TAF Aviation Terminal Forecast, 飛行場予報
ここはKMEMのメンフィス国際空港のTAFを例にします。
Private Knowledge Test の Figure 15です。
Terminal Forecastには最初から順に空港名、製作時間、有効期間が書かれています。
例 「KMEM 121720Z 121818 20012KT.......」
1. ICAO Station Identifier 空港名 : KMEM (Memphis International)
2. Date and Time of Origin 製作をした日時 : 121720Z (標準時間12日17時20分)
3. Valid Period 有効期間 : 121818 (標準時12日の18時Zから翌日の18時Zまで)
(.ここからは予報になりますので、時によって異なります。)
KMEM : Memphis International 空港
121720Z : 標準時12日17時20分に製作
121818 : 12日の18時から翌日の18時までの有効時間
20012KT : 風が200°から12 Knots
5SM : Visibility 5 Statute Mile (陸マイル、1SM = 1,600m)
HZ : Haze かすみ (空中に目に見えない小さな浮遊物があって視程が悪化している。)
Visibility 6 Miles以下の場合には理由が書かれます。
BKN030 : Ceiling Broken 3,000 feet
(Broken以上はCeilingとなります。)
PROB40 2022 : 確率40%(〜50%)で20時Z〜22時Zの間に次の事が起こる。
確立50%以上の時はTEMPOになります。(Temporary)
TAFには多く使われる表現なので、ここは良く理解して覚えておいて下さい。
1SM : Visibility 1 Mile
TSRA : Thunderstorm with Moderate Rain Shower 、雷雨(雨の量は標準的です。)
TSはThunder雷光 + RAはRain、雨 = TSRAが雷雨
OVC008CB :Ceiling Overcast 800 feet Cumulonimbus(CB、積乱雲)
危険なのでCBのみTAF内で記入されます。
FM2200 : FROM 22時00分Zから、 FROMは急な変化、もしくは大きな変化が予測されるという意味があります。 −− 別物と思って良いよサイン −−−
FROMは予想時間から約一時間以内で急に気象状態が変わる時に使われます。
これはForecast CHANGE Groupと言いまして、予報の時間内に天候が変わりを示す時に使われます。
他にはBECMGやTEMPOがあります。
33015G20KT : 風が330°から15 Knotsで最大瞬間風速20 Knots、G = Gusting 一時的な突風。
P6SM : Visibilityが6 Miles以上である。 「P」が「最大の値」と意味します。
Visibilityは6マイル以上なので視程障害は書かれません。
BKN015 OVC025: Ceiling Broken 1,500 feet 次に(その上に) Overcast 2,500 feet
PROB40 2202 :確率40%(〜50%)で22時Z〜02時Zの間に次の事が起こる。 −−可能性が有るよサイン−−
3SM : Visibility 3 Miles
SHRA : Rain Shower にわか雨、しゅう雨性 (SH=Shower 一時的に強く降る、RA=RAin 雨)、一時的に強く降る雨
FM0200 : FRom 0200Z 標準時02時00分より。 −− 別物と思って良いよサイン −−−
35012KT : Wind 350°12 Knots
OVC008 : CeilingOvercast 800 feet
PROB40 0205 : 確率40%(〜50%)で02時Z〜05時Zの間に次の事が起こる。 −−可能性が有るよサイン−−
2SM : Visibility 2Miles
-RASN : Light Rain and Snow。 「−」が Light 軽い、少量、弱いを意味します。 SNはSnowです。
BECMG 0608 : Becoming 06Z〜08Zの間にゆっくりと変化する。(2時間以内で)」 −−−ゆっくり変わりますよサイン−−−
「変化が徐々に起こる場合はBECMGが使われます。
02008KT : Wind 020°08 Knots
BKN012 : Ceiling Broken 1,200 feet
BECMG 1012 : Becoming 10Z〜12Zの間にゆっくりと変化する。(2時間以内で) −−−ゆっくり変わりますよサイン−−−
00000KT : Wind Calm 無風状態。0 Knotsの風。
(弱い風や対流性の風で、風向が定まらないはVRBが使われます。)
例 VRB03KT(Wind Variable at 3 Knots)とか VRB16G28KTS(夕立の時など)
3SM : Visibility 3 Miles
BR : Mist もや Visibility 5/8 〜 6 Milesの時に使われる。 (なぜかBRがMistの略です。)
SKC : Sky Clear 晴天。監察官が測定。 自動測定の時はCLR。
MistでVisibilityは低いですが、快晴の天気です。
TEMPO 1214 : Temporary Condition が12Z〜14Zの間に。 (一時的な天候の変動が有るよ。)
TEMPOの変動は一時間以内、もしくは予想期間の半分以下の間に起こる。
Occasionalとも言う。
1/2SM FG: Visibility 0.5 Mile Fog 霧で一時的に視程が0.5マイルになる。
FM1600 : From 標準時16時Zより −− 別物と思って良いよサイン −−−
VRB06KT : Variable Wind 6 Knots。 風向が定まらない6Knotsの風
P6SM : Visibility は 6 Miles以上、 Visibilityの予報は6マイル以下までなので、この様な書かれ方をします。
SKC : Sky Clear 雲は無いよ。 晴天。
= : End of the TAF
「=」は TAFの終わりを示します。
ここまで解読したのですが、今回の筆記試験ではKMEMは有効時間を聞くだけの問題で終わっています。 何か勿体無いので、以前の問題とその簡単な訳をつけたページを準備しました。 見てやって下さい。 以前のKMEMを元にしたTAFの問題