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Class B Airspace

Class-Bは旅客機が全米でも有数に多くて、凄く忙しい空港の回りに設定されています。(大都市の付近に多いですが、計器飛行が多い軍用空港の回りにもあります)。VFR機も許可があれば飛行は可能ですが、飛行を避けるべき空域でもあります。 多くが10,000 feet MSLまでが多く、範囲も広く設定されていますが、形は中心空港に影響されています。 基本的には「ウエディング・ケーキがひっくり返された形」と表現されています。チャート上では青色の実線で表されています。右下のチャートはSan Diego Class-Bの一部を切り取りました。これは横長ですが、円形の方が多いです。

Class-Bの形 

Class Bの高度
高度は場所によってマチマチです。 多くは上限が統一されている場合が多いです。しかし、下側は他の空港も多くまた通過する航空機も多いので、必要に応じて高度が変化します。空港に近づけば、低くなっていきます。

高度は色々と有るので、チャートに分かりやすく書かれています。

左の図の様に、分数の様な形で描かれています。単位は100フィート単位です。
上がClass-Bの上限(TOP)で下が下限(Floor)となります。

右の図の赤い点で囲まれた範囲は、1,800 feet MSL 〜 10,000 feet MSLとなります。
その右側は100/32と書かれていますので、3,200 feet からとなります。
赤い点で囲まれた、左隣の範囲は100/SFCと書かれています。これはこの範囲はClass-BがSurface(SFC)から始まっていると言う意味です。まあ中心空港の回りですね。

Class Bを飛行するのに必要な事・装置
1. 無線機(Radio) 細かく言うとATC用のTwo-Way Radio (双方向通が出来る無線機)
2. 離着陸するならPrivate Pilot Certificate 自家用操縦士以上の免許。
      シカゴ・SF・LAX・ボストン・NYなど特に忙しい12ヶ所の空港を除いて、
     Student Pilotなら 教官からのEndorsement(訓練、教習と許可)があれば可能になります。
3. Class-Bに入るだけなら、Private Pilot Certificate か Student Pilot CertificatreとEndorsement (Transition)
4. Mode C Transponder 航空機の高度の情報も一緒に送られる航空レーダー対応のトランスポンダー
5. Class-B Clearance Class-Bに入っても良いよと言う言葉が管制官から必要。 ".... clear to enter Class-B airspace..." とか ".... clear to fly San Francisco Airspace ....." など必ず CLEARED TO ENTERと言うフレーズが必要です。

Private・VFR 以上の免許を目指している人向けに追加
6. 速度制限:Class-B Airspaceの下や、そのCorridors(回廊、隙間)を飛行する時のは制限速度は200ノット FAR 91.117
7. IFRならVORかTACAN受信機
8. 大型機(Large Turbine)で中心空港に離着陸する場合は、Class-BのFloor(下限)以下を飛行する事はできません。(ATCの許可が有る場合を除きます。)

Class B Airspaceの30マイル境界線: 30マイル以内ではMode-Cが必要
注意
: TransponderMode Cは Class-B Airpsaceに入る入らないに関わらず、中心空港から30マイル以内を飛行する時にも必要です。 Class-Bの形には比例しません。 Class-B Airspaceは離着陸コースを参考に作られています。中心空港から30マイルと決められていますが、離着陸コースの影響でClass-Bが円形で有っても、30マイル・ルールと同じとは限りません。 チャート上には茶色の線に「30NM Mode-C」と書かれているので、簡単には分かります。

 

Class-B での VFR Weather Minimum
     Visibility: 3 statute miles
     Cloud Distance: Clear of Clouds (雲に入らない事)

まあClass-BではVFR機も許可があれば飛行は可能ですが、飛行を避けるべき空域でもあります。忙しいので出来るだけ飛行は避けてくださいね。Class-Bによっては空港の上空に隙間(Corridor)が出来てるので、その隙間を飛行するようにして下さい。

VFR Corridorの例: San Diego Class-Bの場合

VFR Corridor (VFR機用の回廊、かいろう、通り道、隙間)

Class-Bに出来た、VFR機用の抜け道、廊下みたいな物をVFR Corridorと言います

Class-B Airspaceは大きい空港の周りに設定されているので、人口の多い場所でもあります。人口が多いと言うことは、小型機などのVFR機も多いのに空域が制限されているという事にもなります。 またClass-B Airportであっても、空港の真上は飛行機が飛んでいない高度もあります。Class-Bで閉鎖されている空間をVFR機の為に開放したのをVFR Corridorと言います。

基本的にはATCとの交信や許可(Clearance)は必要有りません。 一部では例外や特有のルールもありますので、Preflight Planningで確認をしてくださいね。Class-B違反は結構、厳しい処罰が多いので。

右はSan Diego Internationalの上空に設定されたVFR Corridorです。赤い点で囲んでおきました。
空港の真上でのClass-Bの高度は「Surface(地面)〜33(3,300 feet) と 47(4,700 feet)〜100(10,000 feet)」になっていますので、3,301〜4,799フィートまで隙間、VFR Corridorが有るという意味で、3,500と4,500 feetを開放しているような物です。 
Class-Bの30マイル以内ですからMode-Cトランスポンダーが必要ですが、その他には特別な物は不用です。適切な高度を選んで飛行してください。

また各Corridorには専用の周波数が設けてあり、そこを飛行するVFR機はその周波数で他のVFR機と位置確認をしながら飛びます。
"San Diego Corridor, Cessna 12345, 5 miles north of airport at 3,500, southeastbound......."とか適切に判断して報告しながら飛んでください。結構使っている人が居ますので、必ずリポートしながら飛行してね。

なお、このCorridor南の部分は 「33/28 & 100/47」となっています。VFR Corridorの部分は同じ高度ですが、南側では地上から2,799 feet MSLまではClass-Bの下(以外)となります。

Class-Bでの制限速度 FAR91.117 (c)
Class-B Aispacedでは無いのですが、Class-Bの下(underlying calss B Airspace)や、その隙間であるCorridorでは制限速度が200 knotsとなっています。
全米10,000 feet MSL以下では最高速度が250 ktsと決められていますので、Class-B以内では250 ktsに制限されています。

Airspace空域のまとめ Class-A to Gの横から見た図 : 簡単に表にしたページ

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