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Altimeter Setting 高度計規正 と Indicated Altitudeとか

Preflight Inspectionでの注意

 Static Port

航空機のStatic Portと呼ばれる穴は、必ず確認してくださいね。 高度計などの計器に大気を送る穴で、そこに虫や泥等の物が詰まってしまうと、表示は滅茶苦茶になります。 大型機などで自動操縦装置につながってたりすると、大惨事になった事もあるぐらいです。

これは単なる穴ですが、大気圧を計器類に送る大事な穴です。 周りにゴミが付いていると気流が乱れて、表示が怪しくなります。 ペンキが多少剥がれている程度なら良いですが、変な物が付いて気流を乱さない事を確認して下さい。 このPort自体は単なる穴です。でも昆虫にとっては、最高の住処です。虫が入って居ないか、また卵を産み付けていないかを確認して下さい。

それから、Pitot Tubeと同じで、息を吹き付けたりしては行けません。 Static Portは強烈な圧力を受ける事は有りません。しかし、人間が「プッ」と大量の息を吹き込んでしまうと、Static Instrumentが3つとも故障してしまうでしょう。かなり敏感な計器ですからね。

後は、予備のStatic Port、もしくはStatic Portの代わりに成る Alternate Static Sourceの場所を確認しておいて下さい。 これは万が一、Static Portが上空で詰まった場合の予備です。 使用が考えられるのは、Icingなどの氷がStatic Portを塞いでしまったり、何らかの原因でStaticの管が破損した場合が考えられます。

 

実際に有った南米で墜落したB-767の話が有ります。離陸前に飛行機を洗機したまでは良かったのです。が、その時にStatic Portに水が入らないようにと、そこに防水テープを貼ったんです。それ自体は良い考えなのですが、それを取り忘れて離陸。高度計や速度計が異常な数値を示し、自動操縦装置が直ぐに暴走。操縦士にも状態が分からぬまま対処が遅れて、100名以上が命を失った墜落事故です。 Auto Pilot(自動操縦装置)にもつながっており、またパイロットも機械に頼りすぎての典型的な事故 。状況判断が出来ずに墜落した事故です。 狂った数値で、正常なAuto Pilotが暴走。 予期せぬ出来事でパイロットもパニック。そして墜落。 まあセスナクラス自動操縦装置も単純ですから逆に助かったでしょうけど、マジでビックリするでしょうね。 (後はPreflight Inspectionの手抜きとも言えます。)

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Presuure Level と 気温の関係
Preflight Inspection での注意点
Flight Levelについて

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