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Class E Airspace

Class E Airspaceは管制官が何らかの形で計器飛行方式の航空機を管制を管制している空域です。(IFR機の管制) 他のAirspaceと違い、明白な空港がありません。 またVFRで飛行するにも特別な許可は必要がありません。 せいぜい、昼間のVFR Weater Minimumがちょっと厳しい程度です。 それも、普通のフライトではあまり大きな差はありません。 またClass-EはControl Aispaceの最小単位とでも言いましょうか、中心となってるので、Class-EとControl Area (もしくはControlled Airspace)は同じ様に扱われ、コロコロと変わる場合もありますが、基本的には同じです。

基本的には計器飛行方式(IFR)をする飛行機を保護する為に作られていますので、Privateを目指す人や、計器飛行証明(IFR)を持っていないか訓練を受けた事の無いと想像が難しいと思います。 またそこまで理解する必要もありません。 

またその空域には TRACON, Appraoch Control や ARTCC, Centerと呼ばれる広域の管制官が居るので、Radar Serviceを受ける事が可能な場合が多いですが、VFR飛行では必ずとも言えません。 Class-Eが何フィートから始まるかが分かればPrivateでは十分です。

Class Eの高さ:
計器飛行の仕組みの為、Class Eが始まる高度は、場所によってマチマチです。上限はClass-A,B,C,かDになります。また途中にB、CやDが有っても途中で上限に達する場合が多く、またその上限からClass-Aの18,000フィートまでClass-Eとなる場合が多いです。

US Airspace System一覧

A. Airwayなどを中心とした一般的なエリア 

AirwayとClass E Airspace

Controlled AirspaceやClass-Eはもともとの始まりはAirwayから始まっています。上記のは結構、田舎な地域のチャートです。太い赤い矢印で書かれたのが Airwayと呼ばれる航空路の事です。中心の青い線を中心に左右で4マイルの広さを持っています。このAirwayの範囲がClass-Eの主なエリアになっています。高さは通常1,200 feet AGLから始まって居ます。 (赤色の矢印)

Class-Eは細い赤色の矢印で指された青色の線が境界線となります。 この場合は左右4マイル、合計8マイルが基本となります。

(VFR機はこのルートを飛ぶ義務はありませんが、計器飛行の場合、この様なルートを飛ぶようにと多くの場合に指示されます。)

B. 空港近くでは

Class-Eの多くはAirwayが中心となっていますが、空港の回りでは計器飛行方式(Instrument Approach, IAP)で進入、着陸していくIFRの航空機の為に、1200 feet以下の700 feet AGL以上に決められる場合が多く有ります。 これをTransition Areaと言います。 
(細い青色の矢印の赤い色で囲われた範囲。 Class-Eが700 feet AGLから上で、他の空域が始まるまでをTransition Areaと言います。)

また通常の4マイルでは全てがカバーできませんので、幅も計器着陸方式(IFR Appraoch)に合わせて広くなっています。 それが上の図の左右にある空港の部分です。 空港の北部の青色の部分(1200 feet AGLの範囲)が広くなってるでしょ

左の方にある途中の空港付近では、Class-Eが北に膨らんでいます。 これはClass-Eが北側では大きくなっていると言う事で北側には計器飛行用のルートが有ると想定が可能です。 (Private Pilotの資格だけを取るには気にしなくても良いです。 IFR Trainingで勉強します。 ルートが有っても、VFR機には特別な事はありません。)

これは、計器飛行で離着陸する人を守る為にあります。「天気が悪きゃ、IFR機が居る所は飛ばないで!って意味です。」 それか 「これがなければ悪天候でも1,200 feetでもVFR機が居て安全が守れ無いし、700 feet 以上は悪天候ならVFR機を禁止しようぜ!」って意味があります。

Visibilityが3マイル以下だと、700 feet AGL以上は飛行できせんが、そんなにVisibilityが悪いと普通の人は飛行しません。また上空は数百〜2000 feetぐらいまで上昇し、モヤの層を飛び越えてしまうと、急激にVisiblityがよくなる場合もあります。まあ、「天候が悪い時は、離着陸しないで!」って意味でしょう。

B. 空港の回りで地上から始まる場合:

左の空港はTowerの有る空港なので、空港の回りには円形のClass-Dが存在しています。そしてグレーの矢印の所は、Class-Eが地上から始まっていると言う意味です。 またその範囲内ではSpecial VFRも有り得る範囲となります。

またこの付近には、Class-BもCも無いので、上限はClass-Aである、18,000 Feetです。 

参考に(Privateでは覚える必要はありません):
このエリアでは、全ての計器飛行のコースをCotrolled Airspace (最低でもClass-E)にしてVFR機からIFR機を引き離す目的で作られています。 左の方にはNDB局が有る事もあり、ILSか何かMinimumの低いAppraochが有ると考えられます。もちろん下のClass-Eでもです。 DMEアプローチの可能性もありますが、そこまで調べる必要はありません。 ただ計器飛行をしているIFR機を守る為に地上からControlled Airspace、この場合はClasEとDがあると理解して下さい。また空港の回りに、Class-Eが700 feet AGLから始まると示す、赤い線が有るのもこの為です。

C. 青い所でも無い。Uncontrolled(Class-G)の場合

上の図の左右4マイルの青い線を越えた地域では、Class-Dが1200 feet AGLでも無いとなります。 このエリアはClass-Gとも言いますが、この様な地域では、全米どこでも、14,500 feet MSLから Class-Dとされる事になっています。 (凄く高い山岳地帯を除く、この様な地帯では1,500 feet AGL以下は除かれます。 昔はこの部分を Continental Control Areaと言いましたが、今は単にClass-Eで14,500 feet MSL以上はは何処でもClass-Eに成るよって意味です。

D. その他の地域:

この地域は私でも知らない地域があるので全部は説明できませんし、普通に飛行されるなら、あまり必要が無いと思いますが、遠方やど田舎って感じの場所に多く見られます。

ただ右の図の地域は頻繁にあるので覚えておいて下さい。 通常はClass-Eは1,200 feet AGLかそれ以下で始まる場合が多いですが、例外もあります。それが右の図のエリアです。 このエリアではClass-Eが1,200 feet AGLでは無く指定された高度から始まっていると言う意味です。この場合はClass-Eが7,500 MSLから始まっています。

Class-Eを飛行するのに必要な装備や免許など:

別に決まりはありません。 
ただVFR Weathter Minimum以下の天候でもATCの指示を受け、計器飛行している飛行機が居ると思えておいて下さい。
(彼らは計器を見て飛行しています。ATCの指示に従うだけなので、天候に関係なく雲の中でも入っていきます。)

Class-EのVFR Weather Minimum

10,000 feet MSL 以下 
- Visibility : 3 statute miles
- Cloud distance: 500 feet below, 1,000 feet above, 2,000 feet Horizontally

10,000 feet MSL 以上
- Visibility : 5 statute miles
- Cloud distance: 1,000 feet below, 1,000 feet above, 1 statute mile Horizontally

 

だらだらと長くなりましたけど、法律も緩く、特別な決まりもありません。 ただ、何処でも何フィートからClass-Eが始まるかと、VFR Weater Minimumだけでも覚えておいて下さい。

Airspace空域のまとめ Class-A to Gの横から見た図 : 簡単に表にしたページ

例: アメリカ−メキシコ国境での空域図

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