- 110 日と米、訓練や免許の違いなど
- NAME : さと 2013/11/26 11:21:28
- 初めまして、航空撮影の仕事で、セスナ172やヘリユーロコプターに、二年に1度くらいの頻度で同乗しています。
そのたびに「自分で操縦してみたいなあ」と憧れ、いつかは免許取得(今のところ自家用までです)をと考えている者です。なので、航空学生未満のさらに未満程度ですがよろしくお願いいたします。
2点、質問させていただきたいのでよろしくお願いいたします。
まず、日本(実家が大阪なので、大阪航空か第一航空が候補)と米国(豪州、加国なども含む)の操縦訓練に大きな違いはあるのでしょうか。よく「日本はスパルタ、米国はフランク」などという情報が出回っていますが、実際の所はどうなのでしょうか。 自動車学校と同じで教習で飛行機が嫌いになられては元も子もないことから、日本の訓練でも昔の軍隊のような教え方はないと思うのですが。また、米国はフランクといっても安全についての指導は相当厳しいと思うのですが。付随して、予定訓練(実技)時間が日本では80−100時間としているのに対し、国外では40時間となっています。この倍以上の差には何があるのでしょうか。日本でも努力すれば40時間は無理としても60時間や50時間で課程を修了できるのでしょうか?
次に免許についてです。米国で取得した免許を日本の免許に書き換えることによって、米国の免許(ライセンス)は無効になるのでしょうか。例えば、日本の免許に書き換えた後は、米国を訪れた際に母校などで飛行機を借りて操縦することはできないということなのでしょうか。また、米国ライセンスを書き換えても日本の空に慣れるために、しばらくは日本での訓練飛行が必要で、すぐには飛行機を貸してはくれないといわれていますが、この慣熟訓練と、書き換えにより米国ライセンスが失効するのであれば、日本での飛行を前提としている者には国内訓練の方が向いているのかなと考えたりもしています。費用も同じくらいになるのではないかと・・・(もちろん、留学によって異文化との交流体験などのメリットは大きいkとは承知しています)。
長い文章で申し訳ありませんが、皆様のご意見よろしくお願いいたします。
- 110-1 NAME : さと 2013/11/26 11:27:39
- たびたび申し訳ありません。
免許の書き換えの件については、すこし前に投稿されていましたね。申し訳ありません。 逆に日本の免許をFAAに書き換え(FAAの実技試験を免除)することはできるのでしょうか?
- 110-2 NAME : 管理人 2013/11/26 22:32:04
- さとさん書き込みありがとうございます。
個人的な理由で返事が遅れてすいません。(それに最近はサボり気味でして・・・・)
操縦訓練方法に関してですが、私は日本での訓練経験が無いので何とも言えません。 教え方は個人差なので、どこも似た様な物とは思いますが。 個人的には日本の空は難しいと思っています。 機長になった事が無いのでイメージだけなのですが。
まず、日本は土地が狭いので決して、飛行機向けな環境とは思えません。 気候の変化が激しく狭い国土であり、滑走路等の制約が厳しく同じ様に考えると危ないと思います。 気象の変化は経験が浅いと致命的になる場合がありますので、 単に旋回、上昇、下降をするなら、何処でも同じ事です。 機体は空気の中を移動するだけなので、基礎の基礎の基礎は同じです。 でも、操縦はそれだけじゃありません。
私は京都なので、八尾空港でのフライトに同乗をさせてもらった事があります。 空港は素晴らしい。でもその回りが優しくないってイメージを持ちました。 何がと書くのは難しいのですが、アメリカだけで訓練した人には飛行機は貸せない と直感的に思いました。
そして行政の方針が厳しく、自由の制限がアメリカよりも厳しいと思います。 普通に離陸や着陸をするにも。いちいち事前許可が必要と聞きます。 管制官の指示ではなく、空港管理者の許可とかアメリカでは考え難い事が多そうです。 厳しい=安全 とは思いませんが、役所の判断や住民の理解度もあるので、何ともって気持ちですが。
「日本の訓練でも昔の軍隊のような教え方はないと思うのですが。」 日本の人と話していると、そんな気はします。 でも、違いを考えると、それも必要なのかなと思います。 もちろん、色々な教官さんが居られるので、個人差は強いと思いますし、 アメリカで教官をしていた人が日本で教えていたりとするので。
アメリカ人と日本人では文化の差があるので、教え方や教わり方には大きな違いはあると思います。 もちろん、アメリカ人にも怒ってばかりの教官も居ます。 でも、文化の違いなんて、掲示板で書ける訳が有りません。それに好みも有るので。
