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Tower En Route と IFR Flight Plan

Tower En Routeが可能な空港から空港へ飛行する場合は、Flight Planをファイルする必要がありません。 最初にGroundかClearance Deliveryに直接リクエストをします。 すると管制官がアプローチに連絡して、IFRクリアランスを貰って来てくれます。 (私はサンフランシスコ付近で計器飛行証明を修得したのですが、その時にはTower En Routeを多用していました。)

  • もともとセンターの部分を飛行しませんので、センターのコンピューターに入力する必要もありませんのでFlight Planが不要になります。 
        (この部分が、TECは負担を軽くすると言う事です。)
  • クリアランス自体は、通常のIFRと同じ様な物が出されますので、通常の計器飛行と同じ様に物事を進めて行きます。
    • GroundやClearance Deliveryに「Request Tower Enroute to ABC Airport」って感じで伝えるだけで十分
      • この後にアプローチに連絡して、数分後にクリアランスをもらう事が出来ます。
      • Towerは離着陸の管制をする機関ですので、IFRのフライトを管制はしません。伝達はします。
      • Towerと言う名前は、この場合はApproachやDeparture Controlを意味しているの誤解しない様に。
    • もし、A/FDやLOAなどで、事前にルートが分っていると、殆どの場合は、そこに記載されているルートになります。

"ABC Ground, Cessna 12345, Request Taxi ...... and IFR Towerr Enroute to XYZ Airport"って感じで伝えるだけで、簡単に使えます。
VFR On-Top Departure や Special VFR Clearance と同じ様な感覚です。

Flight Planをファイルしても、Tower En Route Control (TEC)も使用が可能です。
  • Flight PlanのRemarksのセクションに”TEC"と記入する事も可能でこの場合はTECのルートや管制上の利点を使用できます
    • 通常とは違う、TEC用のルートが使える。
    • 事前にTECのルートが分っていると、"as filed"と簡単なクリアランスになりやすい。
      • TECはPreferred Routeの一つです。 
        • Pre-defined route from which a pilot may navigate between two locations.
          These routes include: preferred routes, Tower En route Control Routes, North Atlantic and Pacific routes.
      • 一部はA/FDに掲載されています。
      • それ以外の地域ではTowerやApproach (TRACON)から入手が可能な場合がある
    • Directなどのルートが使われる場合が増える。
    • Approach管制官の空域はIFR Separationの距離が短いので、遅れが少ない
    • 上空の混雑に影響され無いので、遅れる場合が少ない。 上空のAirlineの遅れに影響され難い。
    • Centerの空域が閉鎖されている場合でも、その下を飛行するので、影響が最小になる

TEC と Flight Plan についてフォーラムで問い合わせた事があります。参考になる回答だったので、その時の回答を。
     回答者はCleveland Towerの方です。 CLEATAC

Q. By the way, when requesting IFR Tower Enroute to ground control, do we have to file an IFR flight plan? A/FD says to write "TEC" in Remark section of Flight Plan.

「A/FDにFlight PlanのRemarksに"TEC"を書くと言う記述があるが、実際はFlight Planが必要なのか」と聞いてみました。

A. Do you have to file IFR flight plan to get TEC? No.

「IFR Flight Planは必要か?」 回答は「No」です。

You can place "TEC" into the remarks and the flight service specialist or the clearance delivery controller should then amend the flight plan to reflect the TEC routing. You can file it if you know the routing as well.

もし、Remarksの所に「TEC」と記入すると、FSSやClearance DeliveryがTEC Routingを使う様にコースを修正します。
ルートを知っているなら、そのルートを記入する事も出来ます。

TEC is there for a reason and I've never heard anyone deny TEC. I've offered TEC to a few pilots (actually just did this today) as it is usually less coordination and it could also be one less frequency change for the pilot as well. In some instances it can allow the pilot to fly direct to the destination instead of over fix A, B, etc. You obviously do not have to accept TEC if you don't want it.

TECの存在には意味があり、TECを拒否したと聞いた事は有りません。 (今日も有ったけど)複数のパイロットにTECを提供・勧めた事も有ります。 (管制官や管制官同士との)調節も少ないし、周波数の変更も少ない。 場合によっては、複数のFix A や B などと飛行する必要が無くなり、Directで飛行する事も可能になります。 もちろん、TECを使いたくなければ拒否する事も出来ます。

Also in some cases, if the Center would shut down one of their sectors that overlies a busy airport you can try and get other aircraft in to that airport by asking them if they will take TEC. It makes the Center mad but they're going to remain in the terminal environment so Center doesn't have to worry about them and the aircraft doesn't have to take a huge delay.

(ちょっと特殊なんで、訳は控えます。 この段落は想定外の回答ですけど、知っていると有利ですね。)

 

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