Other Airspace: Militray Training Route (MTR)
Miliraty Training Route (MTR) とは軍隊のパイロットの技術を向上・保つ為と、そして民間VFR機の安全を守る為に作られた国防省とFAAの共同プログラムです。MTRはSectional Chart等にも描かれていて、民間機に注意を促しています。 MTRの多くは10,000 feet MSL以下に設定されており、飛行する軍用機は250Kts以上と高速で飛行している場合が多く、普段以上に多くの注意が必要です。
MTRは「低空を高速での飛行訓練」の為に設定されています。10,000 feet MSL以下で250 knots以上で飛行していると想定されています。まあ私達が普段に飛行する高度です。 速度が早いので、MTRに近づく際や横切る時は特に注意してください。その為に国防省(DoD)もFAAと協力して事前に教えてくれています。
ルートについて
- IFR Military Training Routes-(IR). このルートでは天候に関わらずIFRで飛行しています。
- VFR Military Training Routes-(VR). VFRで飛行されています。
そして視程(Visibility)が5マイル以上、そして雲底(Ceiling)は3,000 feet AGL以上ときのみ。
ルート番号について
ルートの全てが1,500 feet AGL 以下の場合は4桁の数字で書かれています。(以下ですよ)
一部でも1,500 feet AGL以上があれば3桁の数字で描かれています。(一部ですから、90%以上が1,500 feet 以下の場合もあります。)
訓練の種類が分かるように、ルート名には一定の決まりがあります。
IR : IFRの訓練飛行が行なわれています。
VR : VFRの訓練飛行が行なわれています。
3桁の数字 : 1,500 Feet AGL以上ので訓練ルート
4桁の数字 : 1,500 Feet AGL以下の超低空の訓練ルート
VFRのルートです。3桁の数字ですので一部が1,500 feet AGL以上となっています。
(全部が1,500 feet AGLもあれば、殆どが以下の場合も考えられます。)
このルートはIRですから、IFRで軍用機は飛行しています。高度は3桁ですから上と同じです。
このルートは4桁の数字を持っていますので、全ルートが1,500 feet AGLとなっています。多くはVFRルートです。このルートの近くで離着陸する場合は特に注意してください。MTRの近くでGround Referenceの訓練をする人は居ないと思いますけど、その時も注意ね。
MTRが描かれているチャート
- VFR用: Sectional Chart (一番よく使うチャートでしょう。) WACには出ていません。
- IFR用: IFR Low Altitude En Route Chart (計器飛行の訓練や低高度IFRで最も使います。) Highには出てません
- 軍事用: Area Planning Chart 軍事用でMTRの事も詳しく書かれています。 民間でも手に入れられるそうですが、購入方法が分りませんでした。たまに、一般のパイロットショップでも販売されているそうです。 見かけたら是非、声を掛けてください。 (IFR Planning Chartではありません。)
IFR Low Altitude En Route Chartに表示されてるMTR。 High Altitude には出ていません。
Airspace空域のまとめ : 簡単に表にしたページ