Extreme Cold Weather Operation
寒い所でもフライトするぞ!
エンジンの始動
- エンジンカバー、ブロックヒーターのコードを外してから、機体に乗り込みます。
- プライムはエンジンの温度によりますが、エンジンカバーとブロックヒーターを使っていれば2回のプライムくらいでかかることが多いです。もちろん多すぎてもダメです。
- エンジンが始動してすぐに止まってしまう場合には、以下を試してみてください。
- この時プライムはしません。
- 始動したらすぐにカーブヒートを入れる。
- ミクスチャーを少しリーンにする。
- RPMを高めに保つ。
- もうひとつ方法があります。ただ、うまくやらないと余計にかからなくなります。
- プライマーを引っ張り出し、いつでもプライムできるように準備します。
- クランクします。(Ignition Switch - Start)
- 点火したら、少しプライムします。
- 少しずつプライムし続けます。
- エンジンがスムースに動き始めたら、プライマーをロックします。
- RPMは少し高めに保ってください。
タクシー
- スピードはいつもよりゆっくりめで。 路面が凍結している可能性が高いので、ゆっくりね。
- ノーズが低温によるOleo Strutの内圧低下で下がり気味になるので、操縦桿を引いて、ノーズをあげてください。
強い追い風が吹いている場合は、この限りではありません。(常識と正常な判断で)
- ブレーキの使用は最小限に。
- また、タイヤをロックしないように気をつけましょう。
ランナップ、プリテイクオフチェック
- 特に寒い日には、チェック中はRPMを少し高めに保つとよいでしょう。
- アイドルではエンジンが不必要に冷えてしまうので、RPMを高めて温度を保ちます。
- 暖まった時にはアイドル状態でのエンジンの動きを確かめてください。
- ここでエンジンが止まるようならば、もうしばらくランナップをして、温度を上げて様子を見て下さい。
- それでも止まるようなら、フライトをキャンセルするか、別の飛行機を試してください。
- キャブレターの調節に問題が有る可能性があります。 空中でのエンジン停止は避けたい。
- 雪や積雪では、タクシー中のブレーキの使用で、ブレーキ自体が高温になります。
- その熱が雪や氷を溶かすのですが、極寒期ではRunup中に溶けた水が再度氷結する可能性が高まります。
- 大抵、パワーを多めにたしてエレベーターを上下に動かすと脱出できます。
- それでだめならば、無理せず助けを呼ぶこと。
- フルパワーやそれに近いパワーを使うと、機体にダメージを与えることがあります。
テイクオフ
- パワーを入れる時はいつも以上にやさしく。
- 一気にマックスパワーにいれると、エンジンの動きがラフになることがあります。
- 最悪の場合はエンジンが止まります。
- 気温が低いため燃料が気化しにくいので、ミクスチャーに「むら」ができるのが原因です。
- 低温では一気にミクスチャーの流量を変えると発生と推測されています。
- この現象が発生した場合は、スロットルを一度戻してからもう一度フルパワーにゆっくりと入れると良いそうです。短い滑走路からの離陸で、既に動き出している時は「やり直し」も視野に入れてね。(常識をお願いします。)
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Intro : Preflight : Takeoff : Flight : After