Aircraft Engine Cooling System
余談や豆知識
テクニック:
エンジンを冷やすには、テクニック(操縦方法)はAirspeedを早くすれば空気量も増えるし、出力を下げても温度を下げる事ができます。
もう一つの方法として、航空機エンジンでは、燃料の混合比(Fuel/Air Mixture)を変える事によって、冷ます事が出来ます。
このMixtureと呼ばれる混合比でガソリンを多い目にエンジンに送ってやります。 すると一部のエンジンは燃焼せずにそのまま排気されます。 ガソリンは揮発性が高いのもあるので、余ったガソリンは多くの熱を奪ってくれます。 もちろん余ったガソリンはエンジンにとって不純物なので、出力は低下します。
豆知識
自動車は水冷式です。水や不凍液をエンジンに循環させて熱を下げる方法が主流です。一部の航空機も水冷式(Liquid Cooled Engine)を搭載していますが、かなり少数派です。
航空機エンジンは空冷式で、軽量でまた部品も少ないので液漏れとかの故障も少なく、信頼性はかなり高く、整備もし易くなっています。 また自動車と違って、全力で動かす事が多いので根本から違います。 (水圧の上昇による水漏れは自動車よりお許されませんからね。)それにエンジンの環境も航空機の方がかなり広範囲に渡ってます。
Air Cool(空冷式)の欠点は熱を逃がすのがあまり得意ではありません。水冷式だと、柔らかい水が計算どおりに隅々まで流れるので熱を逃がす事に関しえは空冷式よりもかなり上手く出来ています。 その為、空冷式のエンジンは、部品と部品の間の隙間が、大きくなっています。(Clearance) これは熱による膨張が大きい為です。 エンジン部品の隙間が大きいので、エンジンによる振動や騒音が自動車よりも大きいのはこの為です。