HOME CONTACT LINK 検索
   ATC:航空無線      筆記試験 > PVT : IFR      PTS:飛行試験項目      お勉強室      航空辞書      けいじ板  

Obstacle Identification Surfaces (OIS)

これは計器飛行方式で安全に離着陸する為に、空港付近の障害物の制限と言うべき境界かな。なだらかな面の様な物が設定されてます。

上の図は離陸時、Departureでの図です。赤い文字の部分がOISです。  もし、この境界より高い所に障害物があれば、Minimumが高くなったり、 通常の200 FPNM (feet per Nautical Mile)よりも急角度の上昇が求められます。

注意!:計器飛行の問題集を訳していると、この用語が出てきたのですが、ネットで調べても余り出てなかったので自己流で調べました。 TERPsとかFAR 77、97、120等と訳の分からない専門的な世界に入るので、私が理解した分だけ説明します。 その為に、ここに書かれている情報は限定的で、間違えている可能性もあります。説明も思いきり自己流で、私はTERPの専門家でも、教育を受けた訳でも有りませんので、注意して読んでね。大体は有ってると思うけど。

計器飛行の離着陸では航法施設やルートだけでなく、障害物(Obstacle)の事も重要な要素です。 その為、各空港の各滑走路での障害物の確認がされています。 もし障害物あればそれなりの対応が必要となります。 計器飛行では、目の前が見えない雲の中や霧などの中を飛行していると考えるので、障害物が無いだけでなく決められた余裕が有る事が必要とされています。 障害物が危険と言って、全ての障害物を禁止する事は出来ません。 その為、滑走路からの距離で高さ制限が離陸や着陸ルートに有ります。

FAR 77の中で、Obstacle Identification Surfaces (OIS)と呼ばれる境界が定められています。 この境界以下であれば、安全だと言う事で特別な決まりはありません。 しかし、障害物かこの境界であるOISを超えてしまうと、飛行には危険が生じるので、操縦士に危険を知らせ、注意を促しています。 時には飛行制限があります。(Minimumの増加, Routeの変更, Performanceの要求で)

Obstacle Identification Surfaces、OISの例。 40:1は40の距離で1の高度変化を意味します。

OISなど計器飛行方式のチャートでは「40:1」など境界線の傾きを数値で知らせています。 40:1は40の距離で1の高度を意味します。

離陸の場合 (DP,ODP, SID)などの場合は、40:1のOISが設定されています。 OISを障害物等が貫通して、それが無理な場合は、航空機に対して通常以上の上昇性能(Climb Performance)を求めるか、 Standard以上でのTake-off Minimumが必要になります。

着陸とアプローチ。 MDA (DA, DH)からVisualに移行した時
計器飛行状態から、着陸するまでは、数秒ですが目視で滑走路を見ながら着陸する事になります。 想定以上の障害物が無ければ良いのですが、もし有れば危険なのでVisualに移行した場合の事も考えれれています。 この様な時に障害物などがあれば、 Approach Minimumを高くして、パイロットに注意を促します。 通常のStandard ApproachのMinimum Visibilityがより高くなる時が注意です。 滑走路の手前に障害物の可能性が高いです

  • 34:1のOISが守れない場合: 下記の内どちらかに従う、
    • その障害物を排除するが、背を低くする。 もしくは、
    • Visibility を 3/4マイル以上を義務付ける
  • 20:1のOISが無理な場合: ちょっと危険で注意が必要で、下記の内、一つの条件を守る事。
    • その障害物を排除するが、背を低くする。 もしくは、
    • VDP (Visual Descend Point) の設定せずに、Minimum Visibilityを1マイル以上義務付け、障害物自体にマークしてライトを点灯させる。
    • VDPの設定をしない事と、Visibility を1マイル以上とし、夜間の計器飛行を禁止する。

アプローチ自体は、色々な種類や照明設備、制度、距離、コースなどの組み合わせが有り、細かい規定が設定されています。通常では、Minimumとコースを守っていれば、大丈夫です。 基本的にはパイロットには見え無い雲中を飛行してると想定されているので、ここまで考える必要は有りません。 厳しい物では50:1のOISが有ります。

FAR Part 77でのOIS, Imaginary Surfaces

FAR 77で定められたObstruction Identification Surface (OIS)

注意!: ここのページは計器飛行の問題集を訳していると、この用語が出てきたのですが、ネットで調べても余り出て来ませんでした。 FAAのサイトでもあまり書かれてない。 そんなんで、自己流で調べてこのページを作ろうと思いました。 TERPsとかFAR 77、97、120等と訳の分からない専門的な世界に入るので、私が理解した分だけ説明します。 その為に、ここに書かれている情報は限定的で、間違えている可能性もあります。説明も思いきり自己流で、私はTERPの専門家でも、教育を受けた訳でも有りませんので、注意して読んでね。大体は有ってると思うけど、確認できていません。


HOMEATC:航空無線筆記試験 > PVT : IFRPTS:飛行試験項目お勉強室航空辞書けいじ板LINKサイト検索
Copyright c 2007-2017 Koji Ueda. All rights and Copyrights are the properties of Koji Ueda. All Rights Reserved. 上田浩史に著作権はありますが、お勉強・訓練には使ってね。教育関係はの方は必ず「CFI Japanから」と添えてお使い下さい。