Performance Chart 巡航性能表

どの機種は分りませんが、Constant Speed Propellerを搭載している飛行機の性能表です。　この飛行機のエンジン出力65％かフル・スロットルでの性能とPower Setting（エンジン出力設定）を表記した図です。温度別に３つの表が書かれています。中央部が標準温度になり、左が摂氏２０度涼しい時で、右側が２０度高い時の性能が記載されています。また、下部ので色が変わっている所は、６５％では無く、スロットル全開の状態です。高度が高く、65％の出力を得られないので最大出力が記載されています。　文章だけだと分かり難いので、実際の問題からの回答例です。

問題例：　気圧高度11,000フィート、標準気温、６５％出力　：　この状態でのFuel Flow、　一時間当たりの燃料消費量は？

まず、高度を探します。　Pressure Altitude11,000 feet は無いので、10,000と12,000feetでの平均値が答えにないます。
次に、気温。標準温度と言う事なので、真ん中の表を見ます。
　（もし温度が標準で無ければ、左側のIOATを参照します。　Indicated Outside Air Temperatureの略かな。）
次に燃料消費量を見ます。　これは「Fuel Flow」とかかれた所を見ます。
PSIは圧力の単位ですから、右側のGPHを見ます。　
GPHはGallon per Hourの略で、一時間あたり何ガロンか？と言う単位です。
10,000 feetでは11.5 GPH。
12,000 feetでは10.9 GPH。
この二つの平均が、11,000 feetでのFuel Followになります。
11.5 + 10.9 = 22. 4
22.4 割る　2　=　11.2。
11,000 feet 標準気温での燃料消費量は11.2 GHPとなります。

使い方例　：　Private Pilotの問題集から　
Cruise Performance（巡航性能、真っ直ぐ飛行する際の性能表）　例：　その１　・　その２
Takeoff and Landing Distance (離着陸の距離を求める図）　例：　その１　・　その２