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Slow Flight, Minimum Contrallable Airspeed, MCA

Slow Flightの目的。

飛行機が通常の速度で飛ぶのは、別に難しい事はありません。 でも離陸や着陸の様に、低速で飛行すると、操縦桿の効きが悪くなってきます。 これは通過する空気の量が減る為で、翼やFlight Controlの効きが悪くなるんです。 その為、高速とは違い飛行機の反応は鈍くなり、どうしても操作が大きく困難になります。 また、低速で飛行する為に、エンジンの作りだすLeft Truning Tendecyが強くなってきますので、それにも対応する必要があります。

低速で飛行が出来れば、その飛行機は問題なく飛行できるでしょう。 離着陸時もこの様な状態です。 その為、低速でもSlow Flight、低速でゆっくりな飛行が出来るようにする訓練なんです。  まあゆっくりな分、逆に操縦は難しいよ。 でも慣れれば簡単で楽しい訓練ですよ

もちろん操縦士として、飛行機が最低速度で飛行する場合でも、きちんと操縦できなくては行けません。操縦桿の反応が鈍くなるだけでなく、低速で飛行すると言う事は失速の可能性が大きくなるので、 低速で飛行するには色々な注意が必要になって来ます。

Slow Flightな状況: 
   定義: Angle of Attackや Load Factorの微々たる増加やEngine 出力の減少で失速する速度で飛行する事。
   起こりえる時:離陸、着陸、Go-Around、マニューバーの練習
  

Slow Flightでの問題:
  Flight Control 操縦桿の効きが悪くなる
  Left Turning Tendencyが強くなる
  失速の危険性の直前: Stall しやすい状態
  前が見え難い状況
      状態が分かり難くなる。Situational Awareness
      他の航空機が見えない Collision Avoidance

この「Slow Flight」とは、飛行機が飛行できる最低の速度でも、貴方が安全に飛行が出来る様にする訓練する為です。 操縦士は通常の速度だけでなく、速い速度や遅い速度でも普通に操縦が出来ないとパイロットとしては失格です。 これは貴方がどんな状況でも飛行が出来る事を証明する為でもありますので、PTS、飛行試験での項目にもあります。 (Area of Operation IIIV の A. TASK: MANEUVERING DURING SLOW FLIGHT に出てます。)

 

次は、手順。PROCUDURE 
(これは私流なんで、貴方の飛行教官に合わせてね。方法は違っても問題は無いよ。
ただ教官の方法に合わせないと、時間の無駄に成るから、参考意見にと思います。

Slow Flightは失速する寸前まで減速して飛行する訓練です。 離着陸時も想定しています。低速の為、フラフラしますが、その状態で飛行できれば通常飛行では問題はありません。
Slow Flightは失速する寸前まで減速して飛行する訓練です。 離着陸時も想定しています。
低速の為、フラフラして、操縦桿、Flight Controlの効きも悪くなります。
でも、 その状態では操縦が困難ですが、で飛行できれば通常飛行では問題はありません。

今はSlow Flightと統一されている様ですが、私が訓練していた20年以上前は「Minimum Contrallable Airspeed」 もしくは略して 「MCA」と呼ばれていました。「何とか飛行が可能な最低速度」って意味です。呼び名が違うだけでやる事は同じですので、深く考えず、こんな言い方も有るんだ程度に。

 

 

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