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9 Vfeについて
NAME : アライグマ 2012/06/07 17:23:28

セスナ172Pの取り扱いマニュアルで、「速度限界」記載のVfe(最大フラップ下げ速度)に於いて、

10°… 110KIAS
10°〜 30°… 85KIAS

と記載されていますが、
FLAPを0°から10°に下げる場合の確認すべきSPEEDは、110KIAS(以下)なのでしょうか?
それとも85KIAS(以下)なのでしょうか?

私の理解は、10°は110KIAS、次のFLAP POSITION 20°、30°は85KIASの確認ですが…。
だとすると、10°〜 30°の表記を、20°〜 30°にしたほうがいいですね。

初歩的な質問ですが、どなたかよろしくお願いします。



9-1 NAME : ふくねこ 2012/06/07 23:13:59

このSpeedってLimitationですよね。
つまり限界速度なんで、よほどEmergencyで速度を殺す必要が無い限り、AS計とにらめっこしながら操作することも無いと思うんですけど。

って云っちゃうと身もふたもないので、こんな見方はどうでしょう。
Flap操作で10度以下しか使用しない場合は、110kt以下で。
(どっちかて〜とAirbrake的なニュアンス?)
Landing等でFlapを10〜30度と継続的に下げる場合は85kt以下で使ってね。
ってな感じで。
別に110ktになったからってFlapを10度下げなきゃいけないってわけではないですし。
いずれにせよ、通常の操作でいきなり10→30とかって下げることは無いですよね。
そんな急にFull flapしたら機体が飛び上っちゃうし。
たぶんThrottle close 110ktで1downして、姿勢が安定する頃には(無理にPitch downしない限り)85kt程度になっちゃうんではないでしょうか。
(こんないいかげんな考え方はダメ?)

C172やC152の場合はVfe=85ktしか無いので、単純にWhite arcになったらってしか考えていませんでした。

ちなみに(アタシのブラウザだけ?)&#12316と表示されているのは、16進表記で0x301Cで、Unicodeの文字に直すと'〜'になります。



9-2 NAME : アライグマ 2012/06/08 14:56:39

ふくねこ さん、

はじめまして。
早速のアドバイスをありがとうございます。

要するに、
@85KIAS以下でFLAP10に下げ、そのままSPEED UPする様なFLTであれば、110KIASがLIMIT
AFLAP0から、10°、20°、30°と下げる(TRANSITIONする)FLTであれば、FLAP10に下げるSPEEDを
 含めて、85KIAS以下で!

と、云う事ですね?



9-3 NAME : ふくねこ 2012/06/08 20:53:45

アライグマさん、なるほど、そういう使い方も考えられるんですね。
もっともFlap down状態でPitch downして増速させるシチュエーションってのがアタシには思いつきませんが。 ^^;

こんな状況はどうでしょうか。
Base regで後続機が迫ってて、Short approachしなきゃなんない。
で100kt overでDownwindからBase regを降下しつつFlap 10。
減速しながらFinal approachに入るころにはPitch upしますから85kt以下まで下がって、あとは普通に20度、30度と。
(こんな降り方したら、あとで叱られるかなぁ。 ^_^;)

 あとは、Final approachまで来ちゃったけど、高度が高すぎる。
んでFlap 10にして減速しつつPitch downして高度を落とす。
Approach lineに乗ったらPitch upして速度を落として、以降Flap 20 ・・・。

まぁいずれの場合もIrregularなLnadingってことになるんですかね。
普通のLandingでは、速度も落としてるし降下角が維持されるんで、85kt以下でFlap downしていくRegularな操作。
わざわざ高速でApploachする人も居ないでしょうし。
C172やPA28みたいな小型機でRunway eadge段階で85kt以上も出てたら、Go-Aroundでしょうしね。

