現状のトレーニングでは、StallやSlow Flightなどのテクニックを磨く事が多く、PTSに書かれた物が中心となっています。(Airmanship Skillとでも言いましょうか) しかし現実の事故では、間違った判断を下したり、環境を含めた飛行自体をコントロール出来ていない場合が多いのが現状です。 日本人を教える場合、 どうしても時間的な制約で安全対策が置き去りになりがちです。 でも教官や先輩である者たちが、SRMを理解し、これらを少しでも後輩や生徒に伝える事ができれば、大きなプラスになります。
なお、このタイトルの部分はクリニックでは、違う事を説明していましたが、私流に変えてますので、実際は違いますよ。
多くの場合は状況判断・把握(Situational Awareness)が理解できていないのです。 実際にテクニックがあっても、状況判断が出来ないパイロットが多いので、事故に繋がるケースが後を絶ちません。 その為に SRM と言う考えが編み出されました。 ぜひSRMを理解し、そのSkillをマスターしましょう。。。。と言うのがSRMかもと思います。
角度を変えると、Slow Flightやマニューバーが完全に出来てもそれが素晴らしいパイロットとは言えません。 操縦は大事ですが、本当に大事なのは適切な判断が下せるか?だと思います。 どれだけ操縦が上手くても、山に衝突すれば終わりですからね。 マニューバーが下手な人でも、 山や障害物に衝突せず安全な判断を下せれば、事故は回避できます。 これは技術よりも考え方ですよね。
飛行で大事なSituational Awarenessを養う為にも、実際に起こった事故を教訓にしたり、色々な場面を想定した考えると言うトレーニングが必要となって来ます。 実際の事故に関してはNTSBより公表されていますので、それを参考に勉強が出来るでしょう。 またアメリカでは多くの雑誌にも小型機の事故の内容を細かく分析してた記事が出ています。「事故を起したから、無能な奴だ!」と思わずに、「何故、そんな事になったか?」、「事故は幾つかの工程の連続で起こるが、その工程は?防ぐ方法は?」と考えながら読むと良い勉強になります。
地上で想定しながら色々な事を考える事をSRMと言うのかは疑問ですが、 この様な事を意識して、操縦中にあらゆる情報を吸収して、判断を繰り返して、安全に飛行を終えるのがSRMだと思います。
英語だから読めない。。。。 と諦めずに英語の勉強としても最高なので、一度読んでみてください。私も操縦士としてかなり興味が沸いて来て、辞書を片手によく読みました。興味のある事なので英語も何時も以上に早く向上しました。 2、3個のリポートを読んで見るだけでも、かなり英語力がアップしましたので、私の強いお勧めです。 興味のある事で英語を勉強するのが上達の早道ですよ。 プロ・パイロットには英語は必須ですからね。是非是非。
後は、実際の飛行やシュミレーションを行って、SRMのスキルを磨きましょう。無理をしない。行くと決めた場合の手順や、予定が変わった場合の方法、客からのプレッシャーや邪魔、圧力に対応する等と、実際のフライトを想定した訓練を行いましょう。Privateのトレーニングでは「行って帰る」のが中心でしょう。でも実際はそれだけでは無いので、是非SRMを理解して安全な飛行を続けてください。
また、SRMは私にとっても始めて聞いた単語です。 間違ってるかも知れないけど許してね。それ以上に有意義な事が書かれていると思います。 正直、何がSRMなのかはまだ私も分かってません。 このページを元に少しでもSRMの意味が理解できればと思ってます。
SRMの定義は"the art and science of a pilot managing all available resources to ensure that the successful outcome of the flight is never in doubt. "です。 操縦技術では無く、全ての情報を駆使して、安全飛行を確実な物にする事、、が定義かと思います。
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