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3 Phases of Thunderstorm 雷雨、雷雲

Thnerstormの一生、Lifr Cycleは3つのStageに分かれています。

Thunderstormが起こる条件があります。それが無いと、Thunderstormに成りません。 始めに何らかの理由で、大気が不安定になります。直射日光もあれば、大気の移動も考えられます。その不安定さがThunderstormの元なる上昇気流や対流、(Updraft and Convection)を作り出します。 そしてもう一つの条件として湿気が必要です。湿気が無いと雲すら出来ません。 かなり不安定で上昇気流が有っても、湿気が無ければ乱気流だけです。 Thuderstormに必要なのは

  1. 不安定な大気 = 上昇気流が発生しやすい = 大量の空気と湿気を上に持ち上げる
  2. 十分な湿気 = 湿気が無いと、たんなる乱気流だけで、雲は出来ない
  3. 不安定なLapse Rate。 これは温度差(数値)が大きい事。 大きい気温差が強い上昇気流を生む。

条件が揃うと、Thunderstormが起こり易くなります。 (日本の夕立なんかが良い例でしょう。 昼間は晴れていて地面が熱せられて、湿った空気が上昇する。) そのThunderstormの工程では3つのStageとして次の物があります。

  1. Cumulus Stage (出来始めの状態)
  2. Mature Stage (地面に雨が降り出す状態で最も危険)
  3. Dissioating Stage (終焉と言うか、最後の形)

  (下記の図は私が、手書きで作った物です。 FAAのPilot Handbookにも出てますので、理解できない人はこちらへどうぞ

雷雲の一生、Thunderstormの一生を図にしてみました。

0. Thnuderstormが発生するには、不安定な大気(上昇気流)と湿気が必要です。 (一番左の図)

1. Cumulus Stage 乱雲が生まれる状態とだんだんと発達状態。(左側の雲二つ)。上昇気流ばかりで、雲がグーンと上に伸びていきます。上空では気温が低いので、水滴がドンドンと溜まってきます。最初は雲だけですが、途中から雨や雪になります。しかし、雨が出来ても上昇気流が強いので、下に降らずに、風によって上空へ押し上げられます。Towering Cumulusが代表的な雲です。 上昇気流の強さと雨や雪の重さのバランスが崩れるまで、上昇気流とこのCumulus Stageが続きます。

2. Mature Stage 地面に雨が降ってくる状態で、最も威力の強いステージです。(雨が降るのでCumulonimbusとも言います。) 上昇気流によって上に上げられた雨や雪は気温の低下と共に大きくなります。しかし、上昇気流にも限界があります。雨などの重さが上昇気流よりも大きくなると、今度はその雨などが一気に下に下りて、地上に雨をもたらします。 その時に回りの空気も下に引きずります。 そして、その下に行く力で、下降気流、Downdraftが発生します。ThunderstomのMature Stageの中では上昇気流と下降気流が多発するので、強い乱気流やWind Shearが発生します。余りにも強すぎて、まともにその境目に遭遇すると、どんな航空機でも破壊されてしまう危険性があります。

またこの上昇気流と下降気流での境目では空気が強烈に擦れ合うので、大量の静電気が発生します。(境目にグレーの線を入れて置きました。) その静電気や地面と雲の電極の差などでピカッと言う光、稲妻、Lightningが発生します。この時に発生する音がゴロゴロと言う雷鳴で、英語ではThunderとも言います。 このLightningがThunderstormの一番大きな特徴です。 Thuserstormと言うにはこのLightning、稲妻が必要です。

「Mature Stageは地面に雨が落ちてきて、下降気流と上昇気流が同時にあり、威力が最大になり、乱気流も最も強くて凄く危険」と思えておいて下さい。 上下の違いが有るのは「はさみ、鋏」と同じ原理で、強烈な影響がありますので、Mature Stageが最悪となります。Cumulus Stageでは上昇気流だけですが、Muture Stageではその上昇気流に下降気流も混じり、乱気流の威力はCumulonimbusで最強となります。

これは雲の下でもWind Shearがあるので、VFRであっても危険です。 Cumulus Stageの特徴でもあるTowering Cumulusも強い上昇気流があるので、乱気流は強いですが、まだ下降気流が無いので、Mature StageのCumulonimubusよりは若干弱いですけど、危険には変わりませんし、内部は誰にも分かりません。 

中には急激な下降気流が生まれて、Microburstと呼ばれる現象もあります。 物凄く限られた範囲に強烈な下降気流が落ちてくる様な現象なのですが、地面にぶつかると、強烈な風が外側に向かって発生します。 その時に飛行機が通過すると、急激な速度変化が発生し、旅客機でも墜落するぐらいです。 Short Finalで60ノットも速度が変わる事も有るそうです。

3. Dissipating Stage Downdraft、下降気流が中心で、終わりに近づいている状態です。どんなに強いThunderstormでも最後は威力がなくなります。 元になった上昇気流が無くなるので、威力が弱くなっていきます。 まだ一部では少しだけ上昇気流が残っている事もあるので、ゴロゴロ言う時があっても量は減っていきます。

Thunderstormの種類

  • Airmass Thunderstorm 地面の加熱(Surface Heating)などから起こる。 
    • 不安定な大気状態からランダムに発生し、
    • 半時間〜2時間ぐらい存続します。
    • Moderate Gusting(突風) and Rainfall(雨)が発生する とFAAハンドブックに書かれています。
  • Steady-State Thunderstorm 
    • 前線、気圧の谷(Trough)、気流が衝突する所に発生しやすい。
    • Squall Lineを発生しやすい
    • 上昇気流が強く、長時間続く場合が多い
  • Squall Line Thunderstorm
    • 狭いが長い範囲で発生するThuderstorm
    • 寒冷前線の前方に発生しやすい
    • 迂回するにも距離が長い場合が多い
    • 通過するにも、幅が広く、通過するにも厳しい。威力が強すぎで危険。
    • 強烈なSteady-State Thunderstormを含む場合がある。
    • 航空機に対して、もっとも危険な気象現象。
    • 急速に発生し、夕方に発生しやすい
  • Embedded Thunderstorm
    • 外部から見えない雷雲。 
    • 通常は外部から見やすいが、層雲などで、Thuderstormの存在が見えない。
    • 温暖前線や閉塞前線で発生しやすい状態

 

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