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METAR Aviation Routine Weather Reports

SPECI KJFK 121853Z 180004KT 1/2SM FG R04/2200 OVC005 20/18 A3006

1. Type of Report 報告の種類
METAR : 通常の報告で、1時間に一度が基準です。英語で「Routine」。定時航空気象実況かな。
SPECI :Specialな報告、臨時。定時では無く、急激な変化等を知らせる特別な報告。 指定特別航空気象実況(風、視程の急激な変化。竜巻、雷雨、漂着性の降など危険な現象。IFR気象状態になった時などに使われます。)

今回の例は 「Special」 です。

2. ICAO station identifier : 報告している所のICAO識別
KJFK 空港名 :JFK空港の情報。ニューヨークのJohn F ケネディー空港。ICAO方式で表されるので前にアメリカ本土を示す「K」が付きます。Hawaiiとか太平洋上はP。日本はR。

KJFK = 「JFK空港の METARです。」

3. Date and time of report : 観察時間、Zが付いているので国際共通時間です。
121853Z 観察時刻 :「 12日の18:53Zに観察したMETARデータ」

4. Modifier (as required) : 必要であれば、報告の特性。自動測定(AUTO)や修正(COR)を表示する。「この部分は省略されています」。省略される時は一般的な報告で、人間が観測や確認を行なっています。

5. Wind : 風
180004KT 風(True/Knots): 「風がTrueで180度から、4Knots吹いている。」 ちょっと面倒ですが風はTureで示されます。 緯度が高い場合を想定しているのでしょうか?

180004KT = 「Trueで、180度から4ノット」 まあ微風ですね。

方向は1度単位で書かれていますが、実際は10度単位で表示されていますので最後の一桁は0が多いです。この様な事もあるので6桁でなく5桁で表されている時もあります。次の3桁は風力です。KTはKnotsを意味しています。国によっては風速、MPHやKm/Hで表す場合もあります。

方向に大きな差が有る時は、変化を示すのに「V」を使います。180V240などです。 この場合は... Wind Variable between 180 and 240 degrees ...と言う意味です。Visiblity、雲高などにも使います。
風力の場合はちょっと変わりまして...急激な風、突風が有る時はGust、Gustingと言います。風力の後にGを付けて示します。 120020G35KT 120度から20Knots、一時強く35Knotsと言う風に書かれます。

6. Visibility : 視程
1/2SM = 「Visibilityが1/2マイル(SM、Statute Mile)」

「Visibility は 1/2マイル。」 大分、悪いですね。アメリカ以外では単位を付けないでキロ・メートルで表す地域もあります。

8. Weather phenomena : 雨・霧などの気象状態や視程障害。悪化の理由など。 この例ではVisibilityは悪いですね

FG = 「Fog、霧があります。」 JFKのVisibilityが視程が悪化してる理由は霧です。

「-」は弱い、薄い、Weak。「+」強い、大きい、Heavy。無い場合は中程度、Medium。と説明が有る場合もあります。 これをIntensityと言います。

7. Runway visual range (RVR) (as required) : (必要である時のみ)RVR。 滑走路上で目視等が出来る距離 
VFRで飛行するPrivate Pilotを目指している方にはあまり関係は無いでしょう。 

R04/2200 = 「Runway 04 の RVRが2200Feet

「R」はRunwayを意味しており、滑走路番号が続きます。滑走路の側に RVR測定器が設置されており、計器飛行用に表示されています。
距離にPが含まれている場合は、RVRで測定された距離は装置の上限の観測距離で、その上限距離が観察されています。(通常は6000 feetです。)
Mが含まれると、最低観察可能な距離以下で、それ以下の距離が観察されている事になります。単位はFeetです。

9. Sky condition : 上空の雲量やその雲の高さ。(場合によっては視程障害時の垂直目視可能距離。)

一番下の雲から表示されます。雲量が先で高さが続きます。

OVC005 = 「500 feet Overcast」, Overcastの雲が500 Feetにある。雲の高さは下2桁を除いて表示してますので、100 feet単位です。

他の例:
SKY(Sky Clear)雲量0/8で、晴天という意味です。(SKYが使われるのはManualで、人間が測定します。)
CLR(Clear below 12,000 Feet) 自動測定し雲量が0/8の時ですが、測定器上限は12,000 feetとなります。
FEW(Few Cloud)雲量0/8以上2/8まで。 他の情報図等ではScatteredに分類される時もある。
SCT(Scattered Cloud)雲量3/8以上4/8まで。 他の情報図等ではFewも含まれる場合がある。
BKN(Broken Cloud)雲量5/8以上7/8まで。 (50%以上)
OVC(Overcast)雲量8/8 (全面が雲)
VV (Vertical Visibility,Indefinite Ceiling)霧などで視程が悪い時に使われる。 上を見て、何フィート見れるか。

10. Temperature/dew point group : 気温と露点
20/18 = {Temp 18 ・ Depoint 18」  気温と湿度:気温20℃、湿度18℃
0°以下の場合は接頭語にマイナスの「M」を使います。

11. Altimeter Setting : 高度計の修正値、高度計規正、気圧を示す場合もある。
A3006 = 「高度計規正:Altmeter Settingが30.06」

Aから始まる場合は、何時も使っているAltimeter Setting、 Qから始まる場合は、大気圧で、ヘクトパスカルになります。アメリカではAが使われます。 大気圧はRemarkの場所に「SLP xxx」 と Sea Level Pressureで表示されます。 単位はヘクトパスカルで、最初の10か9は省かれています。

12. Remarks (RMK) (as required) : 必要な時に、備考欄等として
このJFKのMETARにはありません。

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