- 152 コンパス
- NAME : コンパス 2014/09/17 07:48:43
- マグネティックコンパスの中身の液体が何らかの理由で減ったため、自分で液体を購入し、自分で備え付けのコンパスを取り外して液体を補充し、それを自分で再び取り付ける。。。
メカニックの点検は必要になるのでしょうか?それとも、そのままログへの記載だけで飛べる? 何がご存じであればアドバイスお願いいたします。
- 152-1 NAME : 管理人 2014/09/17 11:19:25
- すいません、難しい質問と言うか、細かい質問なので具体的な回答は分かりません。 逃げるようですが、逃げています。 その代わりに、私が思う範囲で意見だけ残しておきます。 よく知っている人で、適正な免許なり権限を持ってる人に確認して下さいね。
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たぶん、 FAR 43 Appedix A (c) のPreventive Maintenaceになると思うのですが・・・・・ (もちろん、その際はPreventive Maintenaceが行える人間である必要が有りますよ。)
久々に読んでみると、CompassやInstrumentsと特化された項目は見つかりません。 近い所で行くと (6) か (10)の解釈かなと思います。
(6) Lubrication not requiring disassembly other than removal of nonstructural items such as cover plates, cowlings, and fairings.
(10) Applying preservative or protective material to components where no disassembly of any primary structure or operating system is involved and where such coating is not prohibited or is not contrary to good practices.
コンパスの液が「Lubrication」もしくは 「preservative or protective material」として認められるのか?が判断基準と思われます。
この判断は私には出来ませんので、私なら整備士にお願いします。 単なる蒸発での損失とは限りませんし、漏れている可能性も否定できませんよね?
もし試験で聞かれたら、正直に分からないと回答して、間を空けずにPreventive Maintenanceとして行える可能性があるからFAR 43を参照するか、メカニック(もしくはFSDO)に相談すると答えるべきだと思います。
また(8)も似た様な項目ですが、「(8) Replenishing hydraulic fluid in the hydraulic reservoir.」油圧系統と限定してるので、コンパスは当らないと思います。
なお、重箱の隅を突く様ですが、「取り外して」となるとPreventive Maintenanceになるとは思えませんので、この場合は駄目になるのでは無いかと思います。(6)も(10)も取り外しを認める様な表現をしていません。
どちらにせよ、よく知ってる整備士かFSDOと確認して下さい。余り使わないかもしれませんが、コンパスは重要な計器です。不用意な行動は差し控えるべきだと思う範囲です。
- 152-2 NAME : コンパス 2014/09/18 02:41:51
- ありがとうございます。そうですね、メカニックに聞くのがベストですね。人によっては気にする人としない人がいるので、結構驚きます。中身のオイルが市販されてるんだから自分で補充して問題ないという根拠ない説明をしてる人がいて、うーん…ってなってました。
- 152-3 NAME : 管理人 2014/09/18 07:42:53
- そんな経緯が有ったのですね。 理屈は分かりますが、法的な根拠が見当たりませんね。
微妙な所は、FAA(FSDO)に確認するのが良いと思います。 最低でも整備士。 まあ、整備士でも法律を良く知ってる人ね。 聞く時間が有るなら、その間に補充してもらえばよい事なんだけど。 (法的な責任、液の種類、漏れや故障、事故時の補償を考えみるべきかも。コンパスは大事です)
「中身のオイルが市販されてるんだから」 言いたい事も分かりますがね。。。 ショップは売れる物を売ってるだけですからね。 極端な話、金さえ出せば大半のデーラー契約をしてるショップは何でも販売してくれます。 普通の整備士が行えないMajor RepairやMajor Alterationになる部品でもです。
航空法(FAR)で認められているから、安全だ!と言う主張に似ていると思います。 アメリカの航空法は、操縦が上手い人を基準にしていますからね。 (個人的にはFAR 91は限界の限界としか思っていません。)
パイロットは合法性や他人の眼で、安全性を判断するべきでは無いですよね。 自分自身の限界を知り、その限界内で安全に飛行できると判断してから飛行すべきです。 法律だけを見るのではなく、自分自身の限界を知り、安全を選ぶのも機長の責任と思います。
コンパスについても、グレーな世界なので、本当の所は私には分かりません。 FARを読む程度では私には無理に思えましたが、どちらの判断も出来ませんでした。 でも、コンパスの重要性を考えても、安易な行動は差し控えるのもパイロットとしての判断と思います。 「コンパスの液体には種類が無いのだろうか?」とか「古い液体に新しい物を混ぜで変色しないか?」 それに 「液が無くなった原因を追究すべきではないのか?」 極論ですが「Deviationに影響は出ないか」などなど、 色んな事が不安になってきます。 パイロットは単に操縦が出来れば良い物ではありません。安全性を確保し、安全性を保つのも任務と思います。
安易なデマに流されず、必ず確証を得てください。 その為のFSDOでもあります。 もしAOPAの会員なら、AOPAに聞くという手段もあります。 (これは、このサイト運営でも利用させてもらってます。)
Compass Fluid、確かに微妙な物ですよね。 実際はどうなのでしょうね? 確証を得られるまでは、機長として安全な道を選んでください。 そして、Preventive Maintenanceが出来るのは、Private以上の所有者限定です。
by a certificated pilot, holding at least a Private certificate, on an aircraft owned or operated by that pilot, provided the aircraft is not used in commercial service.
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