Special VFR (SVFR) 特別有視界飛行方式
オマケに、、、
「VFRで飛んじゃダメなのに、なぜVFRで飛んで良いのか。IFRやんけ!」と思う人も居るでしょう。
「VFRで飛べない気象条件が法律で決まっているのにもかかわらず、VFRで飛べない気象条件でもVFRで飛べる???じゃあ、IFRは???となり、SVFRがわからん!」と考えるのも最もと思いませんか?
確かにIFRなんですからVFRで飛べるのは変ですよね。でも実際ではSVFRも使われています。
そしてSpecial VFRは法律でも認められていますが、Visibilityが5マイル下回るなどすると、VFRでは本当に危険になって命を失った人も多数いますし、知り合いも亡くなっています。
勿論、Low Ceilingも山や障害物に衝突して墜落する事故(CFIT)も頻繁に起こっています。
皆さんも経験されると分かるんですが、Visibilityが3マイル位になると、前方が見えなくなって本当に危険になりますし、恐怖を感じて普通です。 Visibility が1 mileなら殆ど見えてません。
しかし、FARはIFR機を守る為に作られているので、VFR機に関しては操縦士の良識に任されています。
SVFRで飛行すると、慣れなかったりIFRが無いと、ちょっと恐怖を感じるのが普通で良いパイロットです。
それじゃ何? となると有る意味では「救済措置」とも考えられますし、地域のなれたパイロットの為に、、、、が答えと思います。いや答えでしょう。
まあ、例外が計器飛行で飛来して来た飛行機が、その空港に適切な計器飛行着陸(Instrument Approach)が無くて、隣の空港でアプローチを行い、 雲の下に飛び出てから、目的空港にSVFRで飛行する時があります。 でも、その程度でしょう。 この飛行方法はかなり経験が無いと危険なので、それなりの飛行時間、飛行経験、下準備、装備が無いと危険です
着陸の時:
救済処置と考えられるのは、空港に近づいたけど、天気がギリギリですが、VFR Weather以下、誰も飛んで居ないので、オマケに着陸させてあげ様という考えです。(
航空法はIFR機を他の飛行機から守る為と思っても過言では無いかも。)もちろん飛行時間も少ない人や、空港の位置などをよく知らないとSVFRは危険な行為です。例え合法でもです。 着陸の場合は、本当は違う空港に行くべきなんですが、許可さえあれば安全に飛行が出来るって確証を持てる場合にSVFRを使います。何度も書きますが、慣れない空港ではお勧めは出来ません。
離陸の際は二つの考えが出来ます。
- 霧によってVisibilityが悪い場合、多くは霧の層を超えれば上空では天候が良い場良いがあります。
Temperature Inversionによって起こる場合に多い現象です。そして気温が上って来ると、Visibilityも回復してきます。
その様に、天候が良くなると確実に分かる場合にSVFRで離陸します。
訓練の場合は、帰って来る時には天候が良くなっていると言う、長年の勘と経験で離陸します。ですから、慣れない方は避けるか、地元の教官とSVFRを行ってください。
- Low Ceilingの場合なら、慣れている空域で、どうしても緊急で隣の空港に行く必要があるとか、
農薬散布などの仕事がある場合で、地域の事をよく知っている場合、それか 気象情報(METARやPIREP等)で、数マイル先に行けば、良い天候が待っていると分かる場合が考えられます。 でも低空飛行する訳ですから、お勧めは出来ないと理解しておいて下さい。 電線一本は空からは見えませんが、墜落させるだけの強度はありますよ。
どれも、違法ではありません。 何度も書きますが、違法でなくてもSVFRは危険であると言う事だけは忘れないで下さい。
安全を考えるなら上記の場合は計器飛行で飛行するべきです。
しかし、SVFRはVFRなので、手続きも簡略化されていて、特別な資格も不用です。
紙の上では、ちょっとの悪天候を飛びぬける為に有るような物で、法律的には規制は緩いです。しかし、規制が緩くても、危険な行為であると認識してSVFRは使って下さい。航空法は、経験の少ないパイロットを守る為には出来ていません。 経験豊富って事が前提になっている場合が多いです。
管制官は衝突防止を行うのが、彼らの仕事です。 危険を察知し回避する義務は操縦士にあります。
SVFRは飛行を認めるだけで、何の安全も保障はしてくれません。 唯一、他の航空機との接触回避ぐらいです。管制官がSVFRを許可したと言っても、障害物を消したのはありませんからね。
「勇気と無理は違います。 Studentや慣れないPrivate PilotのSVFRは無理でしかなく、勇気じゃ無く単なる『アホ』です。
まあパイロットはプライドが高く、無理と勇気を混同しますが、無理するパイロットは単なる『アホ』って覚えておいて下さいね。」
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