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Altimeter Setting 高度計規正 と Indicated Altitudeとか高度計が正しい数値を示すようにする修正数値。 一般に使われている高度計は、気圧を測定し、それを高度に換算しています。ですから実際の高度を測っている訳ではないので、どうしても修正が必要になります。それをAltimeter Settingと言っています。 この数値は観測地点で、高度計にその数値を入力すると正しくその場所の標高、Field Elevationを表示します。 この数値は高度計の右側に表示窓が付いています。左下のツマミを回すと簡単に調節ができます。(数値を0.1変えると100フィートの表示変化が有ると考えます。実際はもうちょっと微妙ですけど、これで十分正確な数値です) 実際に乗ると分るのですが、気圧を計っていると言え、高度計は物凄く正確です。気温などでも誤差が出るのですが、どの飛行機も気圧を測定しているので誤差も同じなんで、Altimeter Settingさえちゃんとしていれば、高度計誤差による航空機同士の空中衝突に関しては安全です。 基本的には近くのAltimeter Settingが分れば直ぐにでも調節します。 航空法では100マイル以内の数値でOKとされています。 気温や気圧変化で地面からの本当の高さは誤差は多少あります。普通に飛行する時は最低でも1,000 feet (山間部で2,000 feet)は余裕を持って飛行するのが普通ですから、衝突の可能はパイロット・エラー以外では有りません。 離着陸時は、このAltimeter Settingを正しく合わしていれば十分です。 また高度計の誤差よりもパイロットの操縦精度の方がダントツ悪いです。 大気の気圧は、気象条件によって変化します。 高度計は気圧変化を高度に換算して表示していますので、その気圧の変化を高度計に入力する必要があります。それをAltimeter Setting 高度計規正と言います。 上の図の場合、気圧に低い所ではAltimeter Settingと言うのが29.86と報告され、気圧の高い所では30.12と報告されています。 修正を行わなければ、約260フィートの誤差が出てしまいます。 上記の図には3機の飛行機が違う場所を違う高度で飛行しています。 もし高度計の微調整を怠ると、3機の高度計は同じ高度を表示してしまいます。 微調整をせずに、気圧の低い所に向って飛行を続けると、実際の高度が表示より低くなりますので、障害物などとの衝突の可能性がでます。気圧の低い所に向う時は注意が必要です。 (上記の飛行機は、Altemeter Settingを変えない限り、高度計は全て同じ高度を示しています。) Altimeter Setting、高度計規正が報告されてい無い空港などから離陸する場合は離陸する所の標高が正しく表示されるように高度計をあわせます。 例えば右のMetropolitan空港から離陸する際は、管制塔も無く、AWASも無いのでAltimeter Settingが分りません、その場合は標高を見て、高度計がその標高を示すように調整します。 この空港は標高が418フィートですから高度計もその様に合わせます。 (標高:Field Elevation) 着陸する場合は、近くのTower空港のATISを聞いたり、FSS, Approach、Centerなどに問い合わせて見るのも方法です。 飛行機の高度計はfeetで表示されますが、修正値は大気圧のin-Hgで表されます。 高度計は0.1インチの下方修正すると、表示高度は100フィート減少します。1インチの増加なら、1000フィート表示高度が増加します。 この考えで十分ですが、もっと厳密に知りたい人はPrivae PilotのFigure 8の右側を参考にして下さい。この図はDensity Altitudeを求める表なんですが、右側に詳しいAltimeter Settingと高度の関係が出ています。
IFRで飛行する際は、適切なAltimeter Settingを高度計に合わせます。そして、実際の標高(Field Elevation)と高度計が表示する数値が一致する事を確認して下さい。また誤差が有る場合は、差が75フィート以内で有る事を確認して下さい。
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