E6-B Flight Computer, Calculator Side: アナログな飛行コンピューター:計算機?
様々な機能。
メーカーによって、若干の違いはありますけど、E6-Bのこの面には色々な機能があります。その代表的なのを。
ここでは、Density AltitudeとTrue Airspeedを説明します。
(分かり易い様に、小さな窓に色を付けています。 実際は色は有りません。)
矢印のD 「Density Altitude、密度高度」
内側の部分だけで密度高度の計算が出来ます。
右側の窓(E)で 「気圧高度と温度」を合わせ、中央の小さい窓(H)で「密度高度」が分かる様になっています。
1.右側の窓(E)を見ます。 そこで、気圧高度と外気温度の値を合わせます。
E窓の外縁が気温(℃)になります。
内縁が気圧高度(Pressure Altitude)になります。
右の窓の中に表示されているのが、Pressure Altitude 気圧高度を1,000フィート単位で表示しています。そして窓の外側が外気温度です。貴方の居る所のPressure Altitude(内側)と温度(外側)を合わせます。
2. すると、上の窓(H)の中に貴方が居る所のDensity Altitudeを示してくれます。
矢印の部分が密度高度になります。
こ上の場合は"Density ↑ Altitude"の矢印の部分です。
True Airspeed (TAS、真対気速度)
Density Altitudeと同じ窓(E)を使い、同じ様に高度と気温を合わせます。
- TASを求める時は、E6-Bの大きな円盤を使います。(A と B)
- 内側(B)で、貴方の速度計に示されている速度を探します。(Indicated Airspeed、 IAS)
- 内側で見つけSpeedの反対側がTASになります。
実は英語で使い方が書かれています。 メーカーによって表示方法が違いますが同じ事です。
TRUE AIRSPEED & DENSITY ALTITUDE
Set outside air temperature (C) over pressure altitude.
(OVERには上に、単体にとの意味があります。)
Read TAS over IAS or CAS. (真速度は、IAS/CASの上を読む)となります。
Read density altitude at arrow (密度高度は矢印の上を読む)
例として、一番上の写真で見ると
- 例) 4,200フィートを90 MHPで飛行中に気温が0℃だとします。
- 最初に気温と気圧高度を、右中の小さな窓(E)で合わせます。
- (Eにて)内側の左(E)にある小さな窓に、高度と気温を合わせます。 (外側が気温で、内側が高度です)
- 計器が90 MPHを示していれば、内円(B)で 90 を探します。
- 90を内側で見つけたら、その外側(A)を見ます。
- すると、94.5 ぐらいでしょうか。 それが
True Airspeedです。
- 真対気速度は94〜95 MHPになります。
- 速度はMPHとしましたが、実は単位は関係ありませんので、Km/時でも、秒速でも何でもOKです。
- ちなみに速度95で、真速度が100、 速度300で実際の真速度が315になります。
- ついでに、 この見本では、高度が「0 feet, Sea Level」。気温が45度Cと目茶な気温でも同じになります。
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