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221 v1について
NAME : student pilot 2017/04/09 20:22:24

PPLの免許取得に向けて勉強している者です。
POHを調べたのですが、V1について記載がありませんでした。v1は、どのように求めていますか?
ご教示お願いします。



221-1 NAME : 管理人 2017/04/10 03:56:36

Privateレベルでの飛行機ではそんなのは有りません。
離陸距離が短いので、そこまで神経質になる必要も無いのです。

標高が高い空港から気温が高い日なら、そんな事も気にすべき事ですが、そこらは感覚で分かります。
現状では、滑走路の半分に到達しても速度が不十分と思えば離陸中止するとか事前に考えておくだけで十分です。

しかし、V1、どうやって決めるんだろうね。
滑走路の長さとかにも影響するんだろうか?



221-2 NAME : 管理人 2017/04/10 04:06:01

気になって、ちょっとググってみました。 完全に間違ってた


陸決定速度:ブイ・ワン(V1:take-off decision speed)
 輸送機が離陸滑走を開始した後,装備してあるエンジンまたはその他に重大な故障が発生したとき,離陸を中止するか,あるいは継続するかを判定し,その操作を開始する速度。ただし,V1は臨界発動機が不作動となったときの速度に,パイロットが認識して離陸中止の減速手段をとるまでの間に増加する速度を加えることになっている。

---------

単発機、重大問題が発生すりゃ、その時点で中止。高度は少しでも低い方が良い。 地上にいるなら衝突すると分かっても離陸はしない方が良い。 

双発機の訓練になれば、その様な訓練もするので、その時に悩んで下さい。 ま、このレベルまで来ると、何が大事かって分かって来るよ。  説明の無い事、POHに出てきない様な事、大半は無意味な事なので省かれてます。(極端に古い機材は別ね)

飛行機好きの人で細かい事を良く知ってる人が居るけど、操縦の世界はまた別の世界だから。免許の事に関しては勉強したけど、関係のない事は余り分かってません。 V1とか、必要な飛行機を操縦する様になれば、自然と分かる様になるから。 雑誌や小説の世界とは、ちょっと違う現実の操縦。



なお定義には輸送機ってありますね。 軽飛行機ではなく、重量の重たい飛行機にあるんじゃないかな?



221-3 NAME : student pilot 2017/04/10 07:52:05

そうなんですね。
ありがとうございます。
気になっていたので、助かりました。



221-4 NAME : 井上 http://facebook.com/groups/FL510  2017/04/10 13:54:33

V1スピードは、基本的にTransport Category、FAA認定の飛行機ではFAR Part 25に基いて設計された飛行機のパフォーマンスを証明する為に、必要になってくる値です。軽飛行機は、Part 23に基いて設計されていますので、V1の定義の必要が法的にありません。まずV1を理解する為には、Balanced Field Lengthの理解が必要です。

飛行機を滑走路の離陸滑走開始地点に置き、ある一定の重量、パワー、フラップ、温度、また滑走路の状態で離陸滑走を開始させます。そしてある一定の速度に達した時点でエンジンを一つ停止させ、max brakeをかけて飛行機を停止させます。スピードが速ければストップするのに必要な距離が長くなりますし、遅ければ距離は短くなります。この距離を、accelerate-stop-distanceと呼びます。

一方、V1のあと一つの定義は、同じく、飛行機を滑走路の離陸開始位置に置き、ある一定の重量、パワー、フラップ、温度、滑走路の状態で離陸開始し、ある一定の速度でエンジンを片方停止させ、そのまま離陸させ、飛行機を滑走路上空35フィートまで持っていきます。この際、エンジンを片方停止させる際の飛行機のスピードが速ければ、35フィート地点に達する距離が短く、逆にエンジン片方停止の際の飛行機のスピードが遅ければ35フィート地点に達する為に必要な距離が長くなります(エンジン片方で加速する為)。この距離をaccelerate-go-distanceと呼びます。

基本的に、この二つの距離が同じ値になる速度を通常V1と呼んでいます。V1速度は、ある一定の速度でaccelerate-stop-distance = accelerate-go-distance。この状態を、balanced field-lengthと呼びます。勿論、エンジンのパワーが強ければ強い程、短い距離でV1に達する事ができます。また、ブレーキの性能が良ければ良い程、V1の速度を速くする事ができます。しかし、通常のオペレーションでは、このように、エンジンの最大パワーを使わずに離陸し、エンジンの消耗をコントロールするのが、運航の技術です。通常は、最短の滑走路でV1に達し、離陸と中止条件両方に合うパワーをセットするのが最大パフォーマンスの離陸ですが、滑走路の距離を利用し、パワーを絞った状態でV1速度(accelerate-stop-distance = accelerate-go-distance)に達し、この距離をまた、滑走路の長さと一致させる事のできるパワーの値を割り出します。滑走路は、長ければ長いほどエンジンのパワーを使う必要が無く加速し、飛行機を35フィートまで持っていく事ができます。また、滑走路は、長ければ長い程、V1速度を上げる事ができます。この一定のパワーをReduced Thrust Takeoffと呼んでいます。その種類の一つがFLEX Takeoffと呼ばれる物です。

最近の飛行機は、エンジンとブレーキ性能が良い為、Accelerate-stop-distance = 滑走路全部の距離 = accelerate-go-distanceへ持っていく事ができます。accelerate-stop-distanceに関しては、ブレーキをかけ始める一定の速度V1を徐々に上げていくと、最終的には、丁度滑走路の末端で飛行機を停止させる事ができる、ある速度が見つかるはずです。accelerate-go-distanceに関しては、V1速度を徐々に下げていくと、最終的には、滑走路の末端地点で片方のエンジンだけで35フィートに達する事のできる、ある速度が見つかるはずです(V1速度が遅ければ遅い程、35フィートに達する為の距離が長くなります)。

どうでしょうか。私のV1の説明分かりやすかったでしょうか。



221-5 NAME : くろ 2017/04/11 10:02:10

Vスピードは上級機になるほど増えて行きます。
ご興味がある事は良いことですので。

井上様が書かれた事がほぼ回答ですので書くことありませんが、プライベートで出来る事は速度を”口に出して”読み上げる事をお勧めします。

Accelerate Stop Distance.
The total distance required to accelerate the twin engine air-plane to a specified speed and assuming failure of on engine at the instant that speed is attained to bring the air-plane to a stop on the remaining runway.

Accelerate Go Distance.
The total distance required to accelerate the air-plane to a specified speed and assuming failure of on engine at the instant that speed is attained. Continue take off on the remaining engine to a height of "50" feet.



221-6 NAME : 井上 http://facebook.com/groups/FL510  2017/04/11 12:30:26

くろさん、フォローアップ有難うございます。
Accelerate Go Distanceの定義ですが、Normal Categoryの飛行機は50ftですね。Screen Heightの35ftとの違いを書くのを忘れていました…




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