Hyperventilation 過呼吸
飛行中に何らかの強烈なストレス、恐怖、パニックに陥ると、呼吸が乱れる事があり、それで体調を崩し、操縦が出来無くなったりします。この様な場合はかなり速い呼吸と深い呼吸で、血液中の二酸化炭素(Carbon Dioxide)が異常なほど大量に失ってしまう状態で体調が物凄く悪くなる状態です。 症状としては、意識の低下、めまい、しびれ、筋肉の不調、判断力の低下などの症状が出ます。
ストレスが増え過ぎると、無意識の内に呼吸が増えてしまう場合があります。 呼吸が浅く早すぎてしまい、過呼吸になってしまいます。そして 体調が極度に悪くなるので、それにも驚いて過呼吸が悪化すると悪循環に陥ります。
飛行中に天候が悪くなったり、エンジン停止やEmergencyなど予想外の事が有ったり、管制官や乗客からのプレッシャーで起こる場合もあります。 地上でもありえます。これはビックリして起こります。 物凄く辛い物を食べて過呼吸になった者もいます。 過呼吸の事を知らない者が、過呼吸に陥ってしまいその症状に驚いて、過呼吸が悪化する悪循環に陥る場合もあります。
主な原因は、ストレスや不安から来ます。 それで呼吸の乱れが原因となり、過呼吸になります。
また上空では空気が薄い為、経験の豊富な操縦士でも無意識に不足する酸素を補おうと呼吸が速くて浅くなる場合があります。
その為に、上空など飛行中はHyperventilationになり易くなります。 もちろん、飛行するのは神経を使いますので、環境が良いとは言えません。
対処法:
過呼吸はストレスで起こるので、まずリラックスして下さい。 そして意識的に呼吸の速度を落とします。 軽症の場合は歌を歌うと言う方法や、大きな声で喋るのも方法です。
過呼吸は激しい症状が出来ます。 でも落ち着けば急速に回復します。 吐く事を意識したり、おへそを中心に腹式呼吸をしたり、声を出したりと呼吸を整えます。
過呼吸は、血液中の二酸化炭素が減りすぎて起こってしまう現象です。
理由はストレスによる、呼吸の乱れ。(浅くて、早すぎる呼吸)
対処法はリラックスと呼吸を元に戻す事です
一人で飛行機に乗っている場合は、自由が少ないので、歌を歌うとかリラックスするのが一番良いでしょう。 とりあえず呼吸をゆっくりにして整えてください。Hyperventilationで無ければ、HypoxiaやCarbon Monoxideの可能性も有るので、自分の症状を知るのが大事です。 とりあえず、呼吸が普通か?と確認して下さい。過呼吸であれば、呼吸が元に戻れば短時間で元に戻るはずです。 呼吸に問題が無ければ違う事が考えられるので、直ぐに高度を下げるなりして、最善の対処を考えて下さい。
他に考えられる方法は、、、基本的には呼吸を戻すだけなのですが、
- 吸う事より、吐く方に意識をやる。
- 話をする。 大声を出す・
- 歌を歌う
- 胸で無く、腹で呼吸をする様に意識します。 腹式呼吸で言われる「おへそ」に意識を。
- リラックスが大事
- などなど、リラックスして呼吸を整えるのが方法です。
またこの様な状態に陥る事は、精神的に不安定になってます。症状が落ち着いても、近くの空港に降りて一旦リラックスしましょう。
紙袋は危険:
以前は「紙袋で、鼻と口を塞ぎ、袋の中で呼吸をする」との方法が有名でした。でも今では窒息の危険が有るとされており、死亡事故も発生しています。使用禁止となってきています。 ビニール袋なんて、もっと厳禁!です。
数年前まで紙袋が有効とされてきて、今でも信じられているのは、改善した人が多かったのでしょう。 でも、実際は紙袋で治ったのでは無くて、患者の意識が紙袋に行って不安要素から気持ちが離れたのでは無いかと思います 。過呼吸は急速に治る場合が多いので勘違いをされてるのでしょうか。 多くの人は紙袋の方法を知っていますが、それは間違いなので注意して下さい。
2013年01月にFAAのサイトから最新のウエブ版AIMを見ると紙袋、Paper Bagが書かれて居ます。 でも、避けるべきです。(試験での事が気になりますので、ここらは貴方の教官と対処法を相談して下さい) 私は医療関係には素人ですので、限界があります。 一応、後日に詳しく作成したページも有りますので、参考にして下さい。