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Hypoxia 低酸素症、酸素欠乏症

Hypoxiaとは酸素が不足する事で一般に「酸欠」と言われる状態。  高度が高くなると、気圧が下がります。 それによって呼吸で得られる酸素の量も減ります。体全体に十分な酸素が行き渡らない状態です。特に脳に酸素が不足するので脳の機能が低下して問題になります。疲れ、頭痛、倦怠感、視力の低下、めまいなどの症状が出だします。時には頭の回転が悪くなって、幸福感と言うかハイパーな状態(Euphoria)になったりする時もあります。  身体も爪や唇が紫色になったり、痺れを感じたり、最悪、筋肉の動きにも影響を与えます。

操縦士は1人の時も注意が必要です。 酸欠の特徴の一つは、酸欠になっても気が付かない場合があります。飛行中の酸欠は、徐々に悪化していきます。また脳に行く酸素の量が減る為、まともな判断が出来ません。ボーっとする状態です。そんな状態では行動に障害が出ても気が付くのに遅れる場合があります。 10,000〜15,000フィート前後で起こる、酸欠は個人差が大きくなります。 2人の操縦士が居れば、どちらかが酸素欠に気が付く場合が多いのですが、1人で操縦している場合は、手遅れになるまで気が付かない場合があります。 1人で飛行する際は、低空を飛行するか、Suppliment Oxygenを使う事を考えます。

高度20,000 feetを超えると意識(Useful Consciousness)が無くなってくる可能性が急増します。 30,000 feet で数分も持ちません。 またHypoxiaは体調にも影響されるので、疲れている場合や寝不足の時は、7,000 feetぐらいでも感じる時があります。

この表はFAAのHandbookからの物で、各高度で健康な人間が酸素無しで意識のある時間(Useful Consciousness)を書いています。2万フィートぐらいで体調が良い時でも影響が出てきます。これは意識がある状態の表なので、別に頭痛などの症状は出ている可能性が高いです。3万フィートを超えると意識は数分も持ちません。 この様な状態を予防したりする為に予備酸素(Supplemental Oxygen)を使います。

Supplemental Oxygen 予備酸素、供給酸素
椅子に取り付けられた酸素ボトル。
離陸前でヘッドセットが置いてます。

高高度を飛行する際は、不足する酸素を補う為に、Supplemental Oxygen(供給酸素・酸素補給)を使う事が義務付けられています。  FAR 91.211(a)の規程では
    1. Cabin Altitude 12,500 feet〜14,000 feetを30分以上飛行する際には、
             操縦士(Crew Member)に30分を超える分の酸素が必要となります。
    2. Cabin Altitude 14,000 feet以上では、 操縦士(Crew Member)は常に供給酸素が必要です。
    3. 15,000 feet以上では、 乗客(Passenger)に供給酸素を提供しなくては行けません。
              (be provided 使う義務は無いが、準備されてる事)

Cabin Altitudeとは「機内の高度」と言う意味で、室内の気圧を表しています。 Pressurized Aircraftの場合、与圧と言って上空では空気が圧縮されて機内に送り込まれている場合があります。 その時に気圧を表すのに、標準高度に換算されて表記される時があります。それをCabin Altitudeと言います。 Cessna 152/182クラスでは与圧が無いので、高度計の表示がCabin Altitudeとなります。

上記は法律で定められている高度ですが、現実ではもっと低い高度(10,000 フィート)から使用する事が強く薦められています。 また夜は目の働きが暗い光で悪くなりますし、目も沢山の酸素も必要とします。 その為に、夜間ではより低い5,000 feet以上で使用が推奨されています。

    Day 10,000 feet
    Night 5,000 feet

今までの経験で言うと、寝不足の時に7,000フィートの高度でHypoxiaの症状を感じた事があります。 凄い頭痛でしたが、着陸すると治まりました。

なお、飛行機で使う酸素は「Aviation Oxygen、航空用酸素」を使って下さい。 医療用の酸素には湿気が含まれていますので、低温である高高度を飛行する航空機では、その湿気が凍結してしまう可能性があります。 間違っても溶接用とか工業用のは使わない様に。人間向きでは無いので何が入ってか不明です。

 

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