OK、取り合えず読むこと、逃げないこと。 ・暇があれば、英語の所にガンガンと電話。 なんて、思ってます。
- 457-6 NAME : Gen 2011/07/01 23:51:00
- 昔に日本のライセンスからFAAへ書き換えたのですが、Guam近郊で飛ぶためFAAの英語能力証明導入後の昨年、FAA-FSDOへ行ってEnglish Proficientのみを付加する試験を受けてきましたが、ちゃんとICAO並にATCを中心としたリスニング試験、簡単な読み書き、特にアクシデントに遭遇した場合の対処、Pilotとして執るべき措置など中心としたオーラルテストがありました。以前の試験方法やフライトスクール等における公認試験官による試験の内容や実態は知りませんが、あるいは過去は記事に書かれているような簡単なオーラルテストだけだったのかも知れませんが、現在のFAR見る限り試験方法やレベルはICAO Annexの Level-4に適合する旨となっており、まだICAOの制度がスタートして日が浅く公開された問題だったかどうかわかりませんが、現時点でEnglish Proficientのみを付加するためにFAA-FSDOで試験を受ける場合、ある程度英語力がないとPassするのは難しいかも知れません。
- 457-7 NAME : 管理人 2011/07/02 09:47:28
- GENさん、情報ありがとうございます。
意外と小型機でも海外に行く人は多いんですね。 数年前に聞いた話では、JCABはFAAのFlight Reviewでも延長を認める様な事を聞いた事がありました。
もし、私が実際にFlight Reviewをするなら、FSDOが聞いた事をテストしてたと思います。 知り合いに頼まれえれば、Flight ReviewのOralの部分だけでも日本で実施しようかと思ったんですが、 その時はATCの質問と、複雑な緊急とは言えなくても、ガソリンの購入方法が出来ないかとかをテストしようと考えてました。 もちろん、Maydayとかの質問はするつもりでした。(一般的に有りそうな、緊急事態の範囲で)
私も変な事をして資格を失いたくないし、英語はそれなりにテストをしようとは思ってました。 ただ、日本のレベルが不明でした。 日本は基本的に、何でも厳しい目に基準を設定するとも思ってますし。
- 457-8 NAME : PPL 2011/09/04 14:16:01
FAA(アメリカ国内)で取得したライセンスはELP(English Proficient)がない旧紙ベースのライセンスでもオンライン申請で再発行すれば自動的にELPが付加されたのが送られてきますが、JCABほか外国から切り換えたFAAライセンスにELPを付加する場合、FAA-FSDO(地方航空局検査乗員課)へ出頭して手続きをしなければならず、また、ICAO航空英語能力制度発効後は、切り替えライセンスに関してはELPだけ付加する場合、ICAO基準に沿って必ずATC交信を中心にしたヒアリング試験と簡単な選択問題、事象説明のインタビュー方式の口述試験が実施され、(窓口カウンターで受け付け後、中に案内されたら、立派な試験室があります。)事前に公開された問題などなく対策に苦労しますよ。カナダも含め、公認試験管による試験の実態はわかりませんが、少なくともFAAのFSDOが直接行う試験に関してはそう甘いものではありませんね。JCABが日本の英語証明へ書き替え不可としているのは大部分の受有者がアメリカで取得したライセンスであり、海外からの書き換えライセンスに対して行うELP試験の実態を十分把握確認されていないようにも思えます。
- 457-9 NAME : 管理人 2011/09/04 17:11:28
- PPLさん、 情報ありがとうございます。
「ELP試験の実態を十分把握確認されていないようにも思えます。」 ご指摘の通りです。 否定はできません。 実態は知りませんし、聞いた話を伝えているだけですので、どうしても後手後手になってしまいます。
前に調べている時は、FAAもAOPAも対処法を検討している感じでもありました。 TSAが開始された時の様に、今後も内容や基準が変わってくると思います。 それに、どうしても主観的になるので試験を実施する者によっても、大きく差が出るだろうなと思います。
皆さん、 引退した者には最新の情報が入って来ません。 何か最新情報があれば、教えてください。 そして、FAAからELPをもらう場合は皆さんの飛行教官か学校に問い合わせて下さいね。 今後も変わってくるでしょう。 (この様な、事柄はコロコロと変わるのが常です。) ここは、訓練の為のお手伝いになるので、 書換とかの情報は最新でも無いし、良いとは言い切れません。
PPLさんも、新しい情報があれば、また書き込んで下さいね。 ありがとうございました。
- 457-10 NAME : HIRO 2012/04/07 21:42:39
- 日本のライセンスから旧式のFAAのライセンスに既に書き換えており、このたび、2月に、FAA-FSDOでEnglish Proficientを付加する手続きを行いました。その内容を報告しておきます。
事務官の前で、日本のライセンスなどの書類がチェックされ、面前で申請書類を手書きする。その後、検査官が登場し、いくつか質問されました。質問事項は次のとおり。 1、日本ではどこで飛んでいるのか。 2、その機種は何か。 3、アメリカではどこで飛びたいか。
以上、3点で、会話レベルはせいぜい英検3級程度です。検査官によって対応が異なるのかもしれませんが、 この程度の内容が、FAAの考えるICAOのレベル4ではないかと思われます。
- 457-11 NAME : 管理人 2012/04/08 01:52:19
- HIROさん、 最新情報ありがとうございます。
「会話レベルはせいぜい英検3級程度です。」 私もそんなレベルかなと思っていますが、、、、
「検査官によって対応が異なるのかもしれませんが、」 これも大きいと思います。 語学のレベルを測定するって不可能ですし、主観的です。 英語が完璧に読めても、会話が出来るとの保障はありませんしね。 でも、英検3級ってのは正しい気がします。 外国人との接触が多い担当者なら4級でもOKする人も居ると思ってます。
それに移民大国のアメリカ。 地域によって外国人に対する接し方がぜんぜん違います。 今でも覚えているのが、North Dakotaで "Watch! There is a Chainese!"って言われた事です。中国人に間違えられるのは何とも無いのですが、「東洋人が珍しく」て声に出すってのが驚きました。
こんな地域じゃ2級で有っても、担当者が外国人を知らないのでかなり上手くても、責任逃れで拒否する為に英語を口実に使う事も有るかと思います。
また移民や訓練校の多い西海岸でも、人によって外国人の英語に対しての考えはまったく違います。西海岸では外国人には寛大な人が多いけど、露骨に嫌がる人も居ますしね。 そんなんで、誰にも明確な線引きは出来ないと思います。
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このEnglish Proiciencyに関しては、ICAOと飛行機大国アメリカとの外交的な対立も有るんじゃ無いの?なんて思ってます。まあ、自論なんで、証拠は無いのですが、 以前からFAAはICAO方式を嫌って来たってのがイメージです。 まあ、大半の技術を生み出してきて、大量の航空機を販売してる国としての政治的戦略?なんて勝手に想像してます。
まあ、アメリカには独自の方法があるから外部から口出しをされるのを極端に嫌ってる気もします。 英語レベルを上る事は気にして無いでしょうけど、指図されるのは嫌うのかなと思っています。大国の意地?とでも言うのかな。 あとは、やはり海外からの訓練生はアメリカの航空産業に取っても大事なのでしょう。 エアーラインの多くが訓練にもアメリカを使ってますしね。
ここらは、私の勝手な想像なんで、深く考えないでね。
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