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61 Airspeedについて
NAME : Kazuya 2013/01/28 12:00:15

こんにちわ!!
毎回お世話になっております。
Airspeedについて質問なのですが
Calibrated Airspeed(CAS)とEquivalent Airspeed(EAS)とは何でしょうか?




61-1 NAME : ふくねこ 2013/01/29 17:37:01

う〜ん・・・管理人さんはお出かけ中?

FAAの教科書には・・・

Calibrated Airspeed (CAS)
The ASI reading corrected for position (or installation), and instrument errors.
(CAS is equal to TAS at sea level in standard atmosphere.)
The color coding for various design speeds marked on ASIs may be IAS or CAS.

Equivalent Airspeed (EAS)
The ASI reading corrected for position (or installation), or instrument error, and for adiabatic compressible flow for the particular altitude.
(EAS is equal to CAS at sea level in standard atmosphere.)

と書いてあるんで、違いと云えば高度を考慮するかどうか程度の違いではないでしょうか。
どっちも 'sea level in standard atmosphere'では TAS=CAS で CAS=EAS なので TAS=CAS=EAS ですし、どっちも対気速度を示すわけですから同じ!ってのでは大雑把過ぎてダメですかね。 ^o^;
ただEASは、高度による圧縮性も誤差要因として考慮することから、まぁ利用する目的が違うとか、そう云う事ではないでしょうかねぇ。
低高度では500ftごとに2ktづつ遅くなるみたいなので、実際の揚力や抗力に影響するでしょうから設計時の空力速度はEAS使うとか?
CASは、見方さえ同じなら、どこまで行ってもおんなじ。

ってか、そういえばIASとかTAS, CASはよく目にしますが、EASってほとんど目にしたことありませんでした。
これも試験に出てきます?
あとでTest Prep見てみよっと。



61-2 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com  2013/01/29 21:19:52

ごめんなさい、珍しく仕事(?)やその他モロモロが忙しくてチェックを忘れてました。

IAS(Indicated)は計器が示す対気速度です。

CAS
IASは比較的安定をしている速度なのですが、Pitot Tubeから大気を取り入れているので、どうしても機械的な誤差が発生します。この機械的な誤差を取り除いたのがCAS(Calibrated)となります。Pitot Tubeの取り付け、管の抵抗、計器自体の微妙な誤差。

Pitot Tubeの理想は気流に対して平行なのですが、気流がPitchやFlapで微妙に変化してしまい、若干の誤差が出ます。またPitot Tubeから計器まで管で繋がれていますが、その管にも少しだけ抵抗があり、ほんの少しだけ誤差になります。 また速度計も十分に精密なのですが、人間が作った物なので、計器自体に誤差が有ったりします。 これらの機械的な誤差を取り除いたのがCASとなります。

EAS(Equivalent)
これは、大気の「圧縮」をも修正した速度です。CASをより正確にした物と思って下さい。私らが飛行する様な低速では殆ど誤差が有りません。確か200 Ktsぐらいだったかな、300かも知れないけど。だいたい、マッハ0.3ぐらいから多くなるそうです。そんなので普通じゃPrivateの試験には関係は有りません。 速度計の表示される対気速度で、大気の圧縮、Compressionも検討した数値と思って下さい。


--- オマケ 無視しても大丈夫

速度計は対気速度では無くて、前方からの気圧を測定している物です。別の方法で速度が測定出来れば、こんな面倒な事は考えなくても良いのですけどね。 航空機の速度計は圧力計なんで面倒なんです。 まあ、普通は、そんな事を考える必要が無いほど正確です。

航空力学を考える時は低速の時は空気は圧縮されてい無いと考えても差し支えが有りません。普通ならそれで十分に正確です。(微妙には圧縮されていますが、微妙すぎてどうでもいいレベルです。)しかしマッハ0.3を越えると空気の圧縮が速度計に大きく影響を与えます。巡航中の一般的な大型旅客機ではIASが10%ほど早い表示になるのかな。逆かも知れません。 (飛行した事が無いのでは分りません。スイマセン!)

なお、速度計は気圧を測っています。そして、高速での圧縮も事前に計算は出来ます。 それで、Sea Levelで標準大気の時だけEASとCASが同じになります。 計算する時は大気の密度を考えるので、気圧(高度)と気温に左右されます。その為に上空であったり、非・標準大気であれば数値が変わります。 その為に高高度で高速飛行する飛行機はEASを考える必要があります。



61-3 NAME : Kazuya 2013/01/30 06:41:39

ふくねこさん 管理人さん
ご回答ありがとうございます。

これはテストに出てくるかわからないですがよく目にするのですごく気になっていました。
これですっきりしました。
ではこの2つのairspeedは普通の訓練受ける人たちには無視出来るものなのですね。



61-4 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com/  2013/01/30 17:12:09

訓練に関しては、よっぽど早い飛行機を操縦しない限り必要は無いですね。
でも、人生なんて誰にも分かりません。 300 ktsが出るプロペラ機もあります。
日々の訓練では、その時の予備知識とでも思って頂ければ良いかと思います。
それでも
大気のCompressionは有ります。必ず有ります。今の疑問は程度が分からん事です。
もしKazuyaさんが航空力学を勉強すると、そこでも出てくる可能性はあります。

ある事は間違いない。ただ、それを何処まで追求するか?です。




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