Wake Turbulence 後方乱気流の動き。
この乱気流(後方乱気流、Wingtip Vortex)は、ゆっくりと沈んで行き、そして広がっていきます。ですから、大型機の後ろに着陸する場合は、その大型機が着陸した地点よりも前方に着陸する様にします。 着地すると、揚力の発生が激減し急速に発生しなくなります。(一度作られた乱気流は数分間は残ります。)離陸する場合は、大きな飛行機が着地した地点より遠くで離陸を開始します。
飛行コースの下側に沈み、すこしづつ広がって行きます。 地面にぶつかると、外側へ広がって行きます。また 後方乱気流は風の影響を大きく受けます。
弱い横風があると、風上側の乱気流が滑走路上に残る場合があるので注意です。
大型機の後ろを離着陸する時。
後方乱気流は着地するまで発生し、沈んで行く特性がある。 その為、着陸する航空機の後なら大型機の飛行コースの上を飛行する。 そして着地した地点よりも前方で着地や離陸をします。 (接地する時にタイヤから煙が見えるので、それが参考になります。)
Touchdownで乱気流は終わります。 離陸ではRotationから始まります。
大型機が離陸した後なら、
浮上(Airborne)した地点から後方乱気流が発生するので その地点までに離着陸を行ないます。 離陸する時は風上側にコースを変えるなどして、乱気流を避けます。 離陸した後は風上にちょっとコースを外して飛行すると安全です。 多少のコースの外れは管制官からは何も注意されません。(少々のS-Turnなら許可が不要でしょ。もちろん常識をわきまえてね。 特に平行滑走路が有る場合など。) ジェット機は滑走距離は長いのですが上昇角度が大きいので注意です。ジェット機の離陸角度は小型機とは全然違います。
特に微風の時は風上(Windward)に逃げる様に離陸コースを変えます。
離着陸は前の飛行機がRotate(機首上げ)するポイントまでにね。
最も注意が必要な時。
数ノットの横風が吹く時は注意です。乱気流は少しずつ広がっていくのですが、横風があるとその風に乗って、ちょうど滑走路の上に風上側の乱気流が残る場合があります。 Vortexは3ノットぐらいの速度で広がっていく傾向があります。その為に、3〜7ノットぐらいの横風が吹いて居る時は、風上側(Windward)のVORTEXが滑走路の上に数分間残る場合があります。
基本的には沈んで行き、後ろの方に流されます。しかし、追い風が吹く時は乱気流が風上に押される(滑走路の方向)ので、後ろ斜めからの微風(3〜7kts)もっと注意する必要があります。 Quartering Tailwindで微風の時が最も危険です。
危険を感じたら着陸を取りやめて、数分間待つのも良い方法です。管制官に意思を伝えれば喜んで他の指示を出してくれるでしょう。Traffic Patternを一周回って来るだけでも大分違います。離陸時なら、数分間待ってから離陸をリクエストすれば良いでしょう。
"request to fly traffic pattern to avoid wake turblence ....." なんでも良いですから、意思を伝えましょう。責任者は管制官でなく、貴方です。
Heavyの後の場合は管制官から待機するように指示される場合もあります。
(ただ単に、注意してくださいと終わる場合もありますが、その時はこちらから変更をリクエストも可能です。)
Tailwind(追い風)はWake Turbulenceや性能、事故防止の観点からあまりお勧めできません。 本当なら使用する滑走路を変更するべきですが、他にも多くの飛行機も居ますし、IFRの旅客機や、手続き、広範囲での管制を考えて、追い風でも離着陸させられる場合があります。その時は注意してください。そして横風もある斜め後ろからの風の時には特に注意してくださいね。 もちろん、拒否する事はできます。
3〜7ノットぐらいの横風が吹いて居る時は、風上側(Windward)のVORTEXが滑走路の上に数分間残る場合があります。
一本の滑走路の事を書きましたけど、平行滑走路がある時も注意してくださいね。
隣の滑走路だから安全だろうという考えは禁止です。
VORTEXについて : 渦の出来方