って感じではどうでしょう?
アタシにはこれ以上の想像はつきませんが、ホントのところはどうなんでしょう?
まだろくにまともなLandingもしてないので、いまいちイメージがつかめてません。 ^o^;



9-4 NAME : アライグマ 2012/06/09 05:17:08

ふくねこ さん

再度のご連絡をありがとうございます。

状況設定、考えもつきませんでした!
勉強になりました。
肩の力を抜いてのフライトを同じで、思考も柔軟に・・・でしょうか。

初歩的な質問へのアドバイスを、今後ともよろしくお願いします。



9-5 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com  2012/06/09 23:00:31

アライグマさん、ふくねこさん、返事が遅れてすいません。

7日の昼から出張でして、土曜日の9時頃に帰宅しました。
先ほど書き込みは、投稿してた様に帰りの新幹線で、帰宅後はダラダラしてます。
今もスキッとはしてませんが、飛行機の事となると頭が目覚める。

「〜」の事は修正しておきました。 私の所も、何とかコードで表示されてます。

最初の質問から、フライトの話と少し変わってる所も有るので、もうちょっと考えてみます。



9-6 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com  2012/06/09 23:42:50

アライグマさん、(9-0)

Flapの表記は 
O°to 10°= 110 KIAS
1O°to 30°= 85 KIAS
で良いと思います。

Cessna 172Nぐらいからは10,20,30(40)とレバーを押し下げるタイプで、Flap Settingは3段階に見えます。
でも、実際は 10度と20度の間の「15度ぐらい」と途中で止める事も可能です。

Piperの飛行機で手動で行うタイプの飛行機では大変ですが、その気になれば中途半端な所で止めるのも可能です。


ふくねこさん (9-1)
確かにVfeはLimitなのですが、この数値はEmergencyではありません。
Powerを使用してのDescendなら簡単に出てしまいますし、Power Offでもそんなに特殊でもありません。 (Vaを超えてしまうので注意は必要ですが。)これは、今後の訓練で楽しんで下さい。

Vfeに関してはやはり注意が必要です。 C-172は10度以上なら110 KIASが認められてますが、C-150/152では有りません。 Fixed Gearには有りませんが、似た様な物でLanding GearのVleやVloも有りますが、これも速度を超えやすいので注意が必要です。

不要にフラップやギアを下げてしまうと、これらのV-Speedを超えてる場合が多いので注意が必要です。

ちなみに、速度が速い場合はPower Downで高度を保って、速度を減速させてやるのが基本です。 訓練とかで速く下ろす必要が有るのなら、Powerを結構、抜いて下さい。 素人のお客さんで、怖がりなら、ゆっくりとPowerを下げて、Pitchを落とさない感じでゆっくりと減速してやって下さい。

「Flap操作で10度以下しか使用しない場合は、110kt以下で。」
この考えで良いと思います。

あくまでもVfeは85 KIASですが、例外的に10度までは110 KIASまで認められていると考えて下さい。


(どっちかて〜とAirbrake的なニュアンス?)
実際にも、この様に教える人も多いし、経験則で私もその様には教えていました。
でも実際は、Liftも増えてるので、厳密には考えないでね。 経験則って事で。



> 通常の操作でいきなり10→30とかって下げることは無いですよね。
意外と有ったりしますよ! 事実、飛び上がっちゃいますが、その分はPowerの減少で補います。 上手くなれば、エレベーターでも押さえ込む事は可能です。 まあ、実際では速度も遅い段階での事ですし、そこまで「飛び上がる」って事は感じないでしょうけど、変わりに「Glide Distance」の変化を強く感じると思います。 (Vfe近くなら、Pitch Upも強くなりますけど)


アライグマさん (9−2)
@はOKです。
Aは110 KIASまでは10度がOKなんで、厳密には間違いです。C-172Rの経験は余り無いのですが、C-172のエンジンなら85 KIAS以上は多いですよ。
10°でもDragが増えるので、PowerとPartial Flapで減速させて、85 KIAS以下にするって考えも出来ます。


ふくねこさん (9−3)
そんな状況なら、Downwindを伸ばしても良いのでは? 

