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Spatial Disorientation 空間識失調 (Vertigo)

Spatial Disorientationの対処法:

地平線が見えない時は、自分の感覚を全て無視し、計器のみを信じて飛行します。 一見、変な文章ですが、眼の見えない状態では人間のバランス感覚は麻痺します。回りが見えない場合は結構、簡単に麻痺します。

自分自身の感覚を無視するのは非常に困難ですが、地平線が見えない状態では、これが出来ないと墜落します。 また一つだけの計器を見るのではなく、複数の計器を確認を行ないます。これをCross-Checkと言います。 (理由の一例として 速度計だけを見ると、方向やバンクが狂いだします。)

Cross Checkでの計器の見方。

雲に入った場合など、Spatial Disorientationを感じた時は、自身の感覚を信じては駄目です。 雲に入れば分かるのですが、人間の感覚は視覚にかなり頼っており、それが無くなると無茶苦茶になります。横に教官とかパイロットが居り、Auto Pilotが有ると精神的に落ち着いて危険性は減りますが、あなた一人だと話が変わります。

計器のみを信じろ!
が一番の対処法です。
そして、その時に使うテクニックがCross Check。

Cross CheckではAttitude Indicatorを中心に全ての計器を見ながら飛行します。その時に絶対にしてはならない事は一つの計器を見てしまうことです。

例えばですが、速度計ばかり見るとバンクが分らなくなりますし、Heading Indicatorに気が取られるとPitchが疎かになります。 また計器には多少の遅れも有ります。そして自分が感じる事を信じると言うか、それを元にしてしまうことです。雲なかや地平線が見えない時は、操縦士の感覚が変になり、飛行機も傾いてしまいます。

もう一つの注意は、動きは小さくです。右の写真はセスナ172が8000フィートを越えたて上昇しています。 夏場だったので、上昇力は落ちていますが、少しのバンクで、十分に旋回しているには分るでしょうか? 上昇もAtiitide Indicatorの棒(Bar)一本分の厚みぐらいで十分です。 高度が低ければもっと上昇力があったでしょうけど。 (この飛行機は、10,000 feetぐらいまでが安全高度ですね。 それ以上はお勧めは。) とりあえず動きは小さくが基本です。 もしVsやVneに近付いたら、やや大き目でも必要になる時がありますが、水平になる様にするのが基本です。

Private Pilotの訓練には計器飛行訓練(Hood Time)が義務付けられています。 確か3時間だったかな。 カルフォルニアの乾季なら別に何時でも比較的安全でしょうけど、できればCross-Countryに行く前に訓練するべきでしょう。1時間でもOKです。一度でも訓練を受けておくと良いでしょう。 Hoodとか呼ばれる物を頭にかぶり、計器のみを見て飛行する訓練をします。その時に「万が一、雲に入った場合の対処法」も聞いておきましょう。Hoodのトレーニング、計器飛行の訓練とも言います。

     

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    What is it? : 対処法 : 万が一の為に : Unusual Attitude Recovery : Summary


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