Flight Planに書き込む事は、FAR 91.153 VFR Flgiht Planで指定されている同じ情報を書く必要があります。 それと必要に応じてAlternate Airport(代替空港)を選ぶ必要があります。 まあ、基本的にはVFRでも、IFRでも同じ事を書く必要が有ります。 ただIFRではそれを元に、ATCがIFR クリアランスを出すので、より丁寧に書き込む必要があります。特に注意するべき所は、Route of Flight, Alternate Airport(代替空港)、Remarks、そしてType of Flightなどかな。
"Type of Flight"
Flight Planの最初の項目は、VFR か IFR (一部の場合はDVFR)を明記します。 飛行の一部分だけが IMC になる場合など、一部の空域だけで計器飛行を行いたい場合は、Composite Flight Planと言って、VFRとIFRの両方を組み合わせたFlight Planも認めれています。(その時は両方に印を付けます。)
Compositeの場合は、必ずVMC, VFRで飛行できる部分が必要です。 IFR Flight Planの様に、細かくルートを明記します。そしてIFRが終る部分か、始まる部分を明記します。 IFRとVFRが変わる部分を IFR Clearance Limitと言います。 VFR から IFRに変わる場合は、この地点に来るまでに、FSSに無線で連絡し、IFR Clearanceを上空で受け取る事になります。
離陸する地域や着陸する地域だけが、計器飛行であって、その地域以外ではVFRでも安全に飛行が可能な場合にComposite Flight Planを使う事が出来ます。 もちろん、全てをIFRで飛行する事も可能です。
"Aircraft Type / Equipment on Board"
Aircraft Typeは機種の事です。Cessna-172とかBoeing 747-400の事です。
Equipment on Borad は 「Transponder」、「高度報告機能」、「DME」、「RNAV」などの装置を一文字で表します。また機種の後に付け加えられるので、接頭語と言う意味である SUFFIXs と言う単語が使われます。 Suffix 装置のリスト
ATC or FSS : "What is your equipment on borad?" = "What's your Suffixs?"と同じ意味です。
"Route of Flight"
VFRではシンプルに書く傾向が有りますが、IFRでは細かく詳細を書く必要があります。 ほぼ全てのルートを書く必要があります。 これは無線機が故障した場合に、ここに記載したルートを飛行する時が多くなる場合が有るからです。
まず離陸空港から、飛行したいAirwayを選びます。そのルートかNavaidやFixを明記します。 多くの場合はFIXかNaviadにダイレクトで飛行すると書く場合が多いでしょう。(Direct to XXXXX Intercetion....)
また、SIDを書く事も出来ます。 (KREST3.TOMAD......SIDの名前、SIDの最終FIX.) Krest Three Departure, Tomad Transition
途中でAirwayが変わる場合はその変更する場所と次のルートを書きます。 そして着陸空港に使われているIAFまで細かく明記します。(希望するApproachの種類を明記する事は否定されていません。)SIDと同じ様に、STARのルートを書く事も可能です。
基本的には無線が故障してもATCに貴方がどのルートで飛行するかが分かる様にします。
"Remarks"
ATCに知らせておくべき事などを書き込みます。
「DPs, Departure Procudures」 や 「STAR,」 が無い時や使用したく無い時は、この Remarks に「No DPs」、「No STAR」、場合によっては「No SID」と記入します。 フライト・プランにこれらが記入されてい無い場合は、ATCは貴方がDPやSTARの情報を持っているとされています。 (グラフなどの図で無くてもOKです。テキスト形式で十分)
まあ、FAA(NACO)が販売する、Terminal Procedureを持ってば、全て含まれて居ますので、余り気にする事はありません。しかし、海や山、障害物に向けてルートが設定されていて、そのルートを避けたいと思う場合はNo DPs/SIDs/STARsなどと書きます。(例えば、、、、離陸直後にそのまま、5〜7マイルも海上は飛びたくないでしょ。そんな時に) 絶対にそのルートを回避が可能とは言えませんが、指定される可能性が低くなりますし、無駄が省けるかも。
TPP Terminal Procures Publications (Instrument Approach等が書かれたFAAの冊子)
DP
Instrument Departure Procedure (ODP + SID DPにはODPとSIDが含まれて居ます。)
ODP Obstacle Departure Procudures (障害物を回避する為の方式。)
40:1の割合で安全に上昇できる時は、ODPは設定されません。
グラフィックの場合はタイトルに「(OBSTACLE)」が含まれていて、SIDで無い事を明記しています。
SIDと違い、ATCクリアランスは不用です。 設定されていれば、そのまま飛行します。
SID Standard Instrument Departures (忙しい空港で、出発ルートを事前に設定して簡潔にする。)
ATCクリアランスが必要。
STAR Standard Terminal Arrival Procedures (かなり忙しい空港で、着陸ルートを事前に設定している。)
"Fuel on Board"
燃料搭載量を体積では無く、飛行時間に換算して記入します。 計器飛行を行う際は、目的地(Destination)までの分、そしてAlternate Airportを指定する事が必要な場合は、Alternate Airportまで、そして通常速度で45分間飛行できる量が必要となります。
IFRで必要な燃料 = 目的地まで + 代替空港まで + 45分間普通に飛行できる量
"Alterenate Airport"
この代替空港は、VFRのFlight Planにもメモの様な感じで書き込む事は出来ました。 IFRではこのAlternate Airportも大事になります。 最初にも書きましたが、IFRでは途中で無線機が完全に故障しても、ルートが分る様にする必要がありますので、ルールがシビアになります。この代替空港の選択については計器飛行ではかなり大事な事になります。
