Weather Briefing　何を教えてくれるか。

Standard Weather Briefingでは下記の事を、下記の順番で色々と伝えてくれます。かなり沢山有るので、途中で”Just a minute”　や”Please wait"と遠慮せずに言って、早口な彼らを止めて下さいね。　もしAbbriviated BriefingやOutlook Breifingでは不要な部分が飛ばされて、簡略化されます。

1. Adverse Conditions.

極度の悪天候や空港の閉鎖と言った様な飛行に大きな影響を及ぼす情報

2. VFR Flight Not Recommended.

　　ブリーファーが「ＶＦＲでの飛行を推薦できない」と判断した時に言います。これは個人の推薦であって、最終的な判断はパイロットが決めます。

3. Synopsis.

　　飛行に影響を及ぼしそうな情報で、概況、気団や前線など大まかに伝えます。

4. Current Conditions.

　　METARや Pilot Report等を元に、現在の天気情報を伝てくれます。（離陸が２時間以上先の場合は省かれます。）

5. En Route Forecast.

　　En-Route、途中の天気予報を教えてくれます。　出発地点、ルート、着陸地の順番で伝えてくれます。

6. Destination Forecast.

　　到達予想時間での到着地の天候。　大きな天候の変化が予想されてる時は、着陸の一時間前後の予報も伝えてくれます。

7. Winds Aloft. Forecast

　　上空の風向と風速。リクエストすれば予想温度も教えてくれます。

8. Notices to Airmen (NOTAMs).

　　ノータム（緊急なお知らせ）があれば伝えてくれます。安全の為に、NOTAMが無いか聞くのが良いでしょう。
　　NOTAMでも一度、出版物(NOTAM Publication、チャートやA/FD等に記載されると、自動的には伝えてくれません。
　　またFDC　NOTAMもリクエストが無い限り、伝えてくれません。

9. ATC Delays.

　　もしATCの遅れ（空の渋滞）が予測される時に伝えてくれますが、殆どの場合は大きな空港です

10. Pilots may obtain the following from AFSS/FSS briefers upon request:　（リクエストが有れば）

　　予定ルートの１００マイル以内で予測される、 Special Use Airspace (MOAなど)や Military Training Routes (MTRs)の情報
　　 （これらの情報は急に変わる事があるので、飛行中でもFSS等に確認するのが良いでしょう。

　　NOTAM関係の情報。リクエストすると上記のより多く教えてくれます。　先のは、急な物だけです。
　　LORAN関係のNOTAM、軍に関係するNOTAM、滑走路のブレーキの効き具合に関するNOTAMなど。

　　GPS RAIMに関しての情報。　（GPSの精度を高める施設）

　　Density Altitude　大体の密度高度

　　特別な飛行ルールについて。　入国審査、ADIZやDVFRの事、救出遭難活動など。

　　その他、パイロットが必要と思う情報

私は個人的に、必ずNOTAMが無いかと聞きます。"Do you have any NOTAM.........?"　結構、思いもしないNOTAMが出てたりまします。現実　NOTAM Publicationと言う本に掲載されると、ブリファーからは伝えてくれません。　NOTAM Publicationなんて見た事が無いので、多くの皆さんも同じと思います。英語に怖がらず、命と免許の為にNOTAMが無いかって必ず聞いてくださいね。