アメリカの40時間は法律で決められてる最低の時間と思って下さい。 全ての条件が整ったら50時間でしょうか。 50−80時間ぐらいで、100時間超えも珍しく無いと思います。
免許は違う国で書き換えても無くなる事は有りませんよ。 世界中の全ての国で共通してるとは思いませんけど。 アメリカなら、教官の資格だけに有効期限があり、 その他は免停や没収が無い限り、基本的にはアメリカの資格は消えません。
費用はCase by Case。 アメリカで訓練するなら、生活費も必要でしょ? 生活レベルは個人差なので判断は出来ません。
提案ですが、、、 自家用の免許は必要ですか? 免許を取る!と言う目標は良いと思いますが、 免許じゃなく、単独飛行に行けるだけの技量を学ぶと言うのも考えられますよ。 費用を抑えるためにも、仕事への悪影響を最小限に抑えるために、 「単独飛行」を目標にするってどうでしょうか? 自家用の免許だけでは制限の少なく、気候も安定したアメリカなら十分なのですが、 日本国内となると、自家用の免許だけでは足りないのが現実です。 追加の訓練が無いと厳しいですし、飛行機も安くないのが日本です。3−5倍。
でも、アメリカでなら最短で一週間で単独飛行に行けるかも知れません。 単独飛行が出来るってのは、操縦が出来るって言う物理的な証明ですよね。 もちろん、学校、教官、さまざまなサポートがあり、異常なほどの努力とセンスに、神様のサポートが無いと 一週間は現実的ではありませんが。 まあ、自家用を取るよりゴールは近いですよ。
- 110-3 NAME : さと 2013/11/27 15:35:09
- 返信ありがとうございます。
日本の空事情、大変参考になります。
あと、こちらの言葉足らずな点がありまして申し訳ありません。 「免許取得」としていますが、免許を取ることだけが目的ではありません。実際に地元の飛行クラブなどに入り、1、2カ月に1回くらいで遊覧や小旅行を楽しめればと考えています。 飛行クラブの方とは顔見知り程度ではあるが、まだ、こちらから「いつか飛行機を操縦したい」とまでは切り出せていない状況です。 その方(教習は持っていません)も私も会社員であり、時間的にも費用的にもそう頻繁には飛べないが、月1くらいなら大丈夫、といった環境です。 米国での費用、特に生活費については日本で訓練するにしてもかかるものなので、生活費を除いてということです。 ただ、管理人様の返信を拝読する限り、日本でのフライトがメインなら、はじめから日本で訓練するのが一番の近道のように思えました。
事業用を取ってプロに、という考えは持っていません。年もアラ40になり、家族もおり職にも就いていますので(エアラインパイロットが100%保証されているなら別ですが、そんなことはあるはずがないということは分かっていますので)。
あと、日本の免許では、FAAに書き換え(FAAの実技試験を免除)することはできるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
- 110-4 NAME : 管理人 2013/11/28 11:54:35
- 免許を取って日本で飛ぶのが目的なんですね。
大半の人はアメリカで免許を取得、それから日本の免許に書き換えが多いと思いますよ。 やはり理由は費用です。 その為、私は日本がメインであれ、基礎の部分はアメリカが良いと思っています。
なんぼ日本の空が厳しいと言っても、操縦の基礎は何処でも同じですので、 基礎と言うか免許をアメリカで取るってのが安上がり。 欠点はアメリカに滞在する必要が有るので、仕事に悪影響が出ることです。 可能なら、異文化に触れる事で、飛行機以上の事が学べるのでお薦めなのです。 常識って言葉を多く使うけど、国が変わるとその常識が違うと気が付いたり、と。
家族と職があり、抜けられないけど、数百万ほど多くの出費が余裕で出来るって言うなら、日本が良いとは思います。
日本からアメリカは可能ですよ。 細かい事は経験が無いので書けませんが、書き換えてる人が居たので間違いは無いですよ。 まあ、無理だとしても操縦がしっかり出来れば、書き換えをせずに直接免許を取ってしまうって人も居ます。
セスナでも数は少ないですけど、色々な楽しみ方があります。 少し経験をして、一番良い方法を模索してください。 日本は条件が悪いと言うか狭いと言うか、価格も安くないので、ライフスタイルに合った道を探して下さい。 楽しみ方は十人十色ですので、私には何とも。
- 110-5 NAME : さと 2013/11/29 20:03:35
- 丁寧な返答ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
|
|