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私の回答集です。2

Q5 Va, Manuvering Speedとは何ですか?

A5. 急激な操作をしても大丈夫な、制限速度です。 このれ以下の速度での飛行で、無理な事をすると翼が失速を起してしまいすが、失速ると荷重、Load Factorも激減するので機体には負担がかかりません。  しかしこの速度以上で、急激な事をすると、失速を起す前に荷重が機体に大きくのしかかり、機体に大きなダメージを与えてしまう事になります。最悪は空中分解、墜落となってしまいます。 ですから、乱気流ではVa以下で飛行するのが通常で、もしこの速度以上になれば、ゆっくりと速度を落とさないと危険な目にあいます。 急旋回もそうですが、Spinから等の高速からの回復とかでも速度がVa以上に増すので、ある程度ゆっくりと回復する必要があります。

Manuvering Speed が理解できるVG Diagramのページも作りました、参考に見てくださいね。

Q6 Va, Manuvering Speedは機体が軽くなると、少なくなりますよね。 これって軽いと、高速で飛ぶと危険と言う意味ですか?

A6. Vaは軽くなると遅くなります。 ですから軽い方が危険な場合もあります。 機体が軽いと、低い迎え角(Angle of Attack)でも十分な揚力を得る事が出来ます。失速からの危険性は少なくなるのですが、逆に高速での急激な操作では失速しにくい為に、かなりの荷重を飛行機にかけてしまうんです。ですから軽い時に高速で飛ぶ場合は、注意が必要です。Vaは気体の軽い時を参考にした方が安全です。

重たくてアップアップしている方が失速の危険性は高いのですが、逆に急激な操作での機体への損傷は減ります。

Q7
最後に軽飛行機の飛行規程に最大上昇限度の記載はありますか?無いとすれば何で知る事ができますか?さらに気温によって限界に違いがありますか?

A7. Pilot Operating Handbookに出ています。通常はService Ceilingで表示されています。 現実には最大高度はPOHの表記より、その中のPerformance Chart(性能表)を参考にすれば良いと思います。チャート以上の高度に達するには時間もかなり必要で現実的では有りません。

また気温には大きく左右されます。空気の密度、Air Densityは飛行機やエンジンの性能を決めます。Air Densityは気温の変化には大きく影響されますので気温が高くなれば、上昇できる高度も低くなります。特に真夏日で大気が安定している場合は、高度はかなり低くなります。 ちょっと難しいですが、こちらのLiftの計算式を見て頂くと、この事も理解して頂けるかも知れません。 (空気密度に比例しても翼の揚力が決まります。)

基本的にはService Ceiling (上昇率が100 ft/分になる高度)が記されています。 また絶対高度と言う意味でAbsolute Altitudeもありますが、理論的にはその高度に達するには無限に 近い時間が必要です。 また飛行機の状態も新品を想定しているのでService Ceilingに近付くのも厳しいのが現実です。

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