Aircraft Engine Cooling System
空気の流れだけでは、エンジン全体を冷やす事には不十分です。部分的に高温になる場合もあります。 Engine Oilを循環させる事によって、熱を外部に逃がします。 Engine Oilは日本語では潤滑油で、航空機エンジンでも、ピストンなどの部品の摩擦を減らす為にも使われています。
Internal Engine Cooling
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他のエンジンと同様に、航空機エンジンでもオイルと言うのが使われています。もちろん航空機では、航空機用のを使います。 最初の目的は動いている部品の摩擦(Fricition)を減らす為に使われていますが、空冷式の航空機エンジンでは、そのオイルを循環させる事で内部(Internal)の熱を逃がしています。この部分から、エンジンの中心部分、Crankcaseにオイルを入れます。 キャップには長い棒(Dip Stick)が付いていて、エンジンオイルの量も確認できます。
クランクケースと呼ばれる所には、Crankshaftと呼ばれるエンジンの軸(グルグル回る中心の棒)が入っています。 その下にオイルが溜まるようになっています。貯めておくだけでは意味が無いので、Crankshaftにはスプーンの様な物が付いている物があります。それでエンジン内部にオイルを撒き散らします。またクランクケースの下には、オイルの取り込み口があって、そこからオイル・ポンプを使ってエンジンの先端までオイルを隅々まで配分します。
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空冷式のエンジンでは、このエンジン・オイルで内部の熱をも循環させます。 オイル・ポンプの先にはフィルターやオイルを冷やす、Oil Coolerが付いています。 オイルでエンジン内部の熱を吸収してきて、右の写真にあるOil Coolerでオイルを冷やしています。
Engine Oilは摩擦を低減させるだけでなく、
エンジンの内部、Internal Coolingの役割もあります。