Extreme Cold Weather Operation
寒い所でもフライトするぞ!
フライト中
- ここでもスロットルの取り扱いには注意してください。
- 優しくあつかう事とアイドル状態で長く飛ばない事です。
- 降下はパーシャルパワーオンで。
- アイドルにするのは本当に必要な時だけにして下さい。エンジンはすぐ冷たくなります。
- エンジンの出力を下げると、キャビンヒートの温度も下がりますので寒いです。
- Shock Coolingと言う状態に陥り、停止したり、、、最悪の場合はエンジンにヒビが!?
- 「Shock Coolingを防ぐため、CHTの降下を毎分30度F以上にはしないこと」という規定が有る所も。
- 真冬で-30度Cくらいになると、排気管からの排気がまるでJet Exhaustのように白くなる事も。
- 低高度を飛ぶ予定ならば、障害物に注意してください。
- Low and COLD, Watch Out Below って思い出してね。
目的地の空港
- アンコロールドエアポートの場合、雪かきが頻繁にされていない可能性があります。
- 情報が無い場合は、ローパスをして確かめましょう。
- はっきり安全が確認できない場合は、無理に着陸しないこと。
- 新雪に着陸してひっくり返る事故がたまにおこるそうです。
- エンジンを止めたらエンジンカバーをかけます。
- このカバーはかなり効果的で、ブロックヒーターなしでも3時間くらいならば熱を保てます。
- 給油やトイレ休憩くらいならば、エンジンカバーだけでも大丈夫でしょう。
- それ以上とどまる場合には、ブロックヒーターを電源につなぎましょう。
- また、一晩駐機する場合は、できればウィングカバーをかけましょう。
- 降雪が無くても、風があれば雪が飛んできます。
帰り
- 夏も同じですが、特に冬は無理に予定通り進めようとしないでください。
- 雪が降るとVisibilityが非常に悪くなります。
- 天候が悪いと、万が一、不時着した場合に生き残るのが難しくなります。
- 氷結した湖の上や、森林限界以上の北の地域を飛ぶ場合はホワイトアウトの状況になる可能性が特に高くなります。
- ホワイトアウトとはSpatial Disorientationの一種です。
- 地面が真っ白で、なにもリファレンスになるようなものがない様な所を飛んでいて陥りやすくなります。
- 降雪や曇り、Low Visibilityなどが悪い気象条件の場合は可能性が高くなります。
- 雲中や夜間と同じで、 姿勢や飛んでいる方向が判断出来無くなり、操縦士が操縦不能に陥ります。
- 木が生えていたり、農家があったりすれば目印になって、ホワイトアウトも避けられるのですが、
凍結した湖の上ですと、本当に真っ白で、どちらが上かすら分からなく成ります。 雲の中と同じですね。
- 「森林限界」とは気象条件が厳しすぎて、木が生えなくなるラインです。
- カナダの北の方に行くと背の低い植物だけになり、冬は雪に埋もれてしまい真っ白の地面が広がります。
- 「森林限界」を越えるとホワイトアウトの危険性が倍増します。
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Intro : Preflight : Takeoff : Flight : After