- 155 タコメーター
- NAME : 野里元規 2014/10/10 09:02:23
- 上田教官をはじめ先輩パイロットの方々、いつもご指導をありがとうございます。
今日は、単独訓練中に肝を冷やしました。 順調に訓練空域を飛んでいたのですが、 突然、タコメーターの針が前後300回転ぐらいぶれだしたのです。見た瞬間、エンジンが ぶっ壊れたのか? 燃料が詰まったのか? 明日の地元の新聞の一面記事は不時着の写真付きで俺か。。 など脳裏をよぎり、背筋に冷たいものが走りましたが、幸いにして訓練空域で下は田園地帯で教官と 何度も不時着練習をしたところです。落ち着こうと自分に言い聞かせて、エンジン音や振動を確認しながら、 キャブヒートオン、燃料コック切り替え、燃料ポンプオン、ミクスチャーリッチなどの手順をを試みましたが、 タコメーターの針は相変わらず踊っていたあげくのはてには、0回転まで指すこともありましたが、 エンジンは順調に回転して機能しているようでしたので、メーター故障と判断してホーム空港まで帰ってきました。 今回は計器故障のトラブルでしたが、とにかく落ち着いて原因を考えて最善策を取る。本当に大事なことを 学んだ訓練でした。 今日は私の独り言になりましたけど。。お許し下さい。
- 155-1 NAME : 管理人 2014/10/10 11:08:43
- 勉強になる話をありがとうございます。
どんな事であれ、ドキッ!としますよね。
タコメーターの故障って始めて聞きましたけど、あるんですね。 ケーブルの不良だったのですかね? 今後の為に、整備士に確認して下さいね。 操縦は色々と経験するのが大事で、飛行するだけが経験ではありませんからね。
何もリスクの無い地上で議論するのは楽だけど。
メーターの故障であれ、何か不調であるのは確実なので、最悪の事を想定したのは良かったと思います。 同じ事が起こっても、次回は違うかも知れないので、次回も気は抜かないでね。 何が有るか分からん状態なので、Emergency Landingは頭に入れて、直ぐに近くの空港へね。
経験上・・・(もちろん、全てじゃ無いけど) 回転数が落ちるなら、エンジンへの燃料補給に問題が有ったのかも。 多くはCarb Iceでしょうね。 それか、燃料切れ。 燃料切れは、タンクの空になるだけでなく、燃料フィルターの燃料管って言うかPipe, Lineの詰まりとかが考えられるかな。 Fuel Selectorの変更ミスも多いらしく、昔から事故報告で頻繁に見かけます。 単なる切り替え忘れから、Fuel SystemとSelectorが分かって無い場合もあるとか。 「ガス欠で不時着。 調べると、空のタンクと満タンのタンクが有った」なんて頻繁に見ます。
詰まりはゴミだけでなく、凍結もあり得るので、必ずPreflightでは燃料を抜いてね。
最近は余り聞かなくなったけど、私らの時代ではFuel Drainのチェックをしてない人が多かったのか 信じられない事故報告を頻繁に見ました。 後は古いC-172から新しいC-172に乗り換えた場合。 古いのはDrainが一つだけだけど、新しいのは3−4個有るでしょ。 C-172だけでなく、最近のは飛行機は訓練してる飛行機より多いかも。 新しい飛行機に乗る時はPOHとかを熟読してくださいね。
振動の場合は、シリンダーの一つに問題が有る可能性が非常に高いでしょうね。 MixtureがRichすぎて、プラグが詰まってる場合もあれば、 シリンダーが死んでしまうとか。 一つが死ぬとバランスが崩れるので、強烈な振動です。 もちろん、出力も落ちますから回転数も下ります。 プラグの場合は、Leanにして燃やしてやると元に戻るかも。
怖いのはプロペラの一部が折れてしまう事でしょうね。 5cmぐらい吹っ飛ぶと振動で、マウントが耐えられずエンジンがぶっ飛ぶとか。 プロペラの回転は速いし、軸からの距離が長いので強烈で、数秒以下の世界らしいです。 エンジンは重いので、ぶっ飛んじゃうとWeight and Balanceが崩れて操縦不能になるそうです。 Preflightでのプロペラチェックは確実にね。 小さなヒビから始まります。 ごく小さい間は、やすりで綺麗に出来ますから。
何が有るか分からないし、起これば事故と言います。 上記に書いた事は可能性がちょっと高い程度ですので、 異常を感じたら直ぐにチェックリストに従い、着陸ね。 (空港に行く時は、Forced Landingの場所を確認しつつね。)
- 155-2 NAME : Taru 2014/10/10 14:23:13
- 野里さん、管理人さんこんにちは。
野里さん、完璧な対処ですね!さすがです。
さてさて、私もハンガートークとして、書き込みます。 昨年、単発機、IMC、ターミナルレーダーエリア外、IFR、離陸後程なくIn cloud! この状況で、fuel flow計が激しく振れ出しました。おまけに、WX. Radar out (>_<)
私は右席でしたが、 ミクスチャーリッチ、タンクチェンジされてみてはいかがでしょうか? イグニッション チェック ポンプエアー と、コールしながら出発地のアプローチチャートを引っ張り出し引き返しの準備をします。
エンジン音がそんなに悪く無い事、他の計器に異常が見られない事、positive climbを続けている事からプラン通り飛行するしかありません。 雲を抜けて、高度も取れて地上が視認できるようになり、「もしエンジンが止まったらどっちへ行く?」、要はざっくり海側か陸側かでの意見統一です。後は、「お昼何食べよう?」みたいな雑談が出てくるだけでお互いいつにも増して、五感を研ぎ澄ませてモニターするしかありません。
その後の整備士の方の見解は、「計器のライン内にベーパーが入ったのでしょう。」、との事でした。
チェックリスト各項目の意味を理解し、その上での手順化する事が大切な事です。丸暗記では、とっさの対応に不安が残るように思います。
話が飛びますが、飛行機のPOHによって、fuel boosterを離着陸時などに普通に使用するものと、異常時以外使用しないものがありますので、ご存知かとは思いますがご注意下さいませ(^o^)/ 日本でも、これの思い違いによる操作で滑走路に着陸出来なかった事例があった様に思います。
では、では(^_^)
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