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IFR EN ROUTE ALTITUDES 計器飛行での高度(エンルート)
計器飛行、IFRは管制官からの指示で飛行するのですが、それでも計器飛行をする時に決められている高度が幾つか有ります。 ここではそれらの一部を紹介したいと思います。
どこでもと言うかFARで決まってる最低高度 FAR91.177:
- 計器飛行での高度は、ATCが指定する高度を飛ぶのですが、プランニングや低い高度をリクエストする際に参考に出来ます。
またClass-Gでの計器飛行では操縦士に責任があるので、操縦士の判断で下記の高度は守って下さい。
- MEA と MOCA 等で最低高度が設定されている時は、その高度以下での計器飛行は禁止です。
- 何も無ければ、計器飛行での高度は、
下記の様に決まってます。
- 山岳地帯(Mountainous Area): 4マイル(NM)以内で一番か高い所から、2,000フィートAGL
- その他の場所(In any other case,):
4マイル(NM)以内で一番か高い所から、1,000フィートAGL
- 離陸や着陸時を除きます。
MINIMUM EN ROUTE ALTITUDE (MEA)
- FIX 間での最低高度です。
- 無線信号と障害物に対しての安全高度が含まれています。
- assures
acceptable navigational signal coverage and meets
obstacle clearance requirements between those fixes.
- ただ管制官との交信は保障されていません。 adequate communication at the
MEA is not guaranteed.
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- 図では、青い矢印で示された数値です。 V-536のJAIME西側では6,000フィート、東側で10,000フィートです。
MINIMUM OBSTRUCTION
CLEARANCE ALTITUDE (MOCA)
- FIX 間で障害物や山などの障害物を安全に通過する為の最低高度。
- The lowest published altitude that meets obstacle clearance requirements
- VOR stationから 22 Nautical Miles 以内では、電波信号が保障されています。
- 「*」で表示されている高度で、図では紫の矢印で示しています。 (7,800 feet MSL)
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- 22マイル以上を離れると、障害物や山に衝突する事はありませんが、電波信号の保障はありません。
- 22マイル以内だけでは信号が保障されてますが、それを超えるとMOCAの高度では信号が怪しくなります。
MINIMUM CROSSING ALTITUDE (MCA)
- FIX の近くに障害物や標高の高い場所が有り、FIXを安全に通過するのに最低必要な高度が設定されている場合があります。
- その高度をMINIMUM CROSSING ALTITUDE (MCA)と言います。
- FIX を通過した後に、次のルートのMinimum Altitudeが高くなる場合に設定されている最低高度です。
- FIX の近で急に標高が高くなる場合等で設定されています。
- Fixの通過後に150feet/NMの上昇が必要な場合(高度5,000 feetまで。 それ以上なら120 feet以上の上昇が必要な時に設定されてます。)
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- 図の中では赤色の矢印で示されてる「X」印の旗です。
- JAIMEの場合はV-536を東に飛行する場合は、最低で8,300フィートで通過する必要が有ります。
JAMIEの東側には山などの為、標高が急に高くなります。 (120 feet/ 1 Nautical Mile)
AIRWAYを東に通過する時は、JAIMEを8,300 feetで通過する必要があります。
MCAとSectional Chartと計器飛行
MINIMUM RECEPTION ALTITUDE (MRA)
- Airway を飛行中、 FIXを定義するVORの信号を受信するのに最低必要な高度。
- MEAよりも高い時に、チャートに描かれます。
- MEAの高度で飛行する場合に、FIXを定義するVORなどが受信できない場合。
- 「R」の旗で定義されています。
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- 右の図の場合、V-101のMEAが11,000 feetなので、
11,000 feetを飛行する事は可能です。
しかし、RENAE Intersectionを定義する横のVORは13,000 feet以上で無いと、
RENAE Intersectionの場所を確認する事ができません。
言い方を変えると・・・・・
通常、Airway上にあるIntersectionはVOR StationからのRadialを2本使って決めてますよね。 一つがAirwayで、もう一つがCrossする場所を定めてIntersectionを定義します。
このCrossさせてるRadialの信号を拾う場合に、VOR局は横側に有る訳になります。 でも途中に山とかが有るとVORの電波が届かないでしょ。 そんな時にMRAが定められて、このIntersectionでCrossのVOR信号を拾うには、
このMRAの高度が無いと「電波が届かんで!」って意味です。
コースのVOR信号は大丈夫なんだけど、横に大きな山とかが有って、
高度が低すぎるとIntersectionの場所が横のVORじゃ分からんよ。。。。
だから、このIntersectionを知りたけりゃ、最低はMRAの高度を飛んでね。
ピンクの部分は電波が入らないから、青色の部分まで上昇する必要が有ります。 この下限がMRAになります。
MRA以下では、AIRWAYコースを定義するVOR信号は受信できていますが、Intersectionを定義する信号が受信できません。
MAXIMUM AUTHORIZED ALTITUDE (MAA)
- 計器飛行ルートの最大高度
- 同じ周波数のVORの信号を受信できる場合、二つのVOR信号は混信してしまいます。
- その場合は、MAAとして波障害が出ない最大の高度が表記されます。 そのルートではMAAが最大飛行可能高度となります。
- 空域の制限や、後方設備の運営上制限が有り、上空での信号の保障が出来ない場合もあります
Flight Level (FL), Jet Route
- 18,000 feet MSL以上では、全ての航空機がAltimeter Settingを29.92 inchesに設定します。
- 299.2に合わすと言う事は、高度計は正しい高度よりも、Pressure Altitudeを示します。
- その為18,000 feet以上では、 高度計は正しく示しませんのので、高度とは言わずにFlight Levelと言います。
- FLは下二桁のゼロを取って表現します。 25,000フィートでは「FL 250」と表します。
- この高度では、「V-Airway」無くなり、変わって「Jet Route」と呼ばれる物が設定されてます。 「J-123」の様に表現します。
- Victor Airway (Federal Airway)の上限は18,000 feet MSLで, Low Altitude En Route Chartを見ます。
- Jet Route, J-Routeの最低高度は18,000 feet MSLになります。 High Altitude En Route Chartを使います。
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