「Approach lineに乗ったらPitch upして速度を落として、以降Flap 20 ・・・」
これでは多分、遅いかも。 Case by Caseなんで100%の事は言えませんが、Soloに行く様になれば意味が分かって来るでしょう。 それで、試験の時までにはもっと感覚が冴えてきてタイミングもかなり正しくなると思います。

「小型機でRunway eadge段階で85kt以上も出てたら、Go-Around」
これは滑走路の長さと高度ですね。
8000フィート級の滑走路でGo-Aroundしてたらイライラしますよ。 高度にもよりますが、慣れれば2000フィートでも大丈夫でしょう。実際は高度の方が気になりますね。Appraoch Endなら高度を殺すのが難しいですが、減速は楽です。その時点でFull Flapにでも出来ます。


アライグマさん (9−4)
フライトは柔軟に、でもGroundでは細かくで良いと思います。 でも、他の勉強に支障が出るなら、免許後に悩んで下さいね。 飛行機は50年以上前の飛行機でも上手く出来ていますよ。



9-7 NAME : アライグマ 2012/06/12 12:43:10

管理人さん、
ふくねこ さん、

こんにちは!
色々と、アドバイスや詳細な解説をありがとうございます。
勉強になります!
飛行機って、非常に奥深い乗り物である事がだんだん解りかけて来ました・・・。

ライト兄弟の時代の先駆者達は、どの程度まで航空知識があったのでしょうね!
つくづく考えさせられます!

又、私の初歩的質問にお答え下さい、お願いします!



9-8 NAME : 管理人 http://www.cfijapan.com  2012/06/13 11:13:39

アライグマさん、こんにちは

飛行機は奥が深くて面白いですよ。 それに範囲も広い。 
フライトから航空力学、法律、医療そして気象学やら色々な世界へと。
「飛行機なんて簡単な物だ!」と言ってる人が居ると可哀想になります。
確かに簡単に操縦出来る様にも作られているので、そんな考えも分らない事は無いのですけど。
ただ、視野が狭くて勿体無いなと思わされます。
自信過剰にならずに、視野を広げると学べる事が多く有ります。
この様なサイト運営をしてる今の方が、現役の時より知識が確実に増えています。
私よりも遙かに上の人も来てくれますが、生徒さんからの疑問と言うのは新鮮で新しい発見を私に与えてくれます。

ライト兄弟の時代は殆ど無かったのでは無いでしょうかね。
羽ばたき機では無く、グライダーの固定翼の方が効率が良いと気が付いた程度でしょう。
それからは、エンジンの出力向上と機体の重さとの戦いだったと思います。
飛んだのは飛んだけど、極度に性能の悪い飛行機だったのは一目瞭然。
それに、計器もチャートも無ければ、航空法も無いし、気象学も大きな意味は無いしね。

飛行機の世界は、あの時点からの試行錯誤の繰り返しで、今も終わって無いと思います。
形は今のから大きく変わる事は無いと思いますが、まだまだ発見が続く世界です。

アライグマさんも、操縦を学んでいくと、必ず飛行機なんて簡単だ!と思う時期に入ります。
確かに簡単なんですけど、そこで終わると終わり。
「なぜ飛行機は、操縦が簡単なの???」と疑問に思って、奥を探ると凄い発見が沢山ありますよ。
色んな人の色んな発見が有って、その積み重ねと考えるとEndless? Priceless?

今後も楽しい質問を待ってます。
皆さんも初歩的でも良いので質問を下さいね。 
初歩的と思ってるだけで、実際は奥が深かったり、逆に私の勉強にもなったりします。
今の私は操縦よりも、教えたり伝えたりの方向に進んでいるので、
簡単な事でも真面目な質問は本当に嬉しいんです。




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