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ILS, Instrumnet Landing System
ILS Approach Systemの中心となる地上設備
- Localizer 滑走路のセンターライン(Final Course)に対しての、左右の情報を伝える。
- VORやNDBより精密で凄く敏感。 個人的には、GPSより安心できます。
- Localizerが故障した時は、このILS Appraochは一切使えません。
- Glide Slope 高さ情報を伝える。 アップローチ角度や高度が正しいかを伝えてくれる。 (これがPrecision、精密進入になる部分です。)
- 万が一、このGlide Slopeが故障した時は、Localizer Approachとして進入を続ける事が出来ます。
- GSが故障した際に、OMを超えた後は、VASIやPAPIが見えた場合は、VASI・PAPIを基準に飛行を続けます。
LocalizerのMinimumまで降下する必要はありません。滑走路が見えているのに、不必要に低く飛ぶのは無意味です。
上記は北カルフォルニアのLVK空港に設定されたILSです。
Localizer 滑走路の反対側にアンテナがあり、110.5 MHzで Runway 25 Rightに向って、Localizerの信号が出ています。
このLocalizerが、飛行機がコースの右側や左側に外れて居ないかを教えてくれます。
Localizerの場合は、モールスコードの最初に必ず”I"が付いています。 「ピ、ピ」と始まります。
Glide Slopeは着陸する所までのAppraoch 角度を教えてくれます。 VFRのVASIやPAPIの電気版ですね。
ILSでこのGSが機能していない場合は、Localizer Appraochとして飛行できますが、最低飛行高度が高くなります。
ILSの機能を補助してくれる施設
ILSの主要設備のLocalizerとGlide Slope以外にも、ILSには色々な施設が有る場合があります。 全部が有る訳ではありません。代用されている場合もあれば、ない場合も有ります。
- Marker Beacon 多くのILSに設置されていています。
- 5マイル前後の所に、Outer Marker (OM 4〜7マイル)
- 基本的にGlide SlopeにInterceptするぐらいの高さです。
- ピー・ピー・ピーとモールス信号の「-」が繰り返されています。
- 機内で光るライトの色は青色です。
- 0.5マイル付近にMiddle Marker(MM)があります。
- だいたいDA (DH)の場所にあります。CAT-Iの200 feet AGL
- モールス信号の「− ・」が繰り返されます。「ピッ、ピー、ピッ、ピー」
- 機内では、オレンジ色が点灯します。
- 特殊なILSがある所ではInner Markerが有ります。
- CAT−IIやCAT-IIIのILSが有る場合
- DAが100 feet ぐらい。
- 一秒間に6回と「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」とかなり早くモールス信号のドット「・」が繰り返されます。
- 機内では白色のライトが点滅します。
- OMやMMが故障して居る時は、Compass Locatorや管制官のPAR, Precision Radarを変わりに使う事が出来ます。
- DMEが併設されている場合は、Outer Markerの変わりにもなります。 (MMにはなりません)
- Middle MarkerはDAの前後に設置されていますが、Missed ApproachはMiddle Markerで決めるのではありません。
飛行高度で決めます。 Decision Altitude (DA, Decision Height)です。
- その為、Middle Markerが故障していても、Minimumは変わりません。
機内のマーカービーコン。 通過を音とライトで教えてくれます。
- Compass Locator 一部のILSに設置されている出力の弱いNDB局です。私達はADFを使います。Marker Beaconの代わりとして使われて居る場合も多く、またMarker Beaconと併設されている場合もあります。
- Holding FixやProcedure Turn、Missed Approachに使われてる時もあります。
- Outer MarkerやInnner Markerが故障した際に、Compass Locatorが代役にもなります。
- ILS Appraoch 以外にも使われている場合があります。 DepartureやHolding, Timed Approach。
- ILSの一部に使われるCompass Locatorはモールスコードに、Localizerの略語が使われます。
- Outer MarkerのCodeは、モースルコードの最初の二文字が使われます。(Two Letter Coded Signal)
上記のILSではCompass LocatorのREIGAはOMに併設されてるので「LVK」の最初の二文字、「LV」が使われています。
もしこれがMiddle Markerの場合でしたら、最後の二文字が使われます。この場合は、「VK」になります。
- 上記のLVKのILSには、滑走路の寸前に、Middle Marker (MM)があり、約6マイルにCompass Locatorが併設されたOuter Maker (OM, LOM - REIGA)があります。
- DME Glide SlopeにDMEが併設されている場合や、空港にVORがあればDMEの機能をアプローチに使う場合があります。
- DMEが併設されている場合は、Outer Markerの変わりにもなります。 (MMの代わりにはなりません)
- 海上にILSが有る場合など、Marker BeaconやCompass Locatorが設置できない場合は、DMEが代用されたり、横にあるVORやNDBのRadial (Bearing)が指定されているILS Appraochがあります。一部ではATCのレーダーが使われる時もあります。
- Approach Light 滑走路の手前に有るライト群で、悪天候の時に滑走路の方向や向きを教えてくれる。 (常設)
計器飛行から、有視界飛行の着陸に移行するをお手伝いしてくれます。 指定の高度(DA, DH、Decsion Altitude, Height)までにこのApproach LightかRunwayの一部が見えれば、Approachは成功で、そのまま着陸する事が出来ます。
- 補助的ですが、このライトはILSの主要な施設でもあります。 滑走路が見えなくても、このライトが見えても飛行の続行が可能です。
- Appraoch LightもAppraochの一部です。 故障している時は、その分のFlight Minimumを上げる必要があります。
詳しくはTerminal Procudureの「INOP COMPONENTS」を参照してください。
- Appraoch Lightだけが見えた時は、 ライトが真っ直ぐに並ぶ様に飛行して下さいね。 真っ直ぐでなければ、センターラインから離れて居る事になります。
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