例外:下記の状態であれば代替空港(Alernate Airport)は必要では有りません。
(ヘリコプター以外の航空機) 予定到着時間(ETA)の前後1時間の天候が、Ceiling 2000 feet AGL以上でVisibilityが3マイルあれば、代替空港(Alernate Airport)を指定する必要はありません。
(ヘリコプター) 予定到着時間(ETA)の前後1時間の天候が、Ceiling 1000 feet AGL以上 か Approach Mimimum + 400 feet を加算した高度で、どちらか高い方。 それにVisibilityが3マイルあれば、代替空港(Alernate Airport)を指定する必要はありません。
代替空港(Alernate Airport)のWeather Minima, 代替空港として選ぶ際に必要な天候
Alternate Airport (代替空港)の天候は、ETA(予定到着時間)での予報で十分です。別に1時間とか2時間などの時間帯はありません。 Alternate 代替空港が必要かどうかの判断には前後1時間の時間帯ありましたが、Alternate自体の気象予報には時間帯は指定されてません。ETAのみの予報で十分です。
(ヘリコプター以外の航空機)
Alternate Airport Minima が指定されている場合は、その気象状態。
Precision Appraochが有る場合、 Ceiling 600 feet と Visibility 2 miles
Non-precision Appraochのみが有る場合、 Ceiling 800 feet と Visibility 2 miles
(ヘリコプターの場合)
使用するApproach Minimumに200フィートを足した高度。
そして、Visilityは1マイル以上で、そのApproachが指定するVisibility以上である事。
(Alernate に Instrument Approachが無い場合)
En-RouteのMEAの高度から、VFRでの着陸が可能な事。
例) Ceilingが5,000 feetであっても、飛行するAirwayのMEAがそれ以上の場合は
代替空港として指定する事は出来ません。 まあ雲に入らず、VFRで着陸できる事。
代替空港(Alernate Airport)として選ぶ際に必要な事
- Alternate での Appraochに必要な整備。 NDBアプローチならADFが必要。 FixがDMEで定義される場合ならAirborne DMEなど。
- 気象報告がされている事。Weather Reporting Capabilities。 FSS, Tower, ASOS, AWOSなど。
- NAVAIDなど航法施設が監視されてる事。 Does not qualifed if airport NAVAID is unmonitored.
- 「A N/A」とAlternateとして使用不可とされていない事。
- 通常とは違うのAlternate Minimumが設定されてる場合は、それに従う必要があります。
Appraoch チャートには「A」と表記されていて、詳しい事はTPPの最初に表示されてます。
Alternate で Approachする際のMinimum
Alternate空港でAppraochをする際のMinimumは、Approach Chartに明記されているMinimumになります。Ceilingが600や800フィートとなっているのは、Alternate Airportとして選択する場合の基準です。その基準だけで有って、実際の飛行、Appraochには影響しません。 Alternate AirportでのAppraochではChartで記載された高度やVisibilityになります。
Flight PlanをCloseする。 終了させる。
IFR飛行を終えた時には、IFR Flight Planをクローズ(終了)させる必要があります。 ATC(Appraoch, Tower, Center)にCloseをリクエストするか、電話などでFSSに連絡します。N−Numberと共に「Close my IFR Flight Plan」と伝えます。
TowerがOpenしている空港では、着陸後に自動的にCloseしてくれます。 Appraochと交信中に、VMCでRunwayが見えればIFRをキャンセルして、IFR Flight Planも同時にCloseする様にもリクエストできます。
TowerとFSSが両方とも有る空港に着陸する場合、TowerがOpenしているなら、自動的にCloseしてくれます。 でもTowerがCloseしている場合は、FSSがAirport Advisory Serviceを提供しくれますが、FSSはTowerではありません。 その為、着陸後はFSSに「Closeして」と明言する必要があります。TowerとFSSは同じ所にあっても管轄が違いますし、FSSの人間が滑走路を監視している訳じゃありませんので、着陸が終了して、飛行が終ったと伝えない限り、FSSは貴方が何処で何をしているのかは分かっていませんので、ご注意してください。(窓の無い、小さな部屋で無線交信をしているだけかも知れません。)
Non-Towerに着陸する場合は、着陸後にFSSに電話するなどして、Closeします。忘れると、貴方が迷子になったか、事故を起したとして、捜査が始まります。
Composite Flight Planの場合は、IFRとVFRのFlight PlanをFileした事になりますんで、Closeする事を忘れない様にね。
FSSが有る空港では、Airport Advisory Serviceを提供してくれます。 風向きやCeiling, Visibilityなどを教えてくれたり、その空港に離着陸してる飛行機を知っている範囲で教えてくれます。 もしちろん、通常のFSSのお仕事もしてくれます。場合によってはATCクリアランスを伝達してくれます。(FSSはクリアランスを変わりに伝えてくれるだけですので、FSSの指示ではありません。 単なるメッセンジャーと考えても良いでしょう。) FSSとTowerが有る空港では、TowerがCloseした時に、Advisory Serviceを提供してくれます。 着陸していく時は、「Tomato Radio, Cessna 2727F, inbound.......」って感じで場所と目的を伝えると、他の航空機や貴方に「xxxxが、yyyyから着陸してくるよと連絡が有ったよ。」って感じで教えてくれます。