Single-Pilot Resource Management (SRM)
Situational Awareness 状況を理解する、状態を把握する
先のSRMに書いた4つのSkill(技術)を理解し使う事によって最後の項目である Situational Awareness をマスターする事が出来ます。これをマスター出来なかったり、続ける事が出来なければ航空機事故(CFIT)に遭遇する可能性が高くなります。状況判断が出来なくなるのですから、操縦自体があやふやに成ってしまいやすくなります。 高度に余裕があって真っ直ぐに飛行しているだけなら問題は余り発生しませんが、Workloadの高い離着陸中や緊急事態では特に必要となって来ます。Situational awarenessがSRMのゴールと言っても良いかも知れません。
Situational awareness is the accurate perception of all operational and environmental factors that affect the aircraft, pilot, and passengers before, during, and after the flight.
Situational Awarenessとは、航空機、パイロット、乗客に影響する全ての状況(運行状況や外部の状態)を確実に感じ取り理解する事です。状況が理解できなくて、安全な飛行は出来ません、その為に、これを保には色々な物の状態を完全に理解し、全ての事柄に対しての理解と対処が必要となります。
- Aircraft System 航空機の状態
- Pilot Fitness 操縦士の状態
- Condition of Passenger 乗客の状態
- Spatial Orientation 航空機の位置
- Terrain 障害物や地面との位置関係
- Traffic 他の航空機
- Weather 気象状態と予報
- Airspace 空域
Maintaining Situational Awareness
先に書いた4つの赤色の項目 (Communication, Decision-Making, Workload management, Resource Management)をマスターする事によってこの大事なSituational Awarenessもマスターできるようになるでしょう。いつでも「もし、、、」と何時でも考え、色々な事に備える事でSituational Awarenessを保てるようになります。 AutopilotやGPSでよく飛行する人も、もし故障すれば、、、と常時、考えて飛行出来るようになれば、いざと言う時でもSituational Awarenessを保つ事が出来て安全に飛行も出来るし、必要であれば飛行を取止めると言う勇気の有る決断を早く出来るようになるでしょう。
- Flight FollowingやWeather情報をこのエリアで入手する周波数は知っているか?
- エンジン系の計器は正常を示しているか? 余裕はあるか? 読み方を理解しているか?対処法は?
- エンジンが故障したら何処に着陸する? 天候が急変したら何処の空港へ行く?
- GPSが故障すればどうする? VORやラジオが この場所で壊れたらどうする?
- 雲の中でもAutoPilot無しで飛行できますか?
- いつTowerやApproachに交信するべきか?
- どうして、ここでフラップを降ろすの? キャブ・ヒートを入れるの?プロペラ・コントロールをHighにするの?
- Traffic Patternの入り方はどうするの? Go-Aroundに対処できるか?
- どこに他の飛行機が居るの?
などと色々な事を考える癖をつけておくと、飛行の流れが自然と分るようになって、安全なパイロットになるでしょう。 これをSituational Awarenessと言うのでは無いでしょうか?
話は少々変わりますが、Slow FlightやStall、Steep Turn, Steep Spiralなどの練習でも飛行機の状態、Situational Awarenessを考えながら飛行すると上手く行きますよ。(別の言い方では、計器や一つの物ばかり見ていると飛行機の常態が分りにくく上手く行かないですよ。) SRMと違うのですが、飛行機の状況を考えながら飛行したり、勉強・研究をするとマニューバーは結構簡単にマスターできます。この状況を考えながら飛行するのもSituational Awarenessと言います。 実はどんな状況でも、自分の状態が分かっていると、操縦が本当に楽になります。
SRMについての私の考え。 正直、SRMの意味が分かってませんが、それなりに解釈してみました。
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