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有毒なCarbon Monoxide (一酸化炭素)が発生する要因パイロットが一酸化炭素に遭遇する要因はエンジンからの排気ガスです。 それに関する物がCabin HeaterやDefrosterです。Cabin Heaterは航空機内の暖房設備の事です。DefrosterはFront Canopy(フロント・ガラス、プラスチック、Windsheild)の曇りの除去をするものです。両者とも、温風が出るのですが、温風が出る仕組みは以下の通りです。 Cessna172を例に取ると、Air Inlet(Engine Cowling内に空気取り入れ口があります)から入った新鮮な空気は管を通ってCabin内に送り込まれます。ただ、このままではCabin内に送り込まれる空気の温度は、外気の温度と同じになるため、「暖房」とはなりません。外から入った空気を暖めるために、途中経路にExhaustの管を触れさせるのです。(この部分はShroudやEngine Muff, Mufflerとも言います。) Exhaustは相当な高温になりますので、この熱を利用します。 ここで、勘違いしてはいけないのは、外から入った空気と、熱いExhaust Gasを混ぜているわけではありません。上図の通り、熱くなったExhaustの管の周りを新鮮な空気が流れ、Exhaustの管の熱でその空気を暖めるのです。当然この仕組みですと、排気ガスはCabin内に入ることはありません。通常使用する分には何ら問題はありません。 ただ、Exhaustの管に亀裂(Crack)などが生じていると、そこから排ガスが漏れ、外から入った空気と漏れた排ガスが混ざり合います。排気ガスが機内に入ることで、恐怖の一酸化炭素中毒(Carbon Monoxide Poisoning)を誘発するのです。 〈試験対策〉 “Many light aircraft cabins are warmed by air that has been circulated around the engine exhaust pipes. A defect in the exhaust pipes or cabin heating system may allow Carbon Monoxide to enter the cabin.” 多くの小型航空機の機内は、排気ガス管の回りを通過した暖かい空気で温度を上げています。 排気ガス管や暖房システムの欠陥が、機内に一酸化炭素の侵入を許してしまいます。 簡単な英語で言うとすれば、、、
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