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Tower En Route Control (TEC) 試験対策と言うか、まとめ

TOWER EN ROUTE CONTROL SERVICE
The control of IFR en route traffic within delegated airspace between two or more adjacent approach control facilities. This service is designed to expedite traffic and reduce control and pilot communication requirements. 複数のAppraoch Controlが連続している空域で、行われる計器飛行の管制方式です。 これは計器飛行機を敏速に行い、手順や交信を簡略化します。 (これはIFR Flight Planが無くても計器飛行を可能にする飛行方法で、Centerの空域、En Route Structureを飛行しない方式です。)

現実では、一部の地域を除き、そんなに多く使われているとは言えません。 実際にTECが使用可能でも、知らない人や教官が多いのが現実です。 しかし、このTower Enrouteは、計器飛行のPractical Test Standard、 PTSに出ている項目です。 現状を考えると、カリフォルニアと東海岸の中部から北部以外の人はCheckride、ORALで聞かれる可能性は低いと思います。 それで、試験で答える方法を簡単に考えて見ました。

試験対策として

  • Appraoch ControllerのAirspaceだけで飛行するIFR Flight方式。
  • 連続したAppraochがある所に有る可能性がある。 (Overlapping TRACONな場所で有るかも知れない)
  • Centerの空域(Enrouteと呼ばれる場所)を飛行しないので、遅れる可能性が減り、無線が楽になる。
  • Approach Controllerのみと交信する飛行で終りそうな所でTECが使える可能性が高い。
  • 飛行時間は2時間未満が多く、高度も10,000フィート以下が多い。
  • 使う時は、Ground (Clearance Delivery)にTECをリクエストします。 事前のFlight Planは不要。
  • Flight Planをファイルしたい時はRouteでは無く、Remarksに"TEC"と記入する。(TECのルートが使用可能になります)
  • 実際に存在するかは、TowerかApproachに電話などするしか分らない。

以上の事を説明できれば、Checkrideでは十分と思います。 100%とは言えませんが、上記の事を頭に入れておけば十分と思います。 もっと詳しく知りたければ、たのページも読んで下さい。 TECは地域性が有るので、100%の回答は無いのでは?と思ってます。

SOCALなど、Tower Enrouteが大量に使われている場所では、教官ともっと深く勉強して下さい。上記のリストは、TECがあまり使われていない、通常の空域を意識しています。 SOCAL (南CA)と Northeast (東海岸中部以北の州)はA/FDにも書かれているので、確実に有ります。

なお、A/FDに書かれた地域以外では、Checkrideの前にTowr Enrouteの存在を確実にするには、、、、教官に聞いても間違えている可能性が高いので、教官にTowerに電話して貰うのが一番確実です。 AOPAの人に調べて頂いたのですが、TECの存在を一括で管理している所は無いそうです。「地元の人や教官が知らないから無い」と言うのは間違いで、間違ってる人が多いのも現実です。 間違うのが普通とも言える位に知られていませんし、今回の私のリサーチでも2人の試験官も知らない位でした。 その為、確実に知りたければ、Towerに確認するしか方法が有りません。

電話一本で確認する事が可能です。 TowerでもApproachでも親切に教えてくれますので、教官に電話してもらうのが一番確実です。思い込みや誤解が多いのがTECですので、電話で確認する事をお勧めします。忙しさにもよりますが、無線で聞くのも方法です。

お願い: もし、教官さんが管制官にTECの存在を確認して頂いた場合は、その結果を私に教えて頂けませんか?色々と調べたのですが、一括でTECを管理している所が無いので、有無が私らには調べようが有りません。 有っても、無くても教えて頂ければ助かります。 AOPAのフォーラムで聞いても、アメリカ人のフォーラムで聞いても知らない人が多くて。一覧


私なりのTECに関する、まとめ。

TECは誤解されやすく、また知っている人も少ない方式です。 私も最初は誤解していましたが、よく読んでいると、矛盾点が幾つか出てきました。色々な人に聞いたり、アメリカ人のフォーラムで聞いたりと、一ヶ月以上かけて、色々と情報を集めました。 その為、私の頭の中が情報過多になってしまい、ちょっと混乱気味になってるのも事実です。TECの説明ページを読んでいると、ちょっと変でしょ。 実際にも、地域によって違いが有るので、完璧な説明が可能とも言い難い所があります。ここでは分った事を箇条書きにします。

  • IFR Flight Planが不要
    • クリアランス自体は、通常のIFRと同じ様な物が出される。
    • GroundやClearance Deliveryに「Request Tower Enroute to ABC Airport」って感じで伝えるだけで十分
    • Approachに連絡してくれて、クリアランスを伝えてくれます。
      • Towerは離着陸の管制をする機関ですので、IFRのフライトを管制はしません。伝達はします。
      • Towerと言う名前は、この場合はApproachやDepartureを意味しているの誤解しない様に。
    • 別にFlight Planをファイルしても差し支えは無い。 TECのルートを指定しておくと、「As Filed」が多くなる。
  • Flight PlanのRemarkに”TEC"と記入する事も可能。 (この場合はTECの利点を使用できる)
    • 通常とは違う、TEC用のルートが使える。
    • Directなどのルートが使われる場合が増える。
    • Approach管制官の空域はIFR Separationの距離が短いので、遅れが少ない
    • 上空の混雑に影響され無いので、遅れる場合が少ない
    • Centerの空域が閉鎖されている場合でも、その下を飛行するので、影響が最小になる。
  • TRACON (Appraoch/Depatrure)が連続している空域  Two or more Adjacent TRACON もしくは Overlapping TRACONに有る。
    • 両方のTRACONが合意している事。
    • この合意にはLetter of Agreement (LOA)があります。
    • AOPAを含め、色々な人に確認しましたが、LOAは一箇所に保存されている訳ではありません。
    • TowerかGroundなどにTECが使用可能かを聞くのが早い
  • Centerは使わず、Appraoch Controlの空域で使われる。
    • 2時間未満のフライトを基準としている
    • 10,000 feet以下が基準となってるが、8,000や12,000feetも増えている。
    • 例外が有り、Centerの空港でもTECが使える所がある。(LOAが中心なんで、例外は稀に有ります。)
  • Tower En Route Controlは色々な地域で存在するが、必ず有るとは限らない
    • TECがある所には、管制塔とApproachの間にLetter of Agreementと言う同意書類がある。
    • ロサンゼルス地区(SOCAL)と東海岸北部(Northeast)はAirport/Facility Directory(A/FD)に公示されている。 
      • Jeppesenのチャートの前の方にも書かれています。
    • 何処の空域に有るかは、Tower等に聞かないと分らない。
      • FAA等の一箇所の場所でTECの情報は管理されて居ない。
      • TECは季節的な所もあり、情報は管理されていない。
      • 一部のTEC Routeを除きFDCには登録されていない。
    • Preferred Routeの一つで事前にコースも設定されています。 Flight Planをファイルして、TECを使う事も可能です。
    • 他の地域でもTECが使われている場合が多い。 (A/FDが全てでは無い)
  • SOCALのTECは特別で、多用されている。 (ロサンゼルス地域を含む、南カルフォルニア)
    • 多忙地域でも有るので、TECは頻繁に使われている。
      • 全米では使用をしない人が多いが、SOCALは例外的に使う人が多く、当たり前の様に使われている。
    • 使えないと、管制官が不愉快になるそうな。
    • SOCALの場合は、飛行コースにRoute IDと言うのが有って、かなり便利に出来ている。
    • SOCALでIFRを行う時は、TECに眼を通す必要があります。
    • 将来は、全米に広がるのでは無いかと思っています。
  • 1981年の管制官のストライキの混乱で生まれました。 (負担を減らす為)
    • 時は人手不足とコンピューターの能力不足で、色々な物が考え出され、TECはその一つ。
    • エンルート管制官の負担を減らす。
    • 高高度を飛行する飛行機を減らす。
    • 今も管制官の負担を減らす為に有る。
  • 正直、知らない人も多い。 誤解や思い込みも多い。
    • 私は計器飛行の訓練で多用したので、便利とは思いますが、知らない人も多い。
    • A/FDに中途半端に出ているので、その地域だけと思っている人も居ますが、現実では色々な地域に有ります。
    • 誤解をしている人の方が大きく間違えているとは言え無いと思ってます。
    • A/FDに出ている地域の人でも使った事が無い人も多く居ます。
      • AOPAのPilot CenterがNortheastに有るんですが、そこの教官は1人を除いて使った事は無いと言います。
      • その地域の管制官によると、使っている人はほぼ毎日、居るとは言います。(CLE Tower)
    • 一ヶ月ぐらいかけて、情報収集をしましたが、ポイントを知ってしまうと時間を多く無駄にした気がします。
      • TECは誤解されているが、それほど使われて無いので、間違ってても、操縦には影響はされない。
      • 多くの教官や操縦士はTECを知りませんが、これが普通です。
      • SOCALだけは特別。
      • 誤解している人は多いけど、TECは多くの地域に有る。 (A/FDの地域だけでは無い)
      • それでもInstrumentのPTSには明記されています。
        • PTSに無ければ、私も間違ってたでしょうし、情報も少ないので調べなかったでしょう

あるフォーラムで質問すると、回答してくれた人が簡単にリストして頂いたので、これらも参考に
1) ATC program to provide an overflow resource in the low altitude system for aircraft proceeding from one metropolitan area to another
2) TEC flights are entirely within the approach control airspace of multiple terminal areas
3) Some TEC routes are published in the AFD
4) Generally for nonturbojet aircraft operating below 10,000 feet on short flights with ETE < 2 hours
5) Enter "TEC" in flight plan remarks section (別にFlight Planが必要という意味では無いです)
6) The control of IFR en route traffic within delegated airspace between two or more adjacent approach control facilities.
7) This service is designed to expedite traffic and reduce control and pilot communication requirements.

AOPA と StuckMic のForumより

 

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