Hypoxia and Supplemental Oxygen 酸欠と供給酸素
上空に行くと、空気は薄くなります。
飛行機の性能も落ちますが空気が薄い分、酸素が少なくなって頭に行く酸素の量が少なくなります。
脳や体に行く酸素が不足する状態を酸欠、Hypoxiaと言う状態になります。
これは人や調子、喫煙、疲れによって、さまざまな状態になりますが、 間違いなく脳の機能は低下します。
疲労、眠気、疲れ、頭痛、視野の制限などを感じる人も居ます。もっと薄くなると、意識を失ったり死亡に至る時もあります。
酸欠と言うのは脳の機能障害があるので、感じていてもそれを異常と感じない人も居ます。
何故か凄く気分が良くなってると感じる人も居ますが、これは脳の機能が低下して勘違いしている状態です。
ある意味かなり危険です。
また、高度によっては最初の数分から数秒は何も起こりませんが、急に影響をおぼよす場合もあります。
酸素量の低下で人間に与える影響の一覧(例)
- 呼吸が速くなる。 Increased Breathing Rate
- フラフラする気分、目が回るようなくらくらした気分 lightheaded, dizzy
- ちりちり、ひりひりする様な感覚とか暖かい感触 Tingling, Warm Sensation
- 汗、発汗 Sweating
- 眠気 Sleepiness
- 視野が狭まる Reduced Visual Field
- 爪、唇、皮膚が青ざめる。 Blue Coloring
- 行動が変わる Behavioral Change
- 気分が良くなったと勘違いする。 Euphoria
まともな意識のある時間 Time of Useful Consciousness
- 22,000 feet 5分から 10分
- 25,000 feet 3分から 5分
- 28,000 feet 1.5分から 3分
- 30,000 feet 1分から 2分
酸欠、Hypoxiaは操縦士や乗客だけに危険を与えるのでは無く、多くの者に迷惑を与えるので
ある一定の高度以上では法律でSupplemental Oxygenの使用を義務付けています。
右の写真は、日本のBonanza-A36に付いていた携帯サイズ(たぶん普通サイズ)のSupplemental Oxygenのボトルです。機長席に付いているので操縦士様かな。Headsetはオマケです。
注意:Supplemental Oxygenの訳なんですが、実は分かっていません。供給酸素と訳してますけど実際は違うかもしれません。 酸素装置とは出ているのですがOxygen Systemの事でちょっと違うなかなと思っています。酸素供給が正しいかも知れませんが、今の所不明です。分かれば訂正しておきます。
次は、FAR 91での酸素使用義務について