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ADS-B  (Automatic Dependent Surveillance - Broadcast)

最近、FAAのサイトを見ているとADS-Fの話が良く出ています。 これからはアメリカの航空雑誌にも頻繁に出てくるでしょう。 実の事を言いますと、つい最近まで私にはADS-Bなんて知りませんでした。(実はCFIクリニックで出てたんですが、100%忘れてました。その程度の知識。) FAAのサイトを見るとトップページにNextGenとADS-Bが最近、やたらに出ているので、ちょっと調べてみた事を、並べて見ます。これから頻繁に聞く事が増えると思いますが、参考程度に読んで頂ければ良いかな。 簡単に調べただけなので、簡易的で、ちょっと未完成と思いますので理解の上でお読み下さい。まあ、FAAもADS-Bに関しては修正していくと思います。

2010年06月です。一応、Final Ruleとなってますが、この様な事はテクノロジーの進化やクレームなどで変化がする事が簡単に想像が出来ます。今回は現在のFAAの記事を簡単に説明したいと思います。2010−06現在での調べた結果と言う事で読んで下さい。

http://www.faa.gov/news/press_releases/news_story.cfm?newsId=11437
http://www.faa.gov/air_traffic/technology/ads-b/

詳細は、http://edocket.access.gpo.gov/2010/pdf/2010-12645.pdfのPDFファイルで確認が出来ます。 Final Rule

2010年5月27日の発表でワシントンから、NextGenの一部として大半の航空機にADS-Bの設置が西暦2020年08月11日までに義務付けられました。全ての空域ではありませんが、2010年現在でATC Transponderが義務付けられている空域で、航空機の設置が義務付けられます。

  • Class A
  • Class B
  • Class C
  • Certain other specified classes of airspace within the U.S. National Airspace (10,000 feet MSL以上とか、アメリカの空域で)
  • 現在では上記の空域だけですが、普及が進めば、Class-Dや数千フィート上空のClass Eでも義務付けられるのではと想像します。

What is ADS-B  (Automatic Dependent Surveillance - Broadcast)?   ADS-Bって何?

ADS-B is surveillance, like radar, but offers more precision and additional services, such as weather and traffic information. ADS-B provides air traffic controllers and pilots with much more accurate information to help keep aircraft safely separated in the sky and on runways.

ADS-Bはレーダーの様な物でより高い精度が有り、気象や交通などの色々な情報を提供します。ADS-Bは航空管制官や操縦士により精度の高い情報を提供する事で、上空や滑走路で航空機により安全な環境を提供します。

ADS-Bは人工衛星(GPS)をベースに、より精度の高い航空機の位置通報や管制が行える装置です。これはFAAが現在行っている、NextGenの一部でもあります。ADS-BはGPSを使ったシステムで、大半の管制用のATCレーダーの代替になる予定です。

ADS-Bを搭載している航空機のADS-B内のトランスポンダーがGPSの信号を受信し、飛行中の航空機の位置を精密に測定。それを他の情報(速度、方向、高度、機体情報)と共に、他の航空機や管制官に送ります。 GPSの情報はレーダーよりも精密です。それに加えて、デジタル的に色々な情報を付加する事でレーダーと無線交信を中心とした航空管制よりもより正確で、より安全に、そしてより効率的な管制が可能になります。

管制官だけで無く、他のADS-B機にも直接情報を送り、表示されるので、より安全な飛行が可能です。また地上の飛行機にも同じ情報が送られるので、地上での衝突事故の防止にもなります。

また、様々なDataが付加されるので、気象や地形、飛行制限情報も同時に利用する事が出来ます。

(この場合のトランスポンダーって言う意味・装置は「電波を受信し、その電波に対して自動的に反応信号を発信する」装置を言います。皆さんがご存知のトランスポンダーはレーダー信号に反応する物です。ADS-Bの場合はGPSの信号に反応します。)

またADS-Bの追加的な機能として色々な情報を操縦士に伝えます。天候や時間帯にに関わらず近くを飛行する航空機の位置や高度。 山岳地帯、障害物、悪天候からの位置関係。 Temporary Flight Restrictionなどの飛行制限の表示。管制官が関わらなくても色々な情報を操縦士に伝える機能もあります。また今回の決まりでは、将来における装置の義務化だけでは無く、各メーカーに対して基準を示しています。

(違う所で書かれて居たの私流にアレンジしてみました。間違ってたらゴメンね)

ADS-Bを搭載した航空機は、GPSで得た位置情報をATCに送り。レーダーよりもより正確な情報を提供します。 その情報には速度、方向、高度そして機体情報が含まれます。そのデータはATCだけでなく、他のADS-B搭載機にもそのデータを送り、ADS-B機同士でも管制官からの情報が無くても相手の確認が出来ます。 またDatalinkを使い、気象レーダーや交通情報を操縦士に伝えます。 ADS-Bは正確な位置情報だけで無く、天候、飛行制限などを精密に伝えてくれる装置で、次世代の航空管制(NextGen)の基本となります。

Datalinkは管制官による指示(音声交信)を減らし、電気的な信号を送信してコクピット内のコンピューターに情報を伝えます。(METAR, TAF, SIGMNETs, PIREP, AWWなどの気象情報や FIS-Bなどの飛行情報, (Flight Operational Information)
The Controller-Pilot Data Link Communications (CPDLC) system reduces the number of air traffic controller voice messages by sending electronic messages that are displayed on a computer screen in the cockpit.

NextGen(Next Generation Air Transportation System)

NextGenとは数年前からFAAが言い出した事で、次世代の航空管制システムとでも訳せるかな?
2020年ぐらいまでの無線交信とレーダーを中心とした管制システムから、人工衛星や最新式の装置を利用して、より正確で効率の良い管制を行う事を言います。現状の目標としては2025年頃までに、今までのシステムから、最新式の方法に変え、より安全で効率の良い飛行方式を可能にする事になっています。これらには色々な工 程があり、またNextGenが完成するまでには、色々なテクノロジーの進化や発見が考えられますので、誰にも細かい事は分らないでしょう。 言える事は、1900年代に広く使われていたVORやRadarを中心としてた方式から、人工衛星(GPSなど)やコンピューターを駆使した、より正確で安全な方向にアメリカの空が変わって行く事です。今回のADS−Bは、その内の一つです。

現在でも一部の地域でADS-Bを装備している航空機に対して情報サービスが行われています。(2010年05月)

  • メキシコ湾
  • フロリダ州南部
  • ケンタッキー州ルイビル上空
  • フィラデルフィア
  • アラスカ州の州都、ジュノー
  • 一部のFAAのページで8箇所と言う説明もありました。
  • これらの地域では広範囲の海面、険しい山々、多量の飛行交通量が有るので選ばれました。2013年にはADS−Bの地上局が全米に設置される予定です。(2010-06の時点では)

 

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