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Fundametal Instrument Skills計器だけで飛行する時の、3つの基礎操作。 外部を見ずに、計器だけを見て飛行する事をAttitude Instrument Flyingと言います。 この飛行は計器飛行を行う際の、基本的な操縦術です。 この基本操作には順番に3つの重要項目・基礎、Fundamentalがあります。
この3つは、上から順番に繰り返されて行われます。 外部が見れないInstrument Flightの操作でもこの3つが基本となります。 Straight-and-Levelでも、ILS、Emergency、Holdingなど、計器飛行をする際の基本です。
これは計器飛行の為に考えられた訓練です。 またこのテクニックは夜間飛行でも、この基礎があれば安全に飛行を続ける事が可能になります。(夜間は天候が良くてVFRで有っても、周りが見えない為に計器飛行の様な状態になる場合が多く有ります。 また、空間失調症(Vertigo)と言われる上下が分らなくなる症状の防止にもなります。 これはSpatial Disorientationと言って、死亡事故につながる状態です。 経験の有る機長でも気を抜くと、陥ってしまう現象です。 このFundamentalをシッカリとマスターしていれば、危険性を回避する事も出来ます。
1. Instrument Cross-Checkこれは、計器飛行の基礎の基礎です。 計器飛行では一つの計器だけを見るのでは無く、全ての計器を見て飛行します。 このCross-Checkが無いと、適切な判断も操縦も出来ません。最悪の場合は、Spatial Disorientationに陥り、操縦不能になる場合もあります。 方法は色々と有りますが、多くのパイロットはAttitude Indicatorを中心に、他の計器を見る様にされている方が多いですね。 どの方法でも良いのですが、どんな状況になっても、一つの計器ばかりを見るのでは無く、全ての計器を見る癖を付けて下さい。 右の図は、FAAのマニュアルに出ていた、基本的な方法です。 高度計に気が取られてしまうと、Headingの変化に気が付かない場合があります。旋回中にHeadingばかりに気が取れらると高度コントロールを失う人も居ます。またAttitude Indicatorばかり見ていると、Gyroの故障に気づかずに操縦不能になる時も有ります。 最初はInstrument Attitude Flyingと言って、計器だけを見て、上昇や下降、そして旋回などから計器だけを見ての操縦を学ぶでしょう。 慣れてくると、右の図の計器ばかりでなく、これにVORやDME, GPS、コンパス、エンジン計器などが含まれて来ます。 注意点:
2. Instrument Interpretation計器に変化が発生した場合、何が起こっているのかを判断する。 Cross-Checkで見ている計器で、何らかの変化に気がついた時、それが何を意味しているのか、何が起こって居るのかを判断します。 例えば高度を変える時、Pitchはどれ位変えるのか? どうやって確認するのか? どれ位の性能が期待する事が可能かを考えます。 ILSを行っている場合、CDIの針が左に振れてしまった場合に、それは何を意味しているのかを考える必要があります。 Headingが変わってしまったのか? Crosswindが強くなったのか?それとも滑走路に近いのか?など色々と考え,適切な判断を下す必要があります。 また、操縦する航空機によっては、同じ変化でも、結果が全く違ってしまう場合があります。 性能別にどの様な変化が予測できるかを考えます。 3. Aircraft ControlFundamentalの最終段階です。 Cross-Checkで計器を見て、Interpretationで状況判断をし、このAircraft Controlで航空機を操作します。 ただ、Aircraft Controlが一番最初になる事はありません。Cross-Checkを行いInterpretationが有っての、Controlです。
3 Fundametal Instrument Skillsは、全ての飛行での基礎となります。 Straight-and-Levelでは、 1のCross-Checkで変化を察知し、2のInterpretationで状況判断し、3で操作を行います。
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