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Carburetor Icing 気化器凍結Carburetor Heat
キャブレターのIcingを防止する為に、Carburetor Heatと言う物を使います。熱い空気を送り込む事でCarburetor Icingを防ぎます。(Anti-Icing、氷を出来るのを防ぐ事)もちろん、Icingが出来てしまった時にも溶かす事(De-Icing, 出来たIceを取り除く事)は出来ますが、エンジンに大量に水が流れ込む訳でも有りますし、溶ける保障も無いので、Carburetor HeatはIcing防ぐ事が目的となります。 Carburetor Heatの熱源は排気ガスが通過する管の回りに空気を通過させ、暖めた空気をキャブレターに送ります。 この部分はShroudとも言います。 その中には管が通っておりエンジンから排気される熱風が通過し、その排気ガスの熱で内部の管が高温に温められます。そしてその回りをもっと大きな管があり、暖めたい空気を通過させると、熱い空気が生まれます。 その熱風がこの熱せられた空気を使いたい場合はコクピットのCharburetaor Heatのノブを手前に引きます。(赤色の矢印) (またShroudで暖められた空気は室内のヒーターや曇り止めともして使われます。 ただ熱源である排気ガスは有毒ガスで一酸化炭素などを含んでいます。万が一、排気ガスの臭いに気が付けば危険なのでヒーター等は即時使用を中止し、窓を開けて、速やかに着陸して欠陥を治して下さい。一酸化炭素は致死性の毒ガスです。) 通常この熱せられた空気を使わず、Air Filterから来て熱せられていない綺麗な空気をキャブレターに送ります。 Carburetor HeatはAir Filterを通していません。それはフィルター、Filterの目詰まりを起した時に予備の空気の入り口として使かわれます。 熱せられた空気はIcingを予防する効果が有ります。しかし、熱い空気は膨張しているので、空気の密度が低いのでエンジンの出力が下がってしまいます。その為、離陸時など、高出力が欲しい時にはCarburetor Heatは使いません。それに、効率を考え上空で普通に飛ぶ時も使いません。 Carb Heat > 熱せられた空気 > 膨張した空気 > 密度が低下 > エンジン出力も低下 燃料の量が一定て、空気が熱せられた場合、燃料が通常よりもかなり濃くなります。Carburetor Heatを使うとRichと呼ばれている状態になり、Fixed Pitchの場合、100回転ほど出力が落ちます。もしCarburetorにIcingが発生している場合にCarb Heatを使うと、一時的にRPMが落ちて、氷が溶けるのでRPMが上がって来ます。(Constant-Speedの場合はManifold Pressureが下がります。) Carb Heatの使用 > Richな為RPM減少 > Iceが溶ける> RPMが回復
長時間の飛行をする場合は、たまにCarb HeatをONにして、Icingが起きていないかを確認します。一旦、RPMが落ちるのは普通なのですが、その後にRPMに増えるようでしたら、Carb Iceが出来ていた可能性があります。その時は完全にIceが溶けるまでHeatをONにします。中途半端にOFFにすると、残った水が硬い氷に変わってしまい、溶けにくいIceに変わる可能性があるので、確実に溶かしてください。 その後はCarb HeatをOFFにしたまま飛行する事も可能ですし、部分的HeatをONにして飛行する事も可能です。その場に最も良いと思われる方法で飛行してください。 |
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