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Altimeter Setting 高度計規正 と 高度計関係のお話し

Altimeter 高度計と気圧レベル(Pressure Level)について

飛行機の高度計は実際の高度を測るのでは無く、気圧を測っています。 でもかなり正確な高度を示すので、航空機には十分な精度はあります。ただ気圧の影響を受けるので、その事を理解だけはして置いて下さい。 実際には地面スレスレや障害物の近くを飛ぶ事は離着陸だけです。 低空飛行は危険で違法行為でも有りますので、通常ではあまり危険性は無いのですが、何時でも注意と知識は必要です。 このページでは場所による気圧の変化を説明します。

Pressure Level 気圧層
気圧層(Pressure Level)は大気を横から見た時に、同じ気圧の地点を結ぶ線で分けた気圧の層の事です。どこでも高度が増すにつれて、気圧は下がっていきます。 飛行機の高度計は実際の高度を測るのでは無く気圧を測っています。厳密には、同じ高度を維持すると行く事は、同じ気圧層(Pressure Level)を飛行しています。 言い方を変えると。同じ気圧の所を飛行すると実際の高度に関係なく、同じ高度を示します。

Altimeter Settingと気圧変化

高度計は調整しなければ、地域の気圧差で飛行高度が変わってきます。上の図はその例として作って見ました。 その気圧変化に対応する為、飛行中は近くのAltimeter Settingの情報を得て、調節する必要があります。 図の飛行機は、同じ気圧の所を飛行しているので、Indicated Altitude 表示高度はどれも一緒なのです。しかし気圧の変化で実際の高度、Actual Altitiudeは全て違って来ます。 

気圧の低い所から高い所に飛行するには、大きな問題は無いのですが、低気圧に向って飛行する時は注意が必要です。 特に低空や大きな障害物がある所、山岳地帯では注意が必要です。

低気圧に向って飛行する時は注意が必要

上は図にして説明してみました。 操縦士は十分な高度を取っているつもりでも、気圧が下がって行くとパイロットは高度を保とうとして同じ気圧の層(Pressure Level)を飛行します。 最悪の場合は、気圧変化に気づかず、障害物や山に衝突する事です。

気圧が低い所に向って飛ぶ時に、Altimeter Settingを修正しなければ、実際の高度がドンドンと下がって行きます。 高度計が同じ高度を飛行する様にすると、同じ気圧の所を飛行する事になります。 障害物がよく見いえていれば、回避行動も出来ますが、障害物が見えなかったりすると衝突してしまいます。 VFRで飛行する際はまだマシなのですが、計器飛行で雲の中をアプローチする場合は物凄く危険です。 

なぜ気圧は変化する? Altimeter Settingは変化するか?
答えは太陽熱です。 太陽は皆の物ですが、場所によって太陽の光が違います。 地面を照らしたり、水面を照らしたり、角度が違ったり、雲が有ったりと。 その為に太陽光線の影響にに変化が有り、その変化が気圧の変化を生みます。 

地面やアスファルト等をを照らす時は、地面は直ぐに熱せられて、周りの気温が簡単に上昇。気温が高くなると、膨張し軽くなります。その結果、上昇気流が起こります。上昇気流で空気が逃げると、空気の量が減るので気圧が下がります。(これが対流の始まりです。)  しかし水面や緑地では水分が多くて太陽熱ではそれほど熱せられません。その為に違う場所で上昇した気流が、その地域に向って降りてきます。対流が降りてくる場所なので、今度は大気が圧縮されて気圧が上ります。

 

地球規模で見ると、赤道付近では太陽の光が真っ直ぐに地面に当たり、地面を高温にします。でも極地では太陽の光が来るので、太陽熱を殆ど感じません。その為、赤道付近では低気圧や台風が発生しやすくなり、上昇気流が発生、そして気圧が下がりやすくなります。また極地では反対で、地面が冷たく上空から大気が降りて来ようとして、気圧が上ってきます。 実際ではもっと色々な事が有って、複雑に変化しますが、気圧変化の元はこの太陽熱の変動です。

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