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Airmass Stability 大気の安定性このPageでは実際の筆記試験(Private Pilot Knowledge Test)を元にStabilityを説明します。 問1 高度が上がっていって、気温と露点が同じになると、大気が飽和状態となり雲など(Visible Moisture)が発生します。 乱雲(Cumulus)が存在するという事は、大気の状態が不安定であると分かります。 その様な不安定な大気では、高度が1,000フィート増すごとに気温が5.4°F、露点が1.0°F低下するとなっています。(なぜこの数値かは私には分かりませんが、乱雲が出る時での平均値なのでしょうか)
問2 不安定な大気は、上昇気流が起こりやすく(起こり)乱気流が発生しやすくなります。もしその大気が湿っている状態だと上昇中に冷やされて、積乱雲などが発生しやすくなります。雲は局地的に出来やすいので短期間ですが、一時的に強くなる雨が降りやすくなります。StablityのPageにまとめてあります 問3 StabilityのPageにまとめてありますので、そこにある表になっている特徴を覚えてください。 Stableな空気とUnstableな空気の特徴を表で覚えると楽ですよ。また雲が出来るかどうかは安定性で無く、湿度の量で決まります。 Unstableな空気の特徴は上昇気流です。それを元に考えると分かりやすいと思います。 問4 StabilityのPageにまとめてありますので、そこにある表になっている特徴を覚えてください。安定した空気は上昇気流が無く、スムーズなフライトが予測され、Showerの様な一時的に強く振る雨はありません。 ただ空気が安定する為、色々な物が同じ場所にとどまる傾向が強く、Visibility (視程)が悪くなります。
問5 安定した大気が昇り坂を吹き上げられた時も、安定した大気(Stable Air)の特徴をもった気象現象が起こります。(層雲や霧が発生しやすくなります。) 問6 不安定な大気が上空へ押し上げられると、積乱雲の様な雲(Cumulus)が発生しやすくなります。その様な雲は、対流性の上昇気流が強く、上部に成長します。その付近では乱気流が発生し、一時的に強く降る雨が降りやすくなります。 問7 大気の安定性は、上空との温度差によって決まります。(Stabilityは上空との温度差で決まる) 大気の安定度を測定するには気温低減率(Lapse Rate)と呼ばれる、高度変化による温度変化を測定します。標準大気では1,000 feetで2℃の気温低下が起こります。不安定になればその温度変化が大きくなります。かなり不安定な大気では5度以上の変化も起こります。逆に安定していると気温変化は少なく、場合によっては気温が上昇する逆転層も発生します。(カルフォルニアは安定している場合が多く、上空に行ってもさほど寒さを感じる事はありません。それだけ空気が安定しているのです。まあその分、視程は悪くなりやすいですけどね。) Atmospheric pressure 大気圧、気圧 問8 対流が起こりやすい状態が、不安定な状態で、「下が暑く、上空が寒い」時です。簡単に言えば「上空に冷たい」空気が流れ込むか、「地面が熱せられた」場合に不安定になります。 地面が熱せられると、地面付近の空気が暖かくなって不安定になります。温まった空気は上昇しようとして、対流が起きやすくなります。また上空に寒気が流れ込んでも同じような状態になります。 なお、空気の安定性には水蒸気の影響はあまりありません。雲の出来やすさ、Visibilityの変化、降水量の変化位です。 問9 高度の上昇による温度変化が少い大気は安定しています。温度差が少ないので上昇気流は気流は起こらず、乱気流の無い安定した飛行が出来るのが特徴です。しかし、湿気があると、広範囲に薄くて層状の雲が発生しやすくなります。この様な層状の雲を(Stratus)、層雲と呼びます。地面付近で発生すると霧(Fog)になります。 また霧より薄いですが、Haze, Mistとよく呼ばれる視程障害にもなる事もあります。これは霧と同じ仲間ですが、また大気が乱れない為、大気中の水滴や埃などの浮遊物が増え、視程が悪くる状態です。大気が安定している為、長期間続く時が多いです。 上方への発達が限られて居る為、短期間の強い雨は降りませんが、弱い雨が長い間降り続く事が多くなります。Continuous Precipitation。